日本の紅葉は世界で一番美しいといわれるほどの魅力を持ちます。暑い夏が終わった後 の安堵感とわずかな寂しさ、これからくる寒くて長い冬への憂い感を、紅葉狩りで癒して みてはいかがでしょうか。
前回は関西地方の紅葉スポットをご紹介しました。今回は紅葉狩り中国・四国編。大自然に囲まれている紅葉スポットが多数点在する中国、四国地方では、どんな光景を眺めることができるのでしょうか。
目次
【中国地方】
大山(鳥取県)
西日本随一の規模を誇る大山のブナ樹林。博労座と豪円山のろし台は絶景スポットが点在している大山でも特におすすめのスポットです。
日本最大の牛馬市が開かれていた博労座は現在、駐車場となり大山観光の玄関口になっています。のろし台には豪円山登り口から徒歩5分程度で到着します。大山北壁とスキー場のゲレンデが眼下に広がり、アルプスのような絶景を楽しむことができるそう。
見頃は11月中旬から11月下旬。また、10月20日から11月6日は「大山秋色週間」。登山や散策、サイクリングなどにぴったりの期間になっています。見る方角によってガラリと印象が変わる大山で山の面白さを体験してみてはいかがでしょうか。
▼ 大山観光局
https://tourismdaisen.com/
鰐淵寺(島根県)
通常は、標高の高い方から低い方へ紅葉していくものですが、鰐淵寺の紅葉は低い方から高い方へと紅葉していくのが特徴。キレが深く波が小さいイロハモミジが山陰屈指の紅葉といわれるほどに見事な色づきを見せます。
見頃は11月中旬11月下旬。美しく染まった葉が幾重にも重なり、山全体を彩る様子を目に焼き付けてみてはいかがでしょうか。
▼出雲観光協会
https://www.izumo-kankou.gr.jp/683
岡山後楽園(岡山県)
日本三名園に数えられる広大な大名庭園、岡山後楽園。約300年前に岡山藩二代藩主池田綱政がつくらせた回遊式庭園です。
おすすめは岡山城と紅葉のコラボレーション。岡山城の天守閣から見下ろす後楽園の紅葉も見る人の心を奪うほどに美しいと人気です。また、園内名勝のひとつ「千入の森」では圧巻の紅葉を楽しむことができます。
他にも「花葉の池」では、水面にうつる紅葉を愛でることができ、運が良ければカワセミが水遊びをしている様子も見ることができるかもしれません。
見頃は11月中旬から12月上旬。庭園内には2つの茶屋があり、マスカットピルスなどの岡山を代表する果物を使用した天然果汁ビールを楽しむことができるそう。時間が許す限り、隅々まで散策してみてはいかがでしょうか。
▼岡山県観光連盟
https://www.okayama-kanko.jp/spot/10001
三段峡(広島県)
国の特別名勝、三段峡。先人が手彫りした16㎞に及ぶ大峡谷は中国の桂林を彷彿させます。この16㎞の中には見逃すことができないスポットが多々あるようです。
代表的なものとして、黒淵荘を目指す「黒淵渡舟」。渡舟からみる秋の景色は別格です。他にも二段滝を見に行く「猿飛渡舟」や全長130mもある「三段滝」も見ものです。
見頃は10月下旬から11月中旬。冬季は積雪で入ることができなくなるため、この短い秋を逃すと次に散策できるのは雪解けを迎えた春になってしまいます。
水梨口駐車場ではうどんやおむすびなどを食べることができるので軽食に利用すると良いかもしれません。豊かな自然に囲まれた見ごたえ十分な紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
写真提供:広島県
▼地域商社あきおおた
https://cs-akiota.or.jp/sandankyo/
毛利博物館・毛利氏庭園(山口県)
長州藩主であった旧毛利公爵家の本邸として建てられ、国の重要文化財、指定名勝となっている毛利博物館・毛利氏庭園。明治、大正時代の技術の粋を集め、自然の美に人工の妙をつくした壮大で華麗な庭園です。
見頃は11月中旬から下旬。せっかくの機会、紅葉とともに国宝を拝観しに行ってみてはいかがでしょうか。
▼防府観光コンベンション協会
https://visit-hofu.jp/spots/mouri-house
【四国地方】
奥祖谷二重かずら橋(徳島県)
祖谷渓谷のはるか山奥に架けられた2つのかずら橋。橋が2本(男橋・女橋)並んで架っている為、「夫婦橋」とも言われています。
アクセスは容易ではありませんが伝統のある橋を間近に体感でき、秋になると美しい彩りの紅葉と共にエメラルドグリーンに輝く祖谷渓谷の清流や滝を見ることができます。
また、リフトで簡単に登ることができる剣山の登山口もすぐ近くにあるので、剣山散策も併せて楽しんでみると良いでしょう。
紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬。植物で作られている独特の雰囲気があるかずら橋をぜひ一度渡ってみてはいかがでしょうか。
※12月~3月は冬季休業
▼三好市観光案内所
https://miyoshi-tourism.jp/spot/okuiyanijukazurabashi/
栗林公園(香川県)
江戸時代、高松藩の歴代藩主により100年余りの歳月をかけ完成した庭園、栗林公園。6つの池と13の築山があり黒マツを中心に草木も豊かなこの場所は、国の特別名勝に指定されています。
富士山に見立てて造られたといわれる築山「飛来峰」は園内随一のビューポイント。紅葉の時期には掬月亭、楓岸、飛来峰などを通るコースがライトアップされるとか。
見頃は11月下旬から12月上旬。湖に映った紅葉と庭園のコントラストをゆっくりと眺めてみてはいかがでしょうか。
▼香川県観光協会
https://www.my-kagawa.jp/ritsuringarden
臥龍山荘(愛媛県)
2021年6月に国指定名勝となった臥龍山荘。2011年に「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」一つ星を獲得しています。臥龍山荘周辺は大洲まちの駅「あさもや」を中心に大洲のレトロな雰囲気を味わうことができるスポットが点在しています。
また、臥龍山荘までの道がかなり狭いので「あさもや」への駐車をおすすめします。「あさもや」から臥龍山荘まで徒歩10分ほど。その間の散策も楽しんでみると良いでしょう。
近くには着物レンタルを行っているお店もあるようなので和装で訪問してみてはいかがでしょうか。
また、肱川を一望できる温泉「臥龍の湯」や、食事処「大洲炉端 油屋」、創業百年以上の「大洲志ぐれ本舗 冨永松栄堂」もおすすめ。見頃は11月中旬から12月上旬。木漏れ日が差し込む美しい景色を目に焼き付けてみてはいかがでしょうか。
▼大洲市役所
https://www.city.ozu.ehime.jp/site/kanko/24677.html
べぶ峡(高知県)
剣山国定公園の物部川源流域にある渓谷で、四季を通して変化に富んだ風景が楽しめるべぶ峡。メインスポットである「屏風岩」のほか、滝や淵などの見どころも多々あるようです。
切り立つ岩肌の白色と山一面が紅葉に染まる美しさは別格。遊歩道が整備されているので、ゆっくりと散策することができます。
見頃は11月中旬から下旬。自然に囲まれたべふ峡温泉も、あわせて楽しんでみることをおすすめします。
▼香美市役所
https://www.city.kami.lg.jp/map/befukyo.html
◆◆楽しみ方が豊富な秋
定番の楽しみ方といえばやはり紅葉と共に登山を満喫する事ではないでしょうか。涼しくなってきたこの時期は、登山をするのにもってこいの気候です。アクティブに動きつつ、絶景を写真に収めてみてはいかがでしょうか。きっと素敵な思い出になること間違いないでしょう。
次回は紅葉スポット九州編。幻想的な紅葉スポットなど、気になるスポットも多い九州地方。お出かけの参考になれば幸いです。
※お出かけの際は、色づき状況や紅葉イベント開催情報など事前にお問い合わせ先にご確認ください。
※新型コロナウイルス感染拡大予防対策について、その他の最新情報などは公式サイト等でご確認ください。
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