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秋の魅力 紅葉狩りで心豊かなひとときを【九州編】

日本の紅葉は、世界で一番美しいといわれるほどの魅力を持ちます。暑い夏が終わった後の安堵感とわずかな寂しさ、これからくる寒くて長い冬への憂い感を、紅葉狩りで癒してみてはいかがでしょうか。前回は、中国・四国地方の紅葉スポットをご紹介しました。

今回は紅葉狩り九州編

幻想的な紅葉スポットなど、気になるスポットも多い九州地方。11月には平野部を中心に鮮やかな紅葉が期待できそうです。

 

舞鶴公園 (福岡県)

写真提供:福岡市

 

福岡市の中心である天神から徒歩15分に位置し、福岡城跡を中心とした広大な緑地と水辺、そして豊富な文化財がある舞鶴公園。

桜の名所としても有名なこの場所は、秋になるとイチョウの木々が色づき、見る人を楽しませてくれます。二の丸の大イチョウが作る黄色の絨毯は、絶好の撮影ポイントとして人気です。南側の樹林地では、ケヤキやメタセコイヤ、イロハモミジなど様々な種類の紅葉を見ることができます。

 

写真提供:福岡市

 

また、隣接する大濠公園や護国神社でも紅葉を楽しむことができ、見頃は11月上旬から下旬。アクセスが良く、気軽に訪れることができる場所なので秋のお散歩にいかがでしょうか。

 

▼福岡市緑のまちづくり協会 舞鶴公園管理事務所
https://www.midorimachi.jp/maiduru/

 

西渓公園(佐賀県)

江戸時代、多久邑家老であった女山多久家の屋敷跡。大正時代に多久出身の石炭王・高取伊好が私財を投じて建設した山水公園です。

春は桜、初夏はツツジ、秋はモミジ、冬は梅と一年中四季折々の自然を楽しむことができる西渓公園内には、国の登録有形文化財に指定されている寒鶯亭の他、郷土資料館、歴史民俗資料館といった施設が揃っています。紅葉の見頃は11月中旬から下旬にかけて。

 

 

180本のモミジが植えられている西渓公園。隣節する多久神社や多久聖廟の素晴らしい紅葉も見ものなので、併せて散策してみてはいかがでしょうか。


▼西九州建設株式会社
http://www.nishikyushu.com/seikei_park/

 

三十路苑(長崎県)

写真提供:(一社)長崎県観光連盟

 

40年以上前、六兵衛茶屋の経営者が8,000坪の自宅裏山に植えた1000本に及ぶモミジが見事に成長し、紅葉の名所として名を連ねるようになった三十路苑。

近隣には小浜温泉と雲仙温泉があるので、温泉と共に紅葉を楽しむことができます。夜になるとライトアップが行われ、幻想的な世界が広がり昼間とは違った印象に。日替わりでマルシェなどのイベントもあるようなので、お土産を買ったりしながら紅葉を堪能することもできるとか。

 

写真提供:(一社)長崎県観光連盟

 

見頃は11月下旬から12月上旬。モミジのシャワーを浴びながら非日常空間に感じる紅葉の彩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

▼長崎県観光連盟 長崎県文化観光国際部観光振興課
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/51513

 

旧細川刑部邸(熊本県)

熊本城そばにある武家屋敷、旧細川刑部邸。真っ直ぐな石畳と手入れされた石庭が美しく、熊本県指定重要文化財となっています。

熊本地震の影響により、邸内への入場はできませんが園内は散策可能です。

 

 

「秋のくまもとお城まつり 城あかり」の一環として、旧細川刑部邸の庭園公開とライトアップが行われます。

竹あかりのオブジェが梅園に設置されるなど素敵な演出も。そして熊本城ライトアップ、二の丸竹あかりも同時に行われる予定のようです。

見頃は11月下旬から12月上旬。

 

 

通常は入れないエリアの散策を楽しむことができる貴重な機会です。桜町と旧細川刑部邸をつなぐ紅葉臨時バスも運行されるようなので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

 

▼桜の馬場城彩苑総合観光案内所 
https://kumamoto-guide.jp/spots/detail/81

 

岡城阯(大分県)

瀧廉太郎の名曲「荒城の月」のモチーフとなったことで知られる岡城阯。

海抜325mの断崖絶壁に建てられた古城で、緒方三郎惟栄が築城されたと言い伝えられています。桜の名所100選にも選出され、春にも人気があるスポットです。

 

 

秋になるとモミジを中心に2500本もの木々が色鮮やかに染まります。この時期限定で、歴史の道周辺に竹灯籠の灯りをともすライトアップイベントも行われるようです。見頃は11月上旬から下旬。落ち葉が広がった場所はまるで真っ赤な絨毯。

石垣と紅葉のコントラスト、昼と夜で違った雰囲気の岡城阯を堪能してみてはいかがでしょうか。

 

▼竹田市教育委員会 まちづくり文化財課
https://okajou.jp/

 

高千穂峡(宮崎県)

 

天然記念物に指定されている峡谷、高千穂峡。阿蘇火山活動によって形成された柱状節理のすばらしい懸崖が、約7㎞にわたって続いています。

おすすめは御橋や滝見台から眺める真名井の滝。日本の滝100選に選出された真名井の滝は、天孫降臨の折り天村雲命(あめのむらくものみこと)という神様が水種をこの地に移され天真名井(あめのまない)から地下水となってこの滝に湧水しているといわれています。

夜間はライトアップ※も行われ、幻想的な雰囲気を楽しむことができるようです。見頃は11月上旬から下旬。滝と紅葉の見事なコラボレーションに癒されてみてはいかがでしょうか。

※令和4年9月18日に通過した台風14号による被害発生のためライトアップは9月16日から当面の間開催中止となります。

 

▼高千穂町
https://www.town-takachiho.jp/

 

観音滝(鹿児島県)

写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟

 

20204月に㈱やさしいまちの運営で観音滝リゾートとしてリニューアルオープン。

写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟

観音滝には「お清めの滝」「おしどりの滝」「観音滝」の3つの滝があり“モミジが鮮やかに色づく季節にレストランと観音滝の間にある2本の滝とおしどりの滝に訪れると幸せになれる”という言い伝えがあります。滝から出るマイナスイオンには不思議なパワーが宿っているようです。

公園内はキャンプ場やレストランなども完備されているので、お子様連れの紅葉スポットとしてもおすすめ。見頃は10月下旬から11月上旬。川の両岸で真っ赤に染まるモミジは圧巻です。

マイナスイオンたっぷりのこの場所で、疲れた体に清々しい空気を取り込んでみてはいかがでしょうか。

 

▼江津市観光協会
https://gotsu-kanko.jp/kankou/shizen/kannontaki

 

◆◆秋の深まりとともにゆっくりと緋色に色づく日本

北海道、東北、関東、中部、関西、四国、中国、そして今回の九州。美しい景色と共に紅葉を楽しめる場所や、紅葉の時期のみしか入ることができない貴重な場所など、日本各地の紅葉スポットを紹介してきました。是非、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

世界中で絶賛される日本の紅葉を様々な形で楽しみつつ、大切な思い出として残しておきましょう。金木犀が秋の風に乗って優しく香ってきました。素敵な秋をお過ごしください。

 

※お出かけの際は、色づき状況や紅葉イベント開催情報など事前にお問い合わせ先にご確認ください。

※新型コロナウイルス感染拡大予防対策について、その他の最新情報などは公式サイト等でご確認ください。

 

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