NOVEL

踏み台の女 vol.7 ~不安な翌日~

 

アユミは思い立ってスマホを手に取り、神尾へ電話を掛けた。

時刻は午後12時を少し過ぎたくらい。

 

朝「昨日はありがとう、楽しかった」とラインを送ったら「おはよう、こちらこそ」とだけ返信が返ってきていた。

 

今日という日が暇だとは思われたくなくて、それ以降返信をしていなかった。

 

でももし今神尾が電話に出たら、デートに誘おう、とアユミは決めている。昨日の今日で? と半分呆れられるかもしれないが、きっといつもの感じで「別にいいよ」と言ってくれるはず。

 

だが、何度掛けなおしてもその日神尾が電話に出ることはなかった……。

 

 

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 誕生日の翌日に電話が繋がらないなんて。なんとなく怪しい。アユミの女の勘はそう言っていた。だがしかし、リサたち夫婦と神尾4人で食事にいくことに・・・!?