それ故だろうか…私は夫である翔平のことで、以前よりも不安を感じなくなっていたのだ。
それに気のせいなのかもしれないが、翔平は以前よりも私を気にかけてくれているのか、早く帰ってくる日が少し増えている気がする。
そして、そんなことを考えている最中、彼が帰宅し「ただいま」と告げてきた。
「お帰りなさい」
態度は相変わらず素っ気ない。
でも何故か、彼のそんな態度が以前より気にならなかった。
その後、挨拶を終えた私は当然の如く、彼と熱い口づけを交わした…。
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早朝に夫・翔平が既に出勤したことを告げられ、妙な違和感を感じ思わず顔をしかめた美佳。彼女の心の中に不信感が渦巻いてしまう。