陽気な里香の悩み 強く生きる彼女の仮面がはがれるとき！？
口を固く締める里香。
怒りを我慢しているようだ。
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旦那のことが好きなのか、今はわからないんです。
顔はかっこいいし、贅沢もさせてくれる。
ほしいものはだいたい買ってもらえます。
家事だって手伝ってくれる。
暴力や暴言もないし、たばこも吸いません。
お酒は飲むけど、悪酔いはしないし、ギャンブルもしない人です。
はたからみたら、理想の旦那ですよね。
…でもね、彼浮気してるんです。
それも、常習犯。
笑っちゃいますよね。
あー、思い出したら怒りがこみ上げてきました。
うーん、でも…怒りっていうより、呆れてるっていうのかな。
もう諦めもあります。
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里香は勢いよくクッキーをつかみ、口に放り込む。
「そっか…、旦那さんが…。」
「子供もいないし、離婚するなら今のうちかなって思ってるんですけど。その決断ができないのは、まだ彼に愛情が残っているからですかね。わかりません。」
「そもそも、なんで旦那さんが浮気してるって思ったの？」
里香は苦笑する。
「それを聞きますか…。びっくりしますよ。」