Lesson3 イタリアンとフレンチのマナーの違い
同じ洋食なので混合しそうですが、イタリアンとフレンチではマナーが微妙に違います。
この際なので、復習しておきましょう。
・スープの食べ方
フレンチでスープを食べるときには、奥から手前にスプーンを動かしてスープをすくいます。
しかし、イタリアンではスプーンを手前から奥に運びます。
・手づかみ
イタリアンもフレンチも基本的に手づかみで食べてはいけません。
しかし、イタリアンの場合、ピザなどは手づかみで食べてもOKということになっています。
・食後
食事を終えたことを告げるサインとして、ナイフとフォークの置き方があります。
フレンチの場合は、ナイフとフォークを時計の3時か4時の角度に斜めに置きます。
しかし、イタリアンの場合は、ナイフとフォークを皿の真ん中にとがった方を上にして6時の角度に置きます。
Lesson4 食器を味わう
ファッションや美食で知られるイタリアの食器は、料理を引き立たせるシンプルなものから個性的でインパクトのあるデザインのものまで、様々なものがあります。
イタリアの食器のデザインには、植物やフルーツなどをモチーフにしたものが多いことも特徴です。
そんなイタリア食器の中でも、リチャードジノリはイタリアを代表する食器ブランドになっています。
リチャードジノリの創業は1735年と古く、さらに創業者が貴族という由緒正しいブランドです。
「ベッキオホワイト」と呼ばれる軽やかで独特な白い陶磁器は、その気品あるたたずまいから、ナポレオンの妻マリー・ルイーズや、神聖ローマ皇帝フランツ2世、エジプト総督などの皇族や貴族に愛用されていました。
「ベッキオホワイト」の他にも様々なモチーフを採用しています。
日本や中国への憧れが強く現れた「レッドコック」、様々な果物を色鮮やかに描いた「イタリアンフルーツ」、愛らしいリボンと花の組み合わせの「ジュリエッタ」など、多くのシリーズがあります。
とくに「イタリアンフルーツ」は、もともとトスカーナの貴族のために作られた作品であり、特に上流階級の人々に好まれて世界中で大ヒットとなりました。
現在は、オリエント・エクスプレス号の食器にも正式採用されています。
オリエント・エクスプレスは、言わずと知れたヨーロッパの超豪華観光列車です。
遠いヨーロッパを走る由緒正しき列車のレストランと同じ食器で食べているだけで、お料理の味もワンランクアップするように感じるのではないでしょうか。
Lesson5 お店とのコミュニケーション
トラットリアやリストランテでのメニューの基本構成は、下記のようになっていますよね。
・アンティパスト
前菜
・プリモ・ピアット
パスタやリゾットなど炭水化物料理
・セコンド・ピアット
肉や魚などメイン料理
・コントルノ
メイン料理に合わせる野菜料理
・デゼール
デザート
これ以外に、チーズやサラミをチョイスできたり、スペシャリテがあったりすることもあります。
これらは全部頼まなくてはいけないわけではありませんが、複数のメンバーでのお食事会のときにはオーダー時に注意が必要です。
それぞれで違った品数をオーダーする際には、いつのタイミングで何の料理を持ってきてほしいのかを、しっかりと伝えるようにしましょう。
細かすぎるオーダーはお店側に迷惑かと思いがちです。
しかし、美味しい料理を美味しい状態で食べてもらうことは、お店にとってもうれしいことです。
遠慮せずに美味しく食べられる提供のタイミングをお店の方と相談しながら、オーダーするようにしましょう。
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いかがでしたでしょうか?
イタリアンでのお食事会のマナーについてわかっていただけたはずです。
イタリアンは、庶民的なピッツェリアから高級なトラットリアまで種類が豊富ですが、その全ての種類のお店がお食事会に向いています。
それぞれのランクのお店にあわせたマナーは、膨大な数になります。
しかし、それを使い分けてこそ、あなたの魅力がより一層輝くと言っても過言ではないでしょう。
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