相談所Mには婚約破棄の報告をし、原因など話をした。
その時はすでに成婚退会をしていたので相談所は再入会を勧めてきた。今なら入会金も半額で済むというが少し考えることにした。ここで相談所3社目だ。
自分に問題があるとはいえ、これでいいのだろうか?相談所もしっかり活用してきたつもりだ。ここの相談所のデータベースはいわゆるハイクラスの女性が多く登録しているが、彼女達は果たして本当に結婚したいのか?
はじめから読む▶10年婚活 Vol.1~婚活の始まり。私のステータスなら楽に結婚できると思っていた~
このビルに戻った時、建物を見上げ、ため息がでた。
「また戻ってきた」
相談所Pに再入会した。
相談所Mはアドバイス面で非常に勉強になった。大きく反省し改善する点が多くあった。しかし女性会員が私の希望とマッチしていないように思えた。
そして新しい相談所を探そうにも良さそうな相談所は見つからなかった。なかには相談所を2つ掛け持ちで入会している人もいるらしいのだが、私は人数ではないと思っている。下手な鉄砲は数撃って当たらないと思っている。
結局私は相談所Pに再入会した。今までの相談所で登録会員が比較的良いかなと思ったからだ。
そして再入会。退会から1年未満の再入会は入会金を免除してもらえる。
カウンセラーとの話し方も慣れたものだ。婚活のプロになった。結婚という結果が出ないところが恋愛のプロではなく婚活のプロだ。
カウンセラーは初の男性になった。カウンセラーは女性の方が女性目線で私を評価してもらえるかなと思ったが、男性の方が同性として自分の気持ちになって考えてくれるような気がした。
紹介人数は十分にあった。やはりファーストコンタクトで終了や1、2度会ってお断り、写真と実物が違う女性など、そんなことが頻繁に起こったがそれは当たり前のことだと理解している。もう5年以上婚活をしているのだ。
ファーストコンタクトは額面の自己紹介で終わらず、初めから結婚を前提に会っていくことを相手に話すことにした。
初めはいきなりな話しにならないかなと思ったが、女性は意外に乗り気で話をしてくれた。そして断るときは早かった。つまりメリハリのある出会いができるようになった。
しかし前回の婚約破棄での反省点は急ぎすぎた点だ。相談所もできるだけ交際をプッシュして成婚退会を勧めるのは、会社の成婚率(一般的には入会した会員が婚約で退会する確率となっているが各社でその計算方法が違い、広告の成婚率の数字に誤解が生じるケースがある)を上げる、成婚退会費用を稼ぐ目的があるのだろう。
相談所で実際成婚退会できる会員は圧倒的に少ないのだからなおさらだろう。その方針について異論はない。ビジネスでやっている以上収益を上げるのは大きな目的だからだ。私はその会社のサービスをいかに利用するかである。