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10年婚活 Vol.1~婚活の始まり。私のステータスなら楽に結婚できると思っていた~

46歳、男性、名古屋市内の外資系企業で約20年勤めている。

今年結婚はできたが、正直うれしい感覚があまりないという。

婚活を続けてきて約10年…。そんな彼の胸の内に迫る。

 


 

結婚は年齢が来れば自然にできるものだと私は思っていた。

大手保険会社で働く父、母の元に生まれ、妹も合わせて4人家族。自宅は昭和区に祖父の代から建っている庭付き一軒家。高校卒業まで地元で育ち、20歳からアメリカ留学を6年半続けて、学士とMBAを取得した。これだけ長期留学が成功できたのも父の会社が中部地方トップクラスの業績を続けていたからだ。

帰国後、外資系コンサルタント会社に就職も決まり年収も右肩上がり、留学経験を生かせる仕事でやりがいも感じている。そして名古屋駅近くにマンションを借りて一人暮らし。仕事、キャリア、年収…結婚につながるステータスは十分に揃っていると思っていた。

 

結婚を考え始めたのは30代半ばくらい。理由は自分で適齢期だと判断したからだ。

それから、両親は本当に昭和の家族観を持っている2人で、仕事が安定すれば結婚は当然、子供を産んで家庭を築くのは常識といった考えを持っている。だから結婚の催促は年を追うごとにだんだん激しくなって、私自身も両親の催促を除いても結婚願望が強くなってきていた。

しかし一番肝心のお相手はというと…彼女もいない…

 

思い返せば私は女性にもてないタイプだ。

高校が男子校だったとはいえ、何もない高校時代。中学校は共学だったが別に異性の同級生と交際があったわけではない。

アメリカ留学中の後半は英語も上達し、生活や文化にもなじんできたが真剣な交際に発展したことはなかった。日本人留学生とも英語学習の妨げになりそうなので深い関係は皆無に等しい。友達はみんな彼氏彼女ができてるのに、私は独りぼっち。

 

思い返せば自分に男性的魅力がないのに結構、理想が高かったのかもしれない。

あまり容姿は気にしないと言いつつも結構美人じゃないと駄目な性格だったのにまるで自覚なし。チャレンジ、チャレンジと誰かを好きになってフラれるけど諦められない、そして未練たらたらでフラれてもあきらめきれない。少しだけのお付き合いはあったがほとんどがこんなことを何度も繰り返して留学中の恋愛は終わった。

女性関係では本当にストレスの溜まる生活だった。

 

社会人になって、できれば身近な職場恋愛からの結婚を望んでいたがやっぱり私に彼女はできなかった。フラれて仕事に支障が出た時もあった。日本でもかと愕然とした。自分より後輩が結婚したり、結婚に悩んでいた先輩が結婚できたりとまたも私は取り残されていく。

このままではだめだ。何か変えなきゃいけない。