「そうです、、あっ、そうね、かな?」
急に言葉を直せなくて、紗希は舌足らずになった。
「あはは、可愛い。紗希ちゃん」
肩に手を回されて耳元で囁かれる。
「ね、また会いたいな」
見ると無邪気な瞳が笑いかけている。
「そうね、会っても良いかな」
また思ってもいなかった答えが口から出た。
「やった!約束ね」
純也が紗希の小指に小指を絡ませる。
「指切りげんまん」
そう言って、純也は楽しそうに微笑んだ。
Next:7月13日更新予定
純也とデートすることになった紗希はデートの当日、純也のフェラーリを見て何とも言えない心地悪さを感じた。果たしてその訳とは?