NOVEL

家にも外にも居場所がない vol.8~嫌なことを忘れたい日~

元彼に酷い仕打ちをされたこと、騙されていたことなど嫌な思い出を忘れることはできませんが、それでも街を歩いている時や新しいものに目を奪われている時は、ただただそれが楽しかったのです。

 

そうこうしているうちに夜になり、街はビルの光で包まれて行きました。なんだか素気ない雰囲気で寂しくなってしまい、私は近くのバーを見つけて入ることにしました。

お酒は普段飲まないのですが、こんな時くらいは飲んでもいいんじゃないかと思えたのです。

それに今は1人で咎める人もいません。自由にしていいのだと自分の欲望に忠実にすることにしたのです。

 

そして初めて自分の好きなように生きた結果なのか、そこで運命の出会いを果たしたのです。

 

 

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