私は約2カ月間の真剣交際の後、プロポーズの準備を始めた。
場所はミッドランドスクエアのフレンチレストラン。
今回はありがたいことに店長さんも協力してくれてテーブルや食事、照明など工夫してもらった。
はじめから読む▶10年婚活 Vol.1~婚活の始まり。私のステータスなら楽に結婚できると思っていた~
その日のレストランは私たち2人の貸し切りで、彼女にサプライズ。照明も私たちのテーブルのみのピンスポットライト。
ここでフレンチコースメニューを出してもらう。何の話をしたかはもう覚えていない。
いつになってもロマンチックな演出というのは照れてしまう。このような演出を自然とできてしまう男性が不思議でたまらない。私はどう転んでもかっこいい男にはなれないのだろう。
そして食事後にプロポーズ。「結婚してください」(実は2回目)
プロポーズしてOKをもらった後にセッティングを手伝っていただいた店長さんから、
「意外と冷めてますね」と言われてしまった。
彼には何かの作業が終了したように見えたのかもしれない。
確かに人生2度目のプロポーズ、5年以上の婚活、いつも恋愛で苦労のしっぱなしだったことを思うと、何か疲れてしまっていたのかもしれない。もう破棄はありませんように…!
私の友人、職場の上司、同僚、家族は喜んでくれた。母も喜んでくれた。今までの婚圧があるので正直母の喜びは、あまりストレートに受け取れない部分もあるが。
婚約者のご両親にも好意的に迎えられた。
親族のみで、カトリック教会大聖堂にて結婚式を挙げ、料亭での食事会を設けた。
2人はもう40歳を過ぎていたのでこのように式は小さく、その分、ウエディングドレスや家族への食事にお金と手間をかけて、皆の思い出になるようにできればと思った。
新婚旅行は私が留学していたアメリカ・シカゴへ行き、私の留学地や地元の観光名所を巡った。
もともと長く住んでいた土地なので迷うことなく楽に回れたし、何よりお世話になったホストファミリーや友人が喜んでくれたことが本当にうれしかった。
妻も私の学生時代に住んでいた場所に行くことを楽しみにしてくれたし、ジャズレストランや遊覧船ツアーなど、私の選んだ観光地を喜んで過ごしてくれた。何より妻が幸せでいてくれたことが一番だった。
女性が私のもてなしに、これほど喜んでくれたのは初めてだった。
妻は時に大人し過ぎて話がつまらない時もあるが、非常に几帳面で頼りにしている。
第一、私の性格を受け入れてくれる。結婚に大切な性格の部分がイマイチな私を、認めてくれるのはこの上なくありがたい。私のドジや失敗も何もなかったかのように助けてくれる。結婚後の私を妻は「夫は変わった」と、思っているのかわからない。
前回がトラウマになって聞けないのだ。そして私は彼女の時としてのんびりしすぎる性格やデジタル機器が苦手な部分をサポート。もちろん家事も一人暮らしが長かったし、できる事も多くあるので当然のようにやっている。
このように私は妻と新しい生活を始めた。そう、やっと結婚できたのだ。