カウンセリングでは私の女性へのコミュニケーション下手は男子校での生活、つまり思春期に同年代の女性との生活を一切絶ってしまったことも理由の一つではないかと言っていた。確かに同感だ。
私は女性から見て理解しにくい男ではないか?その原因は家庭環境にあるのでは?
私の家庭は経済的には恵まれていた。祖父の代からの持ち家で父は新しい物好きで家には最新家電がそろっていた。旅行も四半期に一度は国内、海外と連れて行ってもらった。6年半の留学後、就職祝いは新車を一台プレゼントされた。
しかし幸せではなかった。
父は生命保険の売上げが中部地方トップのビジネスマンだったが、家の中ではモラルハラスメントを頻繁に行っていた。
彼は昔の男であったし、今考えれば仕事のストレスがひどかったのだろう。私が幼少期のころから父の帰宅後、大声で怒鳴り散らす父を母は必死になだめていた。時には泣きながらなだめていた。
我が家の朝に「おはよう」のあいさつはない。食事も「いただきます」の声はない。ただ皆、だらだらと集まって食事を始める。私は父がまた怒鳴らないか心配しながら食べている。母も同じだったろう。
父の好きな旅行も楽しくない。道中必ず父の機嫌が悪くなるからだ。理由はわからない。母とのちょっとした会話のすれ違いだったのかもしれない。
このような環境で心をこめたコミュニケーションを学ぶことはできなかったと思う。心をなくさなければこの家庭で生きていけない。もしかしたらお金が心の支えだったのかもしれない。
愛のない家庭に心を通わせることができる人は育たないのだろうか?私の分析は結婚できない理由を他責しているのかもしれないがどうしても間違っているとも思えない。この欠点をどう直せばよいか?幸い相談所Mではこの欠点を細かく指摘してくれた。
しっかり相手の気持ちになり、相手の話したいことを話す。相手の話を聞く。相手にできるだけ話をしてもらえるように心がける。こんな初歩的な話し方のトレーニングが私には必要だった。
ただ、ここの会員とは合わない気がする。
Next:5月4日更新予定
現在の結婚相談所Mを退会し相談所Pに再入会した私は、半年後やっと出会いを見つけることができた。