TAROT

チョコレートを使ったスイーツ 5選

バレンタインが近づくと、街中でたくさんのチョコレートを使ったスイーツを見かけますよね。

味だけでなく見た目も美しく、贅沢な気分になります。

様々なチョコレートを使ったスイーツの特徴を知っておくと、さらにチョコレートの魅力が楽しめます!


前回:チョコレートの歴史をご紹介。日本にはどのように入ってきたの?

 

 

・生チョコレート

生チョコレートは、ガナッシュを冷却して固め、ココアパウダーや粉糖などをまぶしたなめらかな食感が特徴の口溶けの良いスイーツです。

一般的に、ガナッシュには生クリームを使用しますが、日本独自の「生チョコレートの規約」が存在します。

ア.チョコレート生地にクリームを含む含水可食物を練り込んだもののうち、チョコレート生地が全重量の60%以上のものであって、水分が全重量の10%以上であること

イ. アに適合するチョコレートにココアパウダー、粉糖、抹茶等の粉体可食物をかけたもの、またはチョコレート生地で殻を作り、内部に上記チョコレートを入れたものであって、当該チョコレートが全重量の60%以上、かつ、チョコレート生地の重量が全重量の40%以上であること

と定められています。

出典:「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」(全国チョコレート業公正取引協議会)


生チョコレートの「生」が生クリームを指すのはもちろん、フレッシュなおいしさ、やわらかさなども表現しています。生チョコレートの発祥はスイス。スイスではパヴェ・グラッセ(冷たい石畳)と呼ばれているそう。

 

・ブラウニー

ブラウニーは「茶色(=brown)」が語源のチョコレートケーキ。平たく焼いて四角くカットされることが一般的です。

全卵を生地に混ぜ込むため、ケーキとクッキーの中間くらいのしっとりした食感に仕上がります。ブラウニーは材料を順番に混ぜていくだけなので、お菓子作り初心者にもおすすめ。

しっとりとリッチな本場の味が楽しめますよ。アメリカでは家庭ごとに独自のレシピがあると言われるほど手軽に作られています。


ブラウニーと特にているスイーツとして、ガトーショコラも代表的なチョコレートを使ったスイーツの1つ。こちらも材料が少なく工程もシンプルです。

同じ原材料を使っていますが、ガトーショコラの方が濃厚でしっとりした食感が特徴です。使用する小麦粉の量が違うことと、ガトーショコラが全卵もしくは卵白を泡立てる必要があることによって、食感の違いが生まれています。

 

・ザッハトルテ

ザッハトルテは、ウイーン発祥のチョコレートケーキ。菓子職人フランツ・ザッハが考案したウイーンの銘菓です。

カカオの芳醇な香り、アプリコットジャムの爽やかな酸味、そしてグラズールという上掛けのチョコレート糖衣(フォンダン)のしっかりとした甘さが複雑に混ざり合った味わいが特徴のチョコレートケーキです。

しっかりとした甘さがあるスイーツのため、無糖の生クリームを添えることで、全体を柔らかく包んで食べやすくなります。


ザッハトルテのレシピは、バターや砂糖、卵黄、チョコレートをメレンゲと合わせて焼いたスポンジにアプリコットジャムをはさみ、仕上げにチョコレート色のフォンダンでコーティングします。


ケーキの土台となる生地は、スポンジ生地というよりもバターやチョコレートを多く含んだバター生地になっており、表面全体を溶かしたチョコレート糖衣でコーティングすることで、シャリシャリとした独特の食感が楽しめるのも特徴です。


チョコレートを配合したバター生地と他のスイーツとは少し異なったコーティングによって、濃厚なチョコレートの味が楽しめます。新しいチョコレートを使ったスイーツを楽しみたい方にはぴったりのお菓子です。

 

・フォンダンショコラ

フランス生まれのチョコレートケーキ。フォンダン・オ・ショコラはケーキの中にソース状のチョコレートソースが入っているため、ケーキの中心まで火を通しません。

一口いただくと、しっとりとした生地、そして口どけの良いチョコレートが一度に楽しめることがこのケーキの特徴です。「溶ける」という意味をもつ「fondant」から、「フォンダント・ショコラ」とも呼ばれています。


甘い口どけを実現するコクのあるチョコレートソースと、絶妙な火加減によって焼きあがったしっとりとした食感のケーキの組み合わせは、贅沢な気分になれること間違いなしです。トロッとあふれるソースは見た目も楽しめ、インスタ映えも期待できますよ。

・オランジェット

オランジェットとは、砂糖漬けにしたオレンジピールにチョコレートをコーティングした、フランス発祥のお菓子のことです。

オレンジピールの苦味や柑橘の爽やかな風味、チョコレートの甘みの相性は以外にもぴったり。ほろ苦さもある「大人のスイーツ」を楽しみたい方におすすめです。こちらもフランス生まれのスイーツです。


オランジェットは、砂糖漬けにするのに半日~1日ほど要するため、簡単そうにみえて実は手間のかかるお菓子。砂糖と一緒に煮詰めて乾燥させる作業を3回繰り返し、チョコレートをコーティングしたら常温で固めて完成です。


オランジェットは苦みのあるお菓子なので、さわやかな白ワインや甘みのある赤ワインなどと相性がいいとされています。またブランデーやウイスキーに合わせるのも定番で、お酒と一緒に楽しむのにぴったりのスイーツです。


華やかな見た目も特徴で、ラッピングの際はひとつずつ小包装にするのがオススメです。細めのリボンをあしらって、大切な人へのギフトにもぴったりのスイーツです。

 

 

 

前回:チョコレートの歴史をご紹介。日本にはどのように入ってきたの?