NOVEL

選ばれない女 vol.6~不本意な答え~

加菜から教えてもらったマッチングアプリに登録する愛沙。

良い男を捕まえられますように。

不安はあったが、ハートがたくさんくるように自分の顔を載せることにした。

 


前回▶選ばれない女 vol.5ENHANA

はじめから読む▶選ばれない女 vol.1~婚活パーティー~

 

―自己紹介は、と…。

名古屋でOLをしています。

出会いがないので思い切って登録しました。

真剣交際希望、年収1500万円以上の方大歓迎です。

趣味は、ワインです。

美味しいワインを知っている方がいましたら、ぜひ一緒に食事に行きましょう。

 

登録して1週間。

送られたハートは20個だ。

ハートとは、アプリ内で気になる異性に送るボタンで、押せるのは1人の相手に1回。

もらったハート数が多いほど異性に注目されているということになる。

 

女性側からもハートが送れるようになっており、相手が「承諾」をすれば、晴れてマッチング成立となる。

1対1でやり取りするには、このマッチングをしなければいけない仕組みになっていた。

人気の女性会員は1000を超えるハートをもらっている。

 

―なんでわたしハートの数少ないの?!

 

ランキングを見て驚愕した。

 

―わたし美人だよね。もっとハートきてもいいはずでしょ!

 

愛沙からハートを送ったりもしたが、そのマッチング成功率はほぼゼロだった。

マッチングしてもやり取りが続く人は少なく、1週間ほど経ったころ、残っていたのはわずか1人だった。

 

ニックネームで登録しているようで、名前を〝りと″といった。

 

年収1500万円以上の商社マンで、愛沙よりも年下の28歳。

鍛えているという体は写真で見る限り細マッチョのようで、スタイルが良さそうだ。

芸能人でも通用しそうなほど整った濃いめの顔をしている。

その条件の良さから、ハートの数も800を超えている。

おまけに性格は謙虚で控えめで驕ったところがないという完璧ぶり。