ハイスペック男子はモテる!…と思われていることが、世間では多いようです。しかし実際には、モテるタイプのハイスペック男性と、そうでないタイプのハイスペック男性とがいます。
「ハイスペック=モテる」ではないのなら、“モテる”と“モテない”を分けているものは何なのでしょうか。
今回は心理カウンセラーの視点から、ハイスペック男性がモテるための、心理学的に有効な行動をご紹介します。
前回▶ビジネスパーソンに贈る【見た目の心理学】ハイスペックを最大限に活用し人生を躍進させよう |
目次
ちょうどいい話し声で話す
歌の上手、下手はなかなかコントロールできるものではありませんが、話し声であれば、自分にとって「ちょうどいい話し声」を研究することはできます。
まず「もっとモテたいな」と思うのであれば、自分の話し声がちょうどいいかどうかを少し意識してみてください。なぜなら、話し声は人の心理にとって「その相手と一緒にいて心地良いか、そうでないか」という判断を左右する重要なファクターだからです。
学歴や年収と違い、声は相手の本能的な部分に働きかけることができるポイントです。ハイスペック男性の場合は、自分の話し声を良くするというよりも「モテない話し声を避ける」という点に留意すると効果的でしょう。
ちなみに話し声とは、半分は声そのものであり、半分は話し方です。
例えば一緒に仕事をするとか、レストランで食事をする、という時に、声が大きすぎたり、小さすぎたり、話し方が早すぎたりして「聞きづらい」と思われてしまうとマイナスです。
声の大きさは、その場の状況に合わせる必要がありますが、周囲が静かな場所で大きすぎる声を出す人と、周囲がガヤガヤしているのに声の小さな人は避けられる傾向があります。
また話し方が早すぎる人は、聞きづらいことが多く、また聞き手にとっては「この人には話を聞いてもらえない」と無意識に感じさせるため敬遠されます。
ゆっくりと、適切な音量で話すことを意識してみましょう。
相手を否定するワードを避ける
ハイスペックな男性がよく言ってしまうフレーズがあります。それは「いや、でも……」です。
「でも」はよく、言い訳に使われる事の多い言葉ですね。しかしハイスペック男性が「でも」を使う時はちょっと違います。「でも、それって○○じゃない?」と、相手の意見や考え方を否定するために「でも」が使われることが多いのです。
別の言い方で、「いや、そうじゃなくて……」や「違う」という言葉が使われる場合もあります。
これらの言葉を使っている男性は、相手を否定しているつもりは全くありません。むしろ、相手の意見に対する自分の意見を述べて、建設的な議論をしたいと考えていることでしょう。また相手が好きな女性だったりしたら、正しい考え方を教えてあげたい、と思っていることも少なくありません。
これがビジネスや議論の相手ならばよいのかもしれませんね。ところが相手がプライベートな関係の女性である場合は別。これでは相手にとって楽しい会話の時間とはなりません。ただ「自分の気持ちを理解してくれない人だなぁ」と受け取られてしまうだけです。
ですから、「いや」「でも」「そうじゃない」「違う」というフレーズを使うのは避けて、「そうだね」「あなたは○○と感じたんだね」等、相手への共感を示すことに注力したほうがモテます。
ここで「そんな面倒くさいことをしなくてもいい女性と付き合いたい」と思ってしまった場合、その時点から意識の改革が必要そうです。
なぜなら、スペックが高く賢い女性ほど、共感してくれない男性からは我慢せずに離れていくからです。スペックの高い女性にとって共感力のない男性は、ただの足手纏いになりかねないので選びません。あなたがもし、いわゆる「いい女」と付き合いたいと考えているのなら、自分自身の共感力を鍛えるのが早道でしょう。
女性を尊重する行動を取る
ハイスペックな男性に圧倒的に多いのは、女性から尊重されることに慣れているケースです。
小さい頃から親しくしている女性と言えば、最も多いのがお母さん。次いで姉や妹がいる場合もありますが、いずれにしてもハイスペックな男性は、幼い頃から家の中の女性に尊重されて育っている可能性が高いと言えます。なぜなら男性が高いスペックを持つためには多くの学習時間や良い環境を必要としますので、
ほとんどのケースで、親……特に母親の気遣いと尽力の上にハイスペックが成り立っていると言っても過言ではないからです。
となると、女性を尊重する方法をどこかで学ぶ機会に恵まれなかったハイスペック男性は、全く相手を尊重しなかったり、デート代を出すだけで「自分は相手を尊重できている」と勘違いをしてしまったり、ということがあります。一方、女性から尊重されることに対しては、それが当たり前になっていれば有難いと思うこともできず、尊重されたことに気付くことすらできないかもしれません。
尊重とは、言い方を変えると「相手を受け入れること」です。人は自分を受け入れてくれる人に対して心地よさを感じ、その相手を好む傾向がありますから、女性を尊重する男性はスペックに関係なくモテます。反対にスペックが高くてモテないという場合「尊重してくれる女性と付き合いたい」と考えても、自分が尊重することは深く考えたことがないのかもしれません。
では果たして、女性を尊重する行動とは?
主軸は、相手がどうしてほしいのかを見抜く、ということです。そんなことを求めないで欲しいと思うかもしれませんが、あなたに「一緒にいたい」と思わせる女性は、あなたがどうしたいかを考え、見抜いているからこそ、あなたに心地良い時間を運んでくれているのです。それは相手の表情や言動を観察することで少しずつわかってきます。女性を尊重できていない人は相手を観察していません。次項も参考にしてみてください。
モテたい相手と連絡を取る、会う回数を増やす
女性への尊重の中で、最も簡単なものは「連絡」と「デート」です。よい話ではないかもしれませんが、複数の女性にモテたければ、複数女性とこまめに連絡を取り、間を空けすぎずに全員とデートをするだけでモテるでしょう。
まして人間の心理には「交流が多いものを好きになる」「自分を好いてくれるものを好きになる」という性質があります。
ハイスペック男性のモテない要因として、仕事や勉学に尽力する余り女性への連絡とデートを疎かにすることが挙げられます。ハイスペック男性の仕事が忙しいことくらい女性は理解していますが、連絡をしないということは女性の生活の中であなたの露出が少ないということであり、交流が少ないし、好かれている感じもしないので、気持ちが冷めてくるのは心理学的に当然の結末なのです。
反対に、相手の生活の中で自分の露出を増やす、すなわち連絡を取っているだけで、相手は自分を好いてくれるようになります。
次回は「ハイスペックこそ心得ておきたい心理学的なストレス対処法」をお送りいたします。