プライベートからビジネスまで、スマホやパソコン、タブレットなどのデジタル機器と四六時中かかわっているこのご時世。
情報を得る手段のほかに、デジタル機器は趣味や楽しみを与えてくれる欠かせない便利ツールですよね。しかし、近年注目されている「デジタルデトックス」という言葉。この「デジタルデトックス」とは一定期間、デジタル機器との距離を置くことで、SNS疲れや眼精疲労、肩こり、頭痛などのストレスを軽減し、自然との繋がりにフォーカスする取り組みの事を言います。
今回は、近年注目されているデジタルデトックスについて、IT依存に陥りやすい人の特徴や弊害、その解決方法についてご紹介します。
01/IT依存に陥りやすい人の特徴と弊害
「依存症」これは現代人を悩ます病のひとつとして問題となっています。有名な依存症といえば「アルコール依存症」や「ギャンブル依存症」などがあげられます。
そして現在、「スマホ依存症」「SNS依存症」「ネット依存症」など依存症として新しく追加されました。実は、新しく追加された「IT依存症」は低年齢程、治療が困難ともいわれているのです。皆さんは仕事や勉強などよりも、インターネットの使用を優先して、使う時間を自分自身でコントロールできなくなってはいませんか?
「IT依存症」は多くの弊害をもたらします。例えば、スマホやパソコンの画面は脳を覚醒させてしまう他、ブルーライトの影響で睡眠の質が落ちてしまいます。そのような影響から、昼夜逆転の生活になってしまうことも多々あるのだとか。また、ネット環境がない場合にイライラしてしまうこともあり、一種の鬱のような状態になってしまうことがあるようです。
その他にも、ネットの過剰使用で偏った食生活が続き栄養失調を起こしてしまうケース、運動不足による体力低下も問題視されています。
では、そのような状態に陥りやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。一見、ルーズでだらしのない人の方が依存症になりやすいと思われがちですが、実は、真面目で几帳面なタイプの人のほうが依存症になりやすいとされています。真面目で几帳面な方の多くは、上手に休息をとるのが苦手な上、責任感が強くストレスを1人で抱え込んでしまう人が多いのです。そういった人ほど、依存症だけではなく、うつ病のリスクも高いとされています。
また、LINEを何度もチェックする癖がある人、仕事等以外で1日1時間以上インターネットを見ている人、夜更かしするほどゲームやインターネットに夢中になることがある人もIT依存症になりやすいとされています。
身も心も蝕んでいく「IT依存症」甘く見てはなりませんね。
02/IT依存の解消方法
「IT依存症」が深刻化し、健康の悪化や遅刻など、生活リズムを脅かすことになる前に予防したいものです。
まさしく「デジタルデトックス」はそのスタートと言えるでしょう。デジタルデトックスは、デジタル機器と健全に付き合っていくために行うもので、完全に手放すというものではありません。
電車やバスなどのちょっとした移動時間など、できるだけ広告などに目が行くように意識し、過ごすだけでいいのです。ほんの少しの時間だけでもスマホを見ることを断つだけで、新しい発見や出会いなど、様々なポジティブな効果を得ることができるのです。
デジタルデトックスの、最も簡単で効果的な方法としては、意識的に使用しない時間を設けることです。特に睡眠の質を向上させるため、寝る1時間前にはスマホやタブレット、パソコンを見ることをやめるようにしましょう。どうしても寝る前のスマホがやめられない方は、スマホやタブレットを布団から遠い場所に置くようにし、寝る前にストレッチするなど、違うことを試してみてください。
スマホの機能を活かしたデトックス方法としては、通知を切る事や「おやすみモード」の使用をおすすめします。他のやり方として挙げられるのは、温泉や岩盤浴、サウナ、ヨガなどに行くこと。
もちろん、そのような施設にいくと一定の時間、スマホやタブレットなどのデジタル機器に触れることができません。体を温めることにより、血液循環も改善され、体もリセットされますし、デジタルデトックにもなるので、多くのメリットを得ることができるでしょう。
IT依存症気味で、上記のようなことを意識的に行うことができない人もいらっしゃるかと思います。そのような人には少々過酷かもしれませんが、タイムロッキングコンテナにスマホを収監するやり方をおすすめします。
設定した時間の間は開けることができない仕組みになっているので、自制心が弱い方も大丈夫。タイムロッキングコンテナは、ゲーム断ちなどにも使用できるサイズのものから、簡単に持ち運ぶことができるスマホ専用サイズのものまで様々です。
◆◆自分自身を見つめ直し心身を整える
いかがでしたでしょうか。
ニュースや本、仕事や授業までもデジタル化し、現代はデジタルなしでは暮らすことができない、とまでいわれています。人間の脳は、常に新しい情報を求め、暇を嫌い、多くを得ようとします。しかし、情報があふれている時代に生きるからこそ、情報を絶ち、自分自身を見つめなおす時間が必要なのかもしれません。
何事も上手に付き合っていくことが肝心ということですね。
そして、良いことはたくさん取り入れていきたいもの。
そんな時は視野を広く持ち、国外に目を向けることも大切ですね。
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次回は「圏外を買う時代 海外のデジタルデトックスはいかに?」についてお送りします。