アロマオイルやルームフレグランスにはたくさんの種類があり、選び方や使い方もさまざまで迷ってしまうことが多いもの。
でも嗅覚から得る感覚は、人の生活をさらに有意義なものにグレードアップする可能性を秘めており、「難しいから……」と遠ざかるのはとてももったいないこと。
今回はアロマオイルやルームフレグランスの選び方、使い方、使う時の注意点までをご紹介します。
ぜひ有効活用してください。
目次
アロマオイルの種類で選ぶ
一般的に「アロマオイル」と呼ばれているものには、実は2種類が存在しています。
まずはその違いを把握しましょう。
どちらを使っても癒しの効果はありますが、違いは明確なので理解しやすいかと思います。
エッセンシャルオイル(精油)
エッセンシャルオイルは、自然の木や葉、花などからエキスを抽出し、単体で、あるいは複数を組み合わせて作られるもの。
中には根っこや果皮ということもあります。
自然のものから精製できるエッセンシャルオイルの量は、原材料の100~5000分の1の重さ。
量の多い自然物から、わずかにしか採取されませんので、お値段も張るものばかりです。
基本的にはナチュラルなものですので、直接はできませんが、薄めたり配合を重ねれば肌に塗布することもできます。
フレグランスオイル
フレグランスオイルは、エッセンシャルオイルにアルコールや石油などの添加物を配合したものです。
エッセンシャルオイルの香りのニュアンスはそのままに、分量を増量したり、香りを調整したりしていますので、リラックス効果のある割にはお値段が比較的安いのが特徴です。
ただしフレグランスオイルに関しては、お風呂に入れる、肌に塗るといったことは、添加物が入っていますので厳禁です。
見た目はエッセンシャルオイルとほぼ変わりませんので、注意が必要な面もあります。
上質の癒しを目指すならおすすめはエッセンシャルオイル
フレグランスオイルも決して悪いものではありません。
しかし、あなたの癒しを上質のものにしたいと考えるなら、やはりおすすめはエッセンシャルオイルです。
フレグランスオイルの場合、エッセンシャルオイルと一部同じ使い方で使うことができますが、オイルが蒸散するにあたり添加物も一緒に拡散していくので、人によっては体調不良を訴えることもあります。
エッセンシャルオイルの方が高価なため敬遠されることもありますが、質の良い癒しを求める場合は、エッセンシャルオイルを選択すると良いでしょう。
アロマオイルは香りの効能、好みで選ぶ
実際にたくさんの種類からアロマオイルを選ぶときは、香りの効能や好みで選んでいきましょう。
アロマオイルの香りや効能は千差万別。さまざまな種類のオイルがあるため、どれがおすすめということを一概に言うことはできません。
香りに対応した効果、効能、使うべきシーンといったことは改めてご紹介しますが、選択にあたっては一般的な効能だけではなく、あなた自身の好みも関わってきます。
また好きな香りであっても、そのとき、そのときの体調に合っていなかったため気分が良くならないことも。もしも不快を感じるようなら、すぐに中止するなど柔軟に対応しましょう。
アロマオイルおすすめの使い方
アロマオイルを使えば、さまざまな用途で癒しの効果を得ることができます。
ここでは、アロマオイルの使い方のうち、初心者にもできる、簡単なおすすめの方法をいくつかご紹介します。
超音波ディフューザー(リビング)
リビングでの利用におすすめなのが、超音波ディフューザーです。
超音波ディフューザーは無印良品をはじめとする雑貨店や、電機店などでも多く扱われており、気軽に手に入れることのできるアロマアイテム。
中に水とオイルを適量入れて電気を通すと、蒸気に乗って香りが部屋じゅうに広がり、リラックスを促してくれます。
水を使った方法ですので、置いた場所を中心に湿度が高くなるのは良し悪し。
周囲に水分を吸ってたわんだりするものがないように気を付けましょう。
リードディフューザー(玄関、リビング)
リビングだけではなく、玄関でも使えるのが、リードディフューザーです。
玄関を香りで彩ると、運気もアップすると言われているので、おすすめの方法と癒えます。
リードディフューザーは、ガラス瓶などの入れ物の中に、ディフューザースティックと呼ばれるラタンなどで作られた棒を差し込むタイプのアロマアイテムです。
瓶の中に満たされたアロマ液が、スティックに吸われて香りを拡散するので、柔らかな香りが長続きするのが魅力。
フレグランスオイルの製品が圧倒的に多いのですが、エッセンシャルオイルを使ったものもあり、自分で作ることもできます。
長持ちしますが、ホコリがたまりやすいアイテムです。まめに掃除するよう気を付けましょう。
お風呂に直接垂らす
バスタイムを豊かな香りで満たすと、リラックスは倍増! しかし注意していただきたいのはオイルの種類で、添加物の入ったフレグランスオイルを使うのはNG。
オーガニックエッセンシャルオイルで安心度の高いバスタイムを楽しんでください。
またエッセンシャルオイルは純度が高く、肌への刺激になったり、アレルギー反応を起こしたりすることも。
大きなお風呂でも、適量は数滴です。入れすぎに注意しましょう。
アロマオイルを使う時の注意点
アロマオイルを使う時は、いくつかの注意点があります。
具体的にどのアロマオイルを選ぶかを知る前に、把握しておきたい注意点をご紹介しましょう。
原液が肌につかないようにする
アロマオイルの原液は大変な濃さ! エッセンシャルオイルの場合、1kgのラベンダーオイルを作るのに、100~300kgのラベンダーの花を使っています。
驚きの分量ですが、これは実はまだ序の口。もっとたくさんの花材が必要になるオイルも……。
このような原液が肌に付くと、アレルギーや中毒症状を起こしてしまう可能性があります。
マッサージオイルとして使うような場合も、必ず薄めて使ってくださいね。
体内に入らないようにする
濃度の高いアロマオイルは、人体にとっては異物の一種。毒素として認識される種類のものなので、体内に入らないようにすることも大切です。
目や口など粘膜の近く、傷口の近くでは使わないようにしてくださいね。
同じく、ディフューザーなどで焚く時も、直接吸い込まないように、座る場所からは離れた場所で焚くようにしましょう。
妊婦さんにはNGが多いので注意
妊婦さんにとって、アロマオイルはよく使われるようなものの中にもNGが多く、注意が必要です。例えばペパーミントやセージ、サンダルウッドなど、ごく一般的なものが含まれているので、必ず調べてから使うようにしてください。
妊婦の体が敏感になりやすいため、アレルギーを引き起こす可能性がある……という意味でもありますが、それだけではありません。
エストロゲンなどホルモンの分泌に作用したり、子宮収縮作用が懸念されるアロマもあり、最悪、流産につながってしまう可能性も……。
したがって、ご自身が妊婦である場合や、ご家族が妊娠している場合、いわゆる妊活中などその疑いがある場合には、アロマオイルの選択は重要事項となります。
妊娠中に使っても良いアロマオイルもありますが、少しでも本人が体調不良を感じるようでしたら産後にとっておいてくださいね。
ペットもNGが多いので注意
ペットのアロマ使用もNGが多いものです。
人間に比べて体が小さく、感覚が鋭いこともあり、中毒症状を引き起こし命に関わることも。
愛犬が好むアロマというものもありますので、よく調べてからお使いください。
子どもに触らせない
幼児など小さな子どもは、誤ってアロマオイルをなめたり、飲み込んだりする可能性があります。
少し大きくなったら、いたずらに使って肌につけてしまうことも……。
アレルギーや毒性が心配ですので、子どもの手の届かないところに保管する、使うときも高いところで使うなど工夫が必要です。
注意を守って楽しくアロマオイルを使いましょう
アロマオイルにはNG、注意点もありますが、これらを守れば生活のグレードをワンランクアップすることのできるアイテム。
それぞれのライフスタイル、ライフステージに合ったアロマオイルを取り入れ、すてきな生活を実現してくださいね。
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