最後にマッチング。気になる相手の番号を数個記入して司会者に提出する。
司会者はそれを集計し、マッチングを発表する。ドキドキする瞬間だ。
「男性5番、女性2番、カップル成立おめでとうございます!」
自分の番号が呼ばれた!まずは第一歩、参加者の半分以上が不成立、たまには1,2組しか成立しないときがある中、カップル成立は幸運である。
さっそくパーティー終了後お互いの連絡先を交換したり、そのまま駅ビルのカフェなどに寄って話をするが、しかしこれからだと思ったのも束の間、2度目のデートに行ったことはない。
しかも断りの連絡もないし、こちらからのメール連絡すら無視。まあこんな時もあるだろうと繰り返し参加していたが、結果は変わらず。パーティー会場でカップル成立となってもデートは続かない。いったいどうしたのだろうか…。
何回もパーティーに参加していくと周りが見えてきた。パーティーの常連になっている男性、パーティー中はみんな敬語で話すのが堅苦しいのか、無理やりタメ口で話している男性。お目当ての女性とカップル成立しなくてもパーティー終了後に待ち伏せして声を掛けたり、常連同士でパーティー後に集まっている男性参加者は反省会でもしているのだろうか。
何をやっているのだろうと下に見ていたが、自分だって何回も参加してたまにカップル成立しても、すぐに自然消滅している。結果がでていないのはお互い様。これはだめだ…。
そもそもパーティーに来る女性に本気で交際相手を探そうとする気はあるのか?サクラがいるのか?中にはかなり容姿が目立ち明るく誰とでも話す女性もいた。何か期待を持たせて再チャレンジさせ、パーティーのリピーターにさせる作戦か?
上手くいかなくて考え始めると止まらなくなるのが私の性分だ。
後日、司会者やパーティー関係者と少し話す機会があった。
「実際パーティーでは一番人気の男女に集中する傾向があって、私たちもできるだけ散らばるようにしてカップリング数を挙げるように努力しているのですが、やはり一番人気の男性・女性に集中しますね。とはいえ一番人気者同士がカップル成立しても交際、結婚に至ることはまずないです。その他のカップルもデート数回で終了がほとんどでしょうね」
「会社で雇っているサクラはいません。しかし女性参加者が少ないことが多いので、女性参加者が少ない時は彼氏のいない友人に参加してもらうことはあります。もしかしたらいい人が見つかるかもよって感じで」
婚活パーティーは年代限定、年収限定、趣味限定などいろいろ参加してみたが全く彼女が見つかりそうな気配はない。数ヶ月、ほぼ週一のペースで参加しマッチングしても自然消滅のような形でお別れの繰り返し。
数えればパーティーで出会った女性は200人くらいになった。多すぎて印象に残った女性は誰一人いない。