寒さに身が縮こまるような日が多くなる季節。仕事を終えた後は、少し温まってから帰路につきたいもの。熱燗で軽く一杯…というのもいいが、冷えた体にじんわり染みる鍋で温まるのもオツだ。
そんなときに立ち寄りたいのが、舌の肥えた食通にも定評のある焼き鳥店「鳥さわ 名古屋」。
なんと、冬季限定で鍋のコースを提供している。毎年この鍋コースを目当てに来店する客がいるほど、人気のメニューだ。
食肉のプロが選び抜いた鶏・牛が味わえる名店
多彩な飲食店が軒を連ねる名駅エリアで、ガラス張りのビルの1階に、隠れ家のように店を構える「鳥さわ」。
名古屋駅から徒歩10分、国際センター駅からは徒歩1分という好立地でありながら、街の喧騒が遠くに感じられる落ち着いた雰囲気が魅力だ。
同店は、松阪牛専門の名門精肉店『朝日屋』の直営店。食肉のプロが厳選した鶏肉や牛肉を、串焼きをはじめとする多彩なメニューで堪能できる。
取り扱う鶏肉は、高知県土佐の自然豊かな「足摺(あしずり)農園」で平飼いしたプレミアムな“無玄地鶏”だ。名古屋では「鳥さわ」でしか味わえないという。もちろん、本家自慢の松阪牛を使ったメニューも外せない。
寒い季節に登場する、「鳥さわ」冬の風物詩
一品料理からコースまで豊富なメニューが揃う「鳥さわ」だが、ぜひ寒い今の季節に味わってほしいのが、「無玄地鶏鶏白湯水炊きコース」1人 6,600円(税込み・注文は2名〜、要予約)だ。
メインの鶏鍋のほか、無玄地鶏を使った前菜、焼物など、店の定番も楽しむことができる。
コースの最初に提供されるのは、酒の肴に最適な「本日のお通し」。旬の食材を使用した見た目も美しい3種の小鉢料理で、日によって内容は異なる。
写真は、さつま芋のレモン煮、無花果の生ハム巻き、小松菜のお浸し。
前菜は、丁寧に低温調理された「冷製蒸し鶏3種盛」。
鶏肝のコンフィ、むね肉の昆布〆、ももの炙り、無玄地鶏の3部位をそれぞれの旨味を引き出す調理法で味わうことができる。
ももの炙りは、皮目から漂うほのかな香ばしさが、無玄地鶏自慢のジューシーな甘味を際立てる。
そのまま肉本来の味わいを堪能した後は、お好みで柚子胡椒やしそで味変するのもよいだろう。
こだわりの焼き鳥が味わえるのも、嬉しいところだ。コースでは、定番人気のささみ、抱き身、ももの盛り合わせが登場する。
専用の焼き台で、職人が絶妙な火入れ加減で焼きあげる鶏肉。弾力があり、部位ごとに食感が異なるのも面白い。
そして、コースのメインとなる「無玄地鶏の水炊き」。鶏の旨味を凝縮したスープが、むね、もも、手羽先、つくねの味わいを引き立てる。さっぱりとした味わいのため、滋味深い無玄地鶏を心ゆくまで堪能してほしい。
また、鶏のエキスと野菜の風味が溶け出したスープでいただくシメのラーメンは格別。雑炊も選ぶことができる。
洗練された空間で、余すことなく地鶏の旨味を堪能
極上の料理を提供することはもちろん、高級感漂う隠れ家的な空間も好評な「鳥さわ」。
大衆的な焼き鳥店とは一線を画す洗練された空間は、ひとり呑みや同僚・仲間との集まりだけでなく、大切な人をもてなす際にも活躍する。
コの字のカウンター席は、個性的なカーブを描く窓枠や凝ったデザインのテーブルが印象的。目の前に設けられた小窓から焼き場を眺めることができる特等席だ。
また落ち着いて食事がしたいシーンに最適な個室席も完備。透かし格子の仕切りが程良くプライベート感を演出するため、リラックスして食事を楽しむことができる。
今回紹介した鍋コースは、11月〜2月上旬頃まで提供予定だ。
一つのコースで多彩な部位、またそれらの旨味を最大限に引き出す多彩な調理法で味わえるのは、さすがのひと言。何度訪れても、私たちの舌を唸らせる。
鳥さわ 名古屋 【住所】名古屋市中村区名駅3-21-7 三交ビル1F 【電話】052-562-1129 【営業時間】17:00~22:00(L.O 21:00) 【定休日】日曜日(年末年始は連休有り) 【HP】https://www.xn--ogt56tz0a.com/torisawa-nagoya/index.html |