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加澄さんにメッセージを一件送った。これで最後にするつもりだった。
内容は簡単だ。部長との婚約を人づてで聞いたこと、それを祝うことはすぐにはできないけれど正直に言ってほしかったこと。
未練がましい男になんてなりたくなかったからシンプルな文面にしたつもりだった。
どうせ返事が来ないだろうと思っていたのだが、半日後メッセージが届いたのだった。
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加澄は婚約者の人事部長と共に関東エリアに異動となった。そして加澄のことを忘れつつある純は三村にプロポーズする。