靴には履く人のすべてが現れる 一流のビジネスマンほど一流のビジネスシューズを履く理由
お金を出せば、一流のビジネスシューズは簡単に手に入ります。
しかし、一流のビジネスマンが靴にこだわるというのは、お金をかけて高級靴を揃えているという意味ではありません。そして自分のステイタスを顕示することが目的でもありません。
ビジネスエリートは、一流のビジネスシューズを履くべき理由をしっかりと理解しているからこそ、その靴を身に付けているのです。
✓どんな意識でその靴を選んだのか
✓どのように履き分けているのか
✓どのような手入れを行っているのか
ビジネスシューズには、その人の人間性やビジネスへの姿勢、そして人生観までもが如実に表れるものなのです。
目次
超高級ビジネスシューズの世界
JOHN LOBB(ジョン・ロブ)
世界の名立たるビジネスシューズブランドの中でも、トップに君臨している有名ブランドに『JOHN LOBB(ジョン・ロブ)』があります。
ロンドンでは1866年、パリでは1902年から紳士用の高級靴を作り続けています。
時代を超越した職人技や質の高いサービス、追及されたスタイルなど、その豊かな伝統的遺産は、現在も世界中で人々を魅了しています。
数ミリのズレや妥協も許さない、強すぎるプロ意識を持った最高の職人たちが作り出す紳士靴は、まさに「一級品」です。
▼JOHN LOBB 公式サイトhttps://www.johnlobb.com/ja_jp/ |
そんなビジネスシューズブランドの他にも、ビジネスエリートだからこそ手に入れられるステイタスが存在しているハイブランドシューズの世界もあります。
HERMES(エルメス)
言わずと知れたハイブランドのエルメスが展開するビジネスシューズは、しなやかな流線が時代を超えるエレガンスを演出する一足です。
ソール裏のカラーはエルメスの意匠であるオレンジになっています。
歩くことで露わになるオレンジは、バランス感覚が最高で、履くシーンがきちんと考えられている一足になっています。
▼HERMES 公式サイトhttps://www.hermes.com/jp/ja/ |
Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)
「ダミエ」「モノグラム」でも知られるモノグラムブラウンというカラーは、持つ人と場所を選ばず、どんなファッションにも溶け込みます。
ドレスシューズの「ミニスター・ライン ダービー」などは、光沢感のあるカーフレザーにルイ・ヴィトンの伝統的なダミエ・パターンがさりげなくプリントされています。
堅牢で耐滑性のあるラバーアウトソールで仕上げられた、クラシカルなレースアップシューズです。
パッド入りのインソールと伝統的なブレイク製法の採用により、見た目の高級感だけではなく耐久性や使いやすさが実現されています。
▼Louis Vuitton 公式サイトhttps://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepage |
GUCCI(グッチ)
緑や赤といった強い色合いのカラーリングが魅力の一つであるグッチですが、シューズに関しては、ビットローファーの生みの親という側面もあります。
「レザーレースアップシューズ」の特徴は、履き口に施されたグッチならではのウェブカラーのパイピングです。
艶のあるブラックとレザーのなめらかな素材感が品の良さを醸し出しています。
洗練されたデザインはビジネスにはもちろん、フォーマルな場でも活躍すること間違いなしです。
▼GUCCI 公式サイトhttps://www.gucci.com/jp/ja/ |
オーダーメイドビジネスシューズの世界
最高の履き心地のビジネスシューズを求めるのであれば、オーダーメイドビジネスシューズという世界も存在します。
革靴のオーダーメイドには、既存の靴型を使用して履く人に合わせたアレンジを行い製作する「セミオーダー」と、専用の靴型(木型)から製作する「ビスポーク」の二種類があります。
快適な履き心地を求めるのならば セミオーダー
最高級のビジネスシューズブランドでもハイブランドのビジネスシューズでもない、贅沢を求めるのならば、セミオーダーという方法があります。
履く人の足をいくら丹念に計測しても、立体的な足の構造と個人の履き心地の好みまでは、正確に捉えることは非常に難しいものです。
セミオーダーはあえてゼロから完璧を作り出すより、豊富なバリエーションの中から履く人にベストなものを提供するという方法です。
用意された多数の履き合わせサンプルの中から、履く人にとってベストなものを探し出し、さらに微調整を行うことによりベストフィッティングを可能にしています。
最上級の履き心地を求めるのならば ビスポーク
最上級の履き心地を求めるとともに、履いているときだけではなく、出来上がるまでの時間も楽しみたいのならば、ビスポークです。
・相談
・採寸
・木型製作
・仮靴製作
・製作
・フィッティング
・納品
これらの流れを経て、時間をかけて履く人の足の個性を反映させた一足を完成させます。
ビスポークでもっとも大切な時間は、「相談」の時間となります。
初めての体験であればなおさらですが、既に経験があっても大切にしたい時間です。
職人と、「これまでの靴遍歴」「作りたいデザイン」「素材」「どのようなシーンでの着用」など、自分の意見を伝えるうちに自分自身の心の中も整理され、極上の時間を楽しむことができるのです。
番外編 Christian Louboutin(クリスチャン・ルブタン)
クリスチャン・ルブタンといえば、ハリウッド女優を筆頭に世界中のファッショニスタたちが溺愛するフランスのカリスマシューズブランドです。
光沢のある黒のハイヒールからチラッと見える真っ赤なソールが、あまりにも有名ですよね。そんなルブタンには、本格的なメンズドレスシューズがあるのです。
その名は「グレッゴ」。
そのシューズにはルブタンの近年の特徴にもなっていた、スタッズやギミックなどは一切ありません。デザインは、正統派の内羽根式ストレートチップで、適度な長さのノーズとややスクエアなトゥが特徴です。
伝統的なメンズシューズの王道デザインから、真っ赤なソールが覗くというのがなんともセクシーで、とにかく“美しい”という表現がもっともふさわしい一足です。
“選んだ”ということだけで評価されるシューズである「グレッゴ」。
単調な日常からちょっと冒険をしたいときに、ぴったりの一足です。
▼Christian Louboutin 公式サイトhttps://jp.christianlouboutin.com/jp_ja/ |
今回は、履く人の人生を語らせる「高級ビジネスシューズ」の世界について説明させていただきました。
履く人の人生を語らせてしまうからこそ、ビジネスシューズは単なる仕事道具というだけではなく、その人にとって自己アピールの手段になるものなのです。
次回は、ビジネスシューズのメンテナンスのあれこれについて、お話していきたいと思います。
Next:10月21日更新予定
「一流は足元からvol.2 靴磨きはエリートにとっての最高のセルフマネジメント 見た目も心も整う靴磨きの効用」をお送りいたします。お楽しみに!