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国際結婚 パートナーの国籍ランキング【夫 日本人-妻 外国人 編】

厚生労働省が令和4年に出した「人口動態調査」を元に、内閣府男女共同参画局が出した「結婚と家族をめぐる基礎データ」によると、夫妻の一方が外国人である婚姻件数および全婚姻件数に占める構成割合は、2006年の4.5 万件、6.1%をピークに減少し、近年では約2万件、約3.5%程度で推移しています。2022年に国際結婚したのは婚姻総数の2.9%である1.5万組。そのうち「日本人夫-外国人妻」のカップルは約9,000組で、「外国人夫-日本人妻」は約6,000組だとか。このデータを見て、多いと思いましたか?それとも少ないと思いましたか?

さて、次に気になるのは、どこの国の人との結婚が多いのか、ではないでしょうか。2020年の「夫日本-妻外国人」の夫妻における妻の国籍を見ると、7割程度がアジア諸国。

 今回は、厚生労働省が発表しているデータを元に、国際結婚をしているパートナーの国「日本人夫-外国人妻」の場合についてランキング形式でご紹介します。読む前にぜひ、予想してみてくださいね。

参考資料:内閣府男女共同参画局 結婚と家族をめぐる基礎データ 
https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/Marriage-Family/10th/pdf/1.pdf

 

 

国際結婚ランキング 「夫 日本人-妻 外国人」

【第5位:ブラジル】

日本から見ると地球の反対側に位置するブラジル。物理的にはかなり遠い国であるイメージが強いでしょう。しかし、ブラジルは世界屈指の親日国家で、世界で最も日系人が多い国といわれています。そんな日系移民の歴史は深く、1908年に神戸港からサンパウロにあるサントス港へ向けて出港した「笠戸丸」がはじまり。総勢781名の日本人がブラジルへと渡りました。ブラジルに移住すれば、明るい未来が手に入ると言われていたようです。日本からブラジルに渡った移民は24万人以上と言われ、日系ブラジル人の総人口は約194万人。そのような歴史から、現在に至るまで「絆」で結ばれた日本とブラジル。日本人とブラジル人の国際結婚が多いのも理解できるような気がします。 

【第4位:タイ】

タイは日本に比べると、地震や台風などの災害リスクが少なく、年中20度を超える温暖な気候。また、500mlの水1本約40円、1食あたり約200円のレストランがあるなど、日本よりも物価が安く、贅沢かつ過ごしやすい国なので移住として大人気の国です。物理的な距離も、片道6時間程度という点や、ヨーロッパやアメリカと比べると交通費も手頃な価格です。何よりも、タイ人女性は浮気をしない働き者を好むそうで、真面目なイメージのある日本人男性が人気だとか。また、香辛料やハーブがたくさん入ったエスニックな味わいが特徴のタイ料理ですが、同じアジア系の国ということで、日本人の口に合う料理が多いのも魅力です。もちもちの米麺に具財をたっぷりのせたタイ風焼きそばとして知られる「パッタイ」や、茹でた鶏肉とゆで汁で炊いたご飯を合わせて食べる香ばしくジューシーな味わいの「カオマンガイ」など、本場ならではの料理が家庭で食べられるのも楽しいかもしれませんね。 

【第3位:韓国・朝鮮】

日本に住む在日韓国人は中国やベトナムに次いで多いといわれています。韓国人女性は面倒見がいいので、一度お付き合いした相手に対して、とにかく尽くしてくれるそう。浮気もしませんし、子供の面倒もしっかり見る、周囲の人も大切にしてくれるといわれています。一方で怒りっぽいという一面もあるようで、喧嘩すると激しくなってしまうというデメリットを挙げられることがしばしば。しかしこれはあくまでも性格の話ですので、結婚率が高いということはそれほど問題視されていないのでしょう。また、タイ同様、アジア系の国ということで、日本人の口に合う料理が多いのも魅力です。日本では、韓国料理店が増加傾向にあります。その様子からも、韓国料理を好む人が多くいることがわかるでしょう。そして、2000年代前半に「冬のソナタ」で始まった韓流ブームは、K-POPの人気により若い世代にも広がりを見せていきました。また、TWICEPENTAGONなどに加入する日本人メンバーの人気もあり、韓国では日本が好きな方が増えているようです。 

【第2位:フィリピン】

日本との距離が近いところ、他の国に比べて料金が安いこと、マンツーマンで授業をしてくれる学校が多いところなど、日本人の留学先として人気が高いフィリピン。実は、日本に出稼ぎに来ているフィリピン人女性は多いようで、日本人の男性と結婚することを目的として来日する場合もあるとか。そのため、パブやスナック、キャバクラなどの夜のお店で働きそこが日本人男性との接点になっているようです。 

【第1位:中国】

日本に住む在日中国人の多いことがこの結果となったのでしょう。昔こそ貧困で、バブルだった日本に憧れる中国人女性が多かったものの、現在は日本が置いて行かれているほどに中国のレベルは飛躍的に高まりました。そして、一人っ子政策の結果、現在の中国の若者は両親や祖父母たちから経済的に大きく支えられ、日本に留学する人が多いそう。そのため、好きになった人がたまたま日本人だったと普通に出会う場面が増えているようです。また「名探偵コナン」や「ドラえもん」などのアニメをはじめとする日本の文化が徐々に浸透してきていることから、共通の話題で盛り上がることもできるように。このように、日本人男性にとっても別世界の存在ではなく、普通に付き合っていくことができる相手になっていったのでしょう。

 




いかがでしたでしょうか。

外国人妻を持つ日本人男性は、圧倒的にアジア人女性が多いという結果になりました。男性にセクシーさを求める外国人女性は多く、身長が低いことや、華奢な人が多いという点から、日本人男性はあまり人気がないと思われがちです。しかし、結果をみると意外に人気があるように思いました。日本人男性は、礼儀正しく、優しい性格です。出会いが多いことと並んで、そのような日本人らしい穏やかさが、近いアジア諸国に人気なのかもしれません。

 

次回は「日本人妻-外国人夫」をランキング形式で発表。どうやら男女で結果はずいぶん異なるようです。最後に、国際結婚を巡る世界情勢についても併せてご紹介します。

 

 

Text by yumeka