日本とベトナムは1973年に外交関係を樹立して以来、友好な関係を深め2023年9月21日には外交関係樹立50周年を迎えました。多くの日系企業がベトナムに進出し、ベトナム経済も発展し続けているようです。今回は日本に近い国民性を持つ国・ベトナムでの「日本企業の活躍」について深掘りしていきたいと思います。
東南アジアの注目国・ベトナム
まずは「ベトナム」の基本情報です。
【ベトナムの成り立ち】
【ベトナムの国旗の意味】
【民族】
単一民族である日本とは異なって、54の民族が暮らす多民族国家です。一般的にベトナム人と呼ばれている民族は「キン族」で86.2%を占めます。ベトナムのみならず中国やラオス、カンボジアなどにも少数民族として暮らしているそうです。
【言語】
多民族国家ではあるものの、キン族の住民が8割以上を占めているため、地元の人の会話や看板はほぼベトナム語が使われています。そんなベトナム語は、日本語の母音「あいうえお」と違い、11個の母音と6つの声調が存在します。世界的にみても発音がかなり難しい言語とされているようです。
【宗教】
共産主義を標榜するベトナムは公式には無宗教です。しかし実際は、仏教・キリスト教・イスラム教・カオダイ教などを信仰している方も多いようです。
【国花】
ベトナムで活躍する日本企業
ベトナムでは、北部、ホーチミン、ダナンと2,000社近い日本企業が活躍。例えば、イオン・ファミリーマート・パナソニック・ホンダ・トヨタ・味の素・ロート製薬などが挙げられます。2019年に、ユニクロがホーチミンに出店したことで、多くのベトナム人から注目を集めました。以降、コロナ渦の中でも出店数を伸ばし続け、現在はベトナム国内に12店舗を構えています。また、ベトナムがバイク社会であることからホンダやヤマハなどは高く支持されているそう。
バイク社会ベトナムで根強い人気を誇るホンダ
ベトナム人は1人1台バイクを持っているというバイク社会。道を走るバイクの数は日本とは桁違いです。そんなベトナムで、国内製や中国製を差し置き、群を抜いて人気があるのが「ホンダ」です。1967年にホンダがベトナムにスーパーカブシリーズを輸出し、爆発的な人気に。その時代ベトナムを走るバイクの9割がスーパーカブシリーズになったといわれるほど。あまりのスーパーカブの保有率にベトナムの人々は全てのバイクを「ホンダ」と呼ぶようになったとか。そして1996年、ホンダはベトナム法人を設立しました。「高品質なバイク=ホンダ」というイメージの浸透から、現在もなおホンダ人気は止まりません。
日本を身近に感じる機会が増えるイオン
数年の間に、ハノイやホーチミン周辺にイオンモールの開店が相次ぎました。どのイオンにもたくさんのテナントが入っている超大型スーパーマーケット。そこには、日本食や日本製品も多く扱われているようです。中でも人気なのが日本のお菓子。種類やデザイン、風味のバリエーションが豊かで、なおかつ食品の安全面も信頼されています。特にお菓子は、抹茶風味が人気で、チョコレートや飲料などもたくさんの方が買い求めるとか。安全面でいうと、日本の紙おむつも人気。衛生的なラインで製造され、こどもの皮膚疾患のリスクを最大限に減らすことを重視しているようです。
ベトナム女性の憧れ資生堂
女性が綺麗になりたいと思う気持ちは万国共通だと思いますが、特にベトナム人女性は美意識がとても高く、肌に直接触れる化粧品にもしっかりとこだわりを持っているようです。街には美容クリニックなどのお店が多く、レストランなどでも美容や健康に特化したメニューが多く扱われているなど、さまざまなところで美意識の高さを感じることでしょう。中でも、日本の製品に対する信頼性の高さから、資生堂の製品はベトナム人女性の憧れの的。日本で購入するよりも割高で高額な部類に入るため、誰でも簡単に手に入れることができないのも憧れる理由のひとつでしょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は、ベトナムの基本情報や日本企業の活躍についてご紹介しました。日本語能力はもちろん、さまざまなスキルや知識を付けるためにアルバイトを通して日本企業への就職を目指す方も多いようです。はじめは日本に興味がなくても、現地の日本企業によって、少しずつ日本という国に興味を持ってもらえたらうれしいですよね。
次回はベトナムに行ったら食べておきたいグルメやお菓子、ベトナム雑貨を紹介しつつ、ベトナム人の国民性を深掘りしていきます。定番から珍しいものまで…おいしさ満点、かわいさ満点のベトナムをお楽しみに。
Text by yumeka