日本に「和食」という食文化があるように、世界中にさまざまな食文化があります。海外に旅行した時の楽しみのひとつとして、その土地にちなんだ名物を食べてみたいと思う方も多いのではないでしょうか。また日本で良しとされている常識も、ある国では良くないことも。さまざまな民族が暮らすマレーシアの「おいしい料理と知っておくべき常識」について深掘りしていきたいと思います。
マレーシア4大料理とは!?
温暖な気候に加え、豊かな自然などさまざまな魅力で私たちを惹きつけて止まないマレーシア。そんなマレーシアですが、旅行した際はぜひ食べてほしいおいしい料理が盛りだくさん。バラエティーに富んだ味が楽しめるのも、多民族国家マレーシアならでは。ここでは「マレーシア4大料理」をみていきましょう。
【マレー系料理】
マレー料理は、唐辛子・レモングラス・スパイス・ハーブ・ココナッツミルクをふんだんに使った料理が多いのが特徴です。スパイシーさの中にもマイルドな味わいが楽しめます。マレー系の人は主にイスラム教徒なので、豚肉やアルコールは一切使用しません。
【インド系料理】
南インドはココナッツを使用した豆や野菜の料理、北インド料理はスパイシーな肉料理が多いといわれています。マレーシアでは、どちらかというと南インド料理が多くみられるようです。カレーはチキンカリー、フィッシュカリー、イカカリーが一般的で、多くのスパイス、ココナッツミルク、カリーリーフが使用されます。
【中国系料理】
福建料理や広東料理などの料理が多いようですが、マレー風やインド風など、地元の食材や他文化の料理から影響を受けたマレーシア独自の料理もあるといわれています。
【ニョニャ系料理】
父系の中華料理の食材を母系のマレー人女性が調理のスパイスに香辛料を取り入れた、見た目が中華で味がマレー的な料理のことをいいます。もともとは家庭料理だったそう。中華料理の食材を用いて、そこにココナッツミルク、レモングラス、ウコン、トウガラシ、サンバルなどの東南アジアのスパイスをブレンドするので、ピリッとして甘みのあるクセになる味わいを楽しむことができる料理です。
おすすめマレーシア料理5選
【サテ】
【ナシゴレン】
【ミーゴレン】
【ホッケンミー】
【ロティチャナイ】
マレーシアの常識とは?
海外旅行に行って驚くのは、日本との違いではないでしょうか。日本では当たり前なことでも、海外では当たり前でなかったり…。どちらが正しいということではなく、習慣や文化の違いを知ることがお互いを理解する近道。ここでは、マレーシアの知っておくべき常識についてみていきましょう。
【服装】
1年を通して気温が27度前後の常夏で、過ごしやすいマレーシアですが、現地では長袖を着ている人を多く見かけます。女性は宗教上頭からヒジャブをかぶり、上下ともに露出がないものを着用しています。これが理由なのかわかりませんが、お店など館内のエアコンは常にフルパワー。半袖でいると寒いくらいです。日本から観光に行く際は、薄手の羽織るものを持参することをおすすめします。また、ハーフパンツやタンクトップのような露出の多い服装は、飲食店などに入ることができない場合があるため気をつけましょう。
【アルコールの販売】
イスラム教が多いマレーシアでは「ハラル※」という認証されたお店が多くあります。ハラルのお店では、アルコールの取り扱いがありません。入店してからアルコールはありますか?など、質問してしまわないよう入店前に確認するようにしましょう。
※アラビア語で「許されている」という意味。イスラム教では、食べ物、服装、行動など、生活全般において、神の教えに従って何が許されているのかが定められています。
【豚肉の販売】
アルコール同様、イスラム教が多いマレーシアでは販売されているお店が限られます。基本的に料理に使用されるのは鶏。スーパーなどでも豚肉はノンハラルコーナーのような一角で販売され、そのコーナーでお会計を済ませます。イスラム教の方は、豚肉に触れることすら嫌がる人も多いので、他の買い物と一緒に通常のレジへ持っていくと、嫌な顔をされてしまうので注意が必要です。
【自由で陽気な人々】
鼻歌を歌っていたり、座って商品を並べていたり、携帯を見ていたり…マレーシアに行った際に、店員さんの態度を見て驚く人も多いかもしれません。飲食店などでは、注文をメモしない人がほとんどなので、心配になることも多いでしょう。しかしこのほとんどは、マレーシア人の自由で陽気な性格から。日本では見ることができないくらいの自由さに、羨ましいとすら思ってしまうかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
多民族国家という背景から、さまざまなことを受け入れるおおらかな人が多く、料理のバリエーションも豊富です。日本が大好きな方もたくさんいて、日本人だとわかると話しかけてくれる人が大勢いるようです。明るく優しく誰にでもフレンドリーなマレーシア。常識をしっかり心にとめて、移住や観光を楽しみましょう。
Text by yumeka