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インドの魅力はカレーだけじゃない! スパイス、紅茶、伝統工芸など、おすすめ名産品をたっぷり紹介

インド料理といえば、銀色の丸く大きなお皿の上に、カレー、サラダ、巨大なナンが乗っているのをイメージする方も多いのではないでしょうか。これは日本のインド料理店でよく見かける光景です。しかしインドでは、香辛料を使った煮込み料理が細分化され、それぞれに料理名が付いています。そのため「カレー」という言葉は外国で使われている言葉と認識しているそうです。今回は、「カレーだけじゃない! インドの名産品」について深掘りしていきましょう。

カレー以外のインド料理

インドにはカレー以外にも魅力的な料理が盛りだくさん。ここでは、インド旅行でぜひ味わいたい絶品料理を5つご紹介します。

【タンドリーチキン】

チキンにヨーグルトやカレー粉、塩などのスパイスを付けて、タンドールと呼ばれる窯で焼かれたチキン。インドではポピュラーで、ビールやワインにも合う料理です。表面はパリッと、中はジューシー。お店の前で焼かれていることがほとんどなので、インドに行った際は、ぜひ本場のタンドリーチキンを食べてみてはいかがでしょうか。

【マサラ・ドーサ】

米と豆を発酵させた生地で作る、南インドの代表的な食べ物です。大きさは、だいたい30cm70cmとお店によって様々。インド料理といえば、スパイシーなものを思い浮かべるかと思いますが、生地自体にスパイスは使われていません。中に挟む具材は、チーズやひき肉、マッシュポテト、卵など。食べ応えがあり、腹持ちが良いので朝食やランチとしてもおすすめです。

 

【チャパティ】

見た目は先ほど紹介したマサラ・ドーサやナンに似ています。フスマと呼ばれる小麦の糠と、アタと呼ばれる小麦、水、塩を混ぜて練った生地を丸めて、めん棒で伸ばし専用の鉄板で焼きます。チャパティ作りは、インドの花嫁修業の必須科目といっていいほど、作れて当たり前の料理だそうです。

【パニールティッカ】

「パニール」と呼ばれるインド独特のチーズを使った料理で、「ティッカ」とは、細かく分けたものという意味。パニールと野菜を、スパイスやクリーム、ヨーグルトと混ぜた特製のソースに漬け、串に刺しタンドーリ窯で焼きます。カッテージチーズの炭火焼、というとイメージしやすいかもしれません。お酒のおつまみとして最適な逸品です。

【ラッシー】

ヨーグルトから作った飲み物で、日本でもよく販売されています。私たち日本人が一般的に知っているラッシーは、砂糖が入っているものでしょう。しかし現地では、砂糖か塩の選択が可能です。日本で知られるものよりもヨーグルト感が強く、飲むよりも食べると言ったイメージに近いそう。

【グラブジャムーン】

世界一甘いことで知られるインドの代表的なお菓子。小麦粉とミルクを丸く練り、油で揚げたドーナツを、カルダモン風味のシロップに漬けます。お祝い事がある時によく出される料理です。

 

 

 

 

カレー以外の名産品

インドはスパイスの宝庫であり、世界屈指のカレー文化を誇っています。しかし、インドの魅力はカレーだけではありません。ここでご紹介するのは、カレー以外のインドならではの魅力的な名産品です。

【スパイス】

やはり忘れてはいけないのがスパイス。インドには様々な種類のスパイスが溢れています。購入する場所は、地元の方たちがよく行くスーパーがおすすめ。お土産屋さんで購入するよりも価格が安く、種類が豊富に取り揃えられています。日本人に人気なのは、カリーマサラやチャイマサラなど、カレーに使用できるもの。自宅に帰った後も旅を思い出しながら、本場のカレーを楽しめそう。日持ちするのでお土産としても最適です。

【紅茶】

紅茶と聞くとヨーロッパを思い浮かべる方が多いと思います。しかし実は、インドは紅茶の原産国なのです。イギリスの植民地だった名残で、現在も紅茶の生産量が多く世界中に販売されています。お土産屋さんでは、綺麗な袋に入って販売されていますが、スーパーなどでは好きな量を購入できる量り売りも。日本人には、ダージリンなど馴染みやすい紅茶が人気のようです。

【キングフィッシャービール】

ユナイテッド・ブルワリーズ・グループが製造しているインドを代表するビールブランド。インド国内において最もシェアの高いビールとして有名です。暑いインドの気候とも合うスッキリした喉越し。麦のコクとうま味が伝わる、飲んだ人を虜にするようなビールだとか。現地で飲むのはもちろん、旅の思い出に、お土産に、お酒好きの方にぴったりの名産品です。

【ペーパーグッズ】

インドのペーパーグッズは、プチプラであるものの高価に見えるような、細かいデザインが映えるかわいらしいものばかり。封筒や、レターセットを買って、現地から日本宛に手紙を書いてみるのもおすすめ。自分用やお土産としても人気のようです。

【ペーパーマッシュ】

紙と紙粘土で作られた、インド・カシミール地方の工芸品。小物入れのような小さなものもあれば、部屋に飾るオブジェのような大きなものまでさまざま。職人がひとつひとつ手書きで色や柄をつけていくため、同じ柄のものはなく、全て一点物だそう。コンパクトなサイズのものもあるので、安心して日本へ持ち帰れます。

【ジュート】

インドでは、比較的低価格でさまざまな種類のバッグが購入できます。ジュートとは黄麻という麻の一種から作られたもの。色が黄色なので「黄金の糸」という別名を持ちます。日本へ輸出されているので、見たことがある方も多いはず。繊維が強く耐久性に優れ無害であるため、お米や大豆などの輸送や保管に使用され、インドではそんなジュートに刺繍などを施し販売しています。

【ココナッツジャグリー】

ココナッツの先端からとれるトウリ―という密を、ピラミッド型に固めた食べ物。カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、リンなど、栄養価が高いと評判です。チャイやパンケーキなどにかけて食べるのが一般的。日々の生活に取り入れたくなる名産品です。

【チェーンステッチ】

特殊なかぎ針を使用して作るインドを代表する工芸品のひとつ。ハンドメイドでありながら、繊細なチェーンステッチは見る人を魅了します。衝撃的なのは、全て男性が作っているということ。インドらしい華やかなデザインは、シンプルな服装に華を添えてくれること間違いなしです。

 

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いかがでしたでしょうか。

カレーだけ?なんて思っていたら大間違い。インドは、カレー以外にも様々な料理や伝統工芸が盛んです。日本人にも受け入れやすい味やデザイン、実用的なものも多く見られたかと思います。ポイントはお土産専門店だけでなく、現地の方が良く行くスーパーにも足を運んでみること。思いもよらぬ楽しい出会いが待っているかもしれませんね。

インドの伝統や歴史を感じつつ、カレー以外の文化にも触れてみてはいかがでしょうか。

 

Text by yumeka