世界第7位の広大な国土で、南アジアに位置し、ネパールやバングラデシュ、ミャンマーなどの国と隣接しているインド。面積は約328万7000k㎡で人口は約14億人。人口減少に突入している日本と異なり、インドの人口はこれまで最多だった中国を抜き、2023年世界第一位に。そんなインドは”神々と信仰の国”として、世界中から訪れる人が絶えない観光地としても大人気。今回は「似ているようで実は正反対な日本とインド」について深掘りしていきたいと思います。
インドってどんな国?
まずは「インド」の基本情報について説明していきます。
【インドの成り立ち】
【インドの国旗の意味】
【民族】
単一民族である日本とは異なり、アーリヤ族やドラビダ族、モンゴロイド族など、461の民族からなる多民族国家です。
【言語】
14億人もの人々が暮らすインドですが、公用語であるヒンディー語を母国語とするのは4億人程度。ヒンディー語は中国語や英語に次いで、世界で3番目に多く話されている言葉です。しかし、インドの残りの6割はインドで話されている約460もの言語のいずれかを使用しているそうです。国の規模が違うと、話す言語の数も膨大となり圧倒されますね。また、日本語はひらがな・漢字・カタカナなど、方言があっても表記は同じです。しかしインドの言語は、それぞれ異なる文字で表記します。文法や基本語彙は同じだそうですが、表記が異なるだけでも全く違う言語の印象を受けます。
【宗教】
人口の80%近くをヒンドゥー教が占めています。その他は、イスラム教、キリスト教、シーク教、仏教など。ヒンドゥー教では、牛は神聖な動物として崇拝されているため、牛肉を食べることが禁じられています。また、イスラム教では不浄であるという理由から、豚肉やアルコールを口にせず、食材はハラルフードという食材に限られるそう。こういった理由からインドでは、牛肉や豚肉をあまりみかけないようです。料理には鶏、羊、ヤギなど、牛や豚以外を使用します。
【国花】
国が変われば文化も変わることを知る
グローバル化によって、様々な国を身近に感じることができるようになった今、各国の国民性を知り、理解を深めるのは非常に重要なことのひとつです。しかし、共通点ばかり探していても、なかなか相手を知ることはできないものです。違った点を知るからこそ、理解し合えるのではないでしょうか。ここでは、日本人とインド人の違いについてみていきましょう。
【時間にルーズなインド人 vs. 時間厳守の日本人】
インド人の時間に対する感覚は、日本人と正反対。彼らには「時間を守る」という感覚がないようで、時間は流れるもの、と思っているようです。待ち合わせをして時間通りに来るインド人はほとんどいないので、インド人と待ち合わせをした際は、最初からそのつもりでいましょう。また、インド人は自分に甘く他人に厳しいということはありません。たとえこちらが数時間遅刻をしてもノープロブレム。寛大な心で許してくれるそうです。時間を守る日本人と時間を守らないインド人、理解し合ってうまく付き合っていきたいものですね。
また、時間にルーズなのは待ち合わせだけではありません。配管工事や電気工事、インターネット業者などを自宅に呼んだとしても、いつ来るか知らされることはないので、待たなければなりません。もちろん、病院なども長い時間待たされることが当たり前なのだとか。
【NOと言えず嘘をつくインド人 vs. 正直な日本人】
インド人の多くは「NO」ということを申し訳なく思うようで、その場しのぎで「YES」と言ってしまうこともしばしば。あくまでサービス精神のようですが、ビジネスシーンとなると大問題に。また「知らないと言ったら相手に申し訳ない」という気持ちから、嘘をつかれることがあります。よくあるのは、道を聞いた際に間違った道を教えられること。インドに旅行をして道を聞いたことがある人ならば、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。騙されたと思っても、インド人の親切心だということを理解して、腹を立てないことがインド人とうまく付き合っていくポイントなのではないでしょうか。
いかがでしたか。
語学が得意で、温厚で親切、そして人と人の距離が近いフレンドリーな一面を持つインド人。相手のことを理解して、良い付き合いができればいいですね。
次回はカレーだけじゃない!インドの名産品について深堀りしていきましょう!
Text by yumeka