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暑いが理由で見過ごさないで!夏キャンプの魅力に迫る

日中の焼けるように照り付ける日射の強さ、そして息苦しく感じるような空気に、今年も暑い夏になりそう…と感じている方が多いでしょう。

ですがそんな中、夏の思い出作りとしてキャンプに行く方が多いのも事実です。暑い、虫が多いなどデメリットを挙げたらきりがないように思える夏キャンプにも実は魅力がいっぱい。そこで今回は「夏キャンプの魅力」に迫ります。キャンプがブームになったきっかけや、キャンプ人口の推移も併せて紹介します。暑さ対策を怠らなければ、最高の夏の思い出を作ることができますよ。

夏キャンプの魅力

キャンパーは暑さに負けてはいられません!とは言え、やっぱり過酷な夏キャンプ。暑さはもちろん、虫の多さや、食材に気を使う点など、デメリットを挙げたらきりがないように思えますよね。熱中症や水辺の事故、食中毒…命にかかわる危険も潜むため「気合い」だけでは乗り切れません。ここでは、夏キャンプの魅力と、安全に楽しむための対策をご紹介します。

【魅力①:軽装で行ける】

真夏のキャンプは近所のコンビニに足を運ぶような軽装で気軽に行け、もちろん寝袋もいらないので、荷物が少なくて済みます。適当な服装で簡単に過ごすことができてしまうくらい、敷居が低いというのが魅力ではないでしょうか。しかし、標高が高いキャンプ場では朝晩冷え込むことも。その対策として安価な夏用の寝袋や、軽く羽織るジャンパーなどを持っていくようにするといいかもしれません。

【魅力②:夏だからこそ体験できる】

海水浴や川遊び、山登りに虫取りなど、夏だからこそできるアクティビティも魅力のひとつ。特にお子様がいる家庭は、夏休みの宿題の絵日記にも自信をもって書くことができるイベントとなりますし、子供時代の経験は、未来につながる大切な土台となります。五感を通して様々なことを体感させるにはキャンプがもってこいなのです。もちろん、大人も子供に戻った気分で普段はできないようなアクティビティを楽しんでみるのも良い気分転換になりますね。ですがそんなアクティビティは、危険と隣り合わせ。羽目を外しすぎると命の危険があることも忘れないで。 

【魅力③:花火や焚き火の癒し時間】

夏キャンプの夜の締めといったら花火。近年、他の利用者の迷惑となる恐れがあるために、公園での花火が禁止されている場所がほとんど。しかし、キャンプ場ともなれば、禁止されていないエリアも多く、存分に楽しむことができるでしょう。面倒な花火の後片づけがラクになる商品を利用すると片付けの手間も省けるのでおすすめです。

また、暑い夏に焚き火?と思う方がほとんどかと思いますが、涼しすぎない夜風と焚き火の暖はとても心地よい空気を作り出します。寒すぎず、暑すぎないという環境で、暖をとるということよりも、焚き火自体を本格的に楽しんで。 

【魅力④:お盆休みが利用できる】

一般的な会社員の方ですと、8月にお盆休みというまとまったお休みがあるかと思います。特に子供連れの場合、週末に12日でキャンプとなると体力的にもきついものです。お盆期間の帰省などで高速道路は混み合いますが、12日のキャンプですと前後に休暇があるということで、しっかりと身体を休めることができる、連泊することができるという点は大きな魅力のひとつです。


キャンプブームはなぜ起こった?

「第二次キャンプブーム」と言われている現在。もはや、ブームというよりもカルチャー化しているようにも思います。なぜここまでキャンプが流行ったのでしょうか。ちなみに「第一次キャンプブーム」は1990年前半から始まった模様。1964年の東京五輪終了後、自動車産業の発展に伴い、自動車を利用することが社会的に一般化したこと、つまり自動車が一家に一台あることが当たり前になりました。そういった社会の発展と共に、自動車を移動手段としたレジャーも大きく発展したのではといわれています。その後バブルが崩壊し、人々はお金を使って楽しむ生活から、自然と触れ合って楽しむ生活を求めるようになりました。それに伴ってキャンプ人口が増えていったようです。それから数十年経った現在、「第二次キャンプーム」はいかにして始まったのでしょうか。

まず考えられる理由として、X(旧Twitter)、InstagramFacebookYouTubeなどのSNSの発達。特にInstagramの影響力は大きく「インスタ映え」という言葉も周知され、「いいね」をしてもらうことが一種のバロメーターに。キャンプは「映え」に絶好の場所というわけなのです。キャンプ場のオシャレな写真や絶景の写真は評価が高く、多くの人を惹きつけます。そんなキャンプの魅力がキャンプに興味のなかった人にも拡散され、興味が生まれ、キャンプに挑戦するきっかけを与えました。

また、第一次キャンプブームだった時代を経験した子供世代が大人になり、自分でキャンプをするようになったことも考えられます。ちょうど現在、20代中盤から30代前半あたりの人は、第一次キャンプブームのころ幼稚園~小学生だったのではないでしょうか。またその時の親世代も、今では趣味に没頭できる時間が増えた時期に差し掛かっています。そんな第一次キャンプブーム世代の成長も第二次キャンプブームにつながっているといえます。

キャンプブームの推移

20238月キャンプ用品メディア「CAMPxGEAR」が実施した調査によると、キャンプは新たな形で定着しつつあるようです。

コロナ渦でキャンプ経験者の55.5%がキャンプに行くことを止めており、回数を減らしたという人が11.4%。一方で、コロナ渦でキャンプ未経験からキャンプを始めた人が11.5%、回数が増えた人が22.8%、変わらない人が20.5%いたようです。

では、コロナ明けはどうでしょうか。コロナ渦でキャンプを止めていた人の多くが再開したいと考えていることがわかりました。さらにコロナ渦でキャンプを始めた初心者の人たちも、引き続きキャンプを楽しみたいと考えているようです。この結果から、キャンプブームはまだ終わらないということがわかります。

(参照:https://camp-gear.jp/article/news/20230812/


いかがでしたでしょうか。

暑い夏にもキャンプの魅力は溢れています。そしてまだまだ冷めることのないキャンプ熱。今後もさらなる進化を見せてくれることでしょう。

次回は夏キャンプにぴったりなキャンプ場やキャンプグッズ、キャンプ飯をご紹介します。お楽しみに。

 

 

Text by yumeka