【ルイ·ヴィトン】アーティストが描いたイラストを通じて旅を楽しむ「トラベルブック」シリーズに、ラスベガスが登場

2023年春、ルイ·ヴィトンが出版する、世界各国のアーティストが描いたイラストを通して旅を楽しむ ｢トラベルブック｣シリーズに、新たに1タイトルが加わりました。本作では、ヤン·ケビ(YANN KEBBI)の爆発するような筆致が、ラスベガスの熱狂的かつ狂騒的な感情の高まりを、色とりどりに覆い尽くします。

ルイ·ヴィトンの ｢トラベルブック｣シリーズは、臨場感溢れるバーチャルな旅へと誘います。それは知的な刺激と感動的な瞬間に満ちた旅。本書のイラストは、著名なアーティストや新進気鋭のアーティストが自ら訪れた都市や国について語る物語です。その地のさまざまな建物や特異な光が描かれ、過ぎて行く日々と人々の暮らしが捉えられています 。

ルイ·ヴィトンは約20年にわたり、イラストレーターや水彩画家によって都市の冒険が描かれた ｢カルネ·ドゥ ·ヴォワイヤージュ ｣シリーズを展開。 ｢トラベルブック ｣はそれに続くものとして、遥か彼方の未開の地や眠ることのない都市の旅を現代的で新たな視点で捉えています。それぞれのアーティストは過去に訪れたことのない国を旅します。知らない場所に立った彼らの視線は、未知のものに対する驚きによって研ぎ澄まされ、あるいは再発見の喜びによって刺激されます。罫線も引かれていない白紙のページとしてその場所を見ることから鋭いコメントが生まれ、叙述的で情緒的、風刺的あるいは絵画的印象を与えます 。

絵による旅の日記という趣旨を超えて、アートとしての高い水準に達している ｢トラベルブック ｣シリーズ ── そこに示されている創造の世界は非常に多様です。世界各地からやって来たアーティストたちは、旅の中で表現方法を自由に選択し、訪れた場所をデッサン、彩色画、コラージュ、コンテンポラリー·アート、カートゥーン、あるいは漫画によって伝えます。写実的なものもあれば、抽象的なものもありますが、ルイ·ヴィトンはこうした旅から生まれた作品の原画をいくつか入手しました。これらは、ルイ·ヴィトンのコンテンポラリー･アート･コレクションに加えられ、コレクションの多様性と視点をより豊かにしてくれることでしょう。

ヤン･ケビ

1987年にパリで生まれたヤン･ケビは、パリ19 区で幼少期を過ごした後、家族揃ってモントルイユ郊外に引っ越しました。ケビは高校1年から、 印刷 ･出版業界に関係したグラフィックアートやデザインのカリキュラムを 設 けているパリのエコール ･エスティエンヌで学び、イラストレーションを専攻して2008 年に応用美術の修了証を取得。 彼にとってドローイングは常に第二の天性であり 、 観察するもののエッセンスをいつも、気の向くまま素早くスケッチで捉えています。 描くスピードによって左右される 、こうしたたゆまぬ 実践 から、ケビのアプローチの基本を成す、気ままな筆致、切り詰めたライン、透かしの効果、空間と平面のレイヤー化や、ドライメディア、とりわけ鉛筆へのこだわりが 生まれました。エコール ･エスティエンヌ卒業後、フランス国立高等装飾美術学校 EnsAD の印刷画像科に入学。 ケビのアートにはピエール･ボナールの輝く光や、ソール ･スタインバーグのミニマリズム、ドイツ 表現主義派、ソール･ライターの写真、ルシアン ･フロイドのドローイングからのさまざまな影響が融合しています。EnsAD在学中の最後の年である2011 年、彼は米国のパーソンズ美術大学での交換プログラムに参加してニューヨークを知ることとなりました。当時24歳だったケビは、アメリカに魅了され、そこが ｢インスピレーションと内省の豊かな源 ｣であると感じました。『New York Times』紙と『New Yorker』誌の両方に見出された彼のイラストレーションは、やがて欧米の一流誌にも掲載されるようになりました。

最新タイトルのアーティストインタビューが、ルイ·ヴィトン 公式サイトおよび、公式 YouTube チャンネルにて公開中。