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アウトドアの入口に。いまさら聞けない、はやりのグランピングとは!?

アウトドアシーンに新たな風を吹きこんだ「グランピング」。

ここ数年でブームが到来し、そのブームはまだまだ続くとみられています。

キャンプはハードルが高いと思う方も、グランピングをアウトドアの入口にして、自然と接することの良さを体感してみてはいかがでしょうか。

 

今回はグランピングの楽しみ方や、キャンプとの違い、日本よりも先を行く海外のグランピング事情も併せながらご紹介します。

 

01/グランピングとキャンプの違い

皆様は、グランピングとキャンプ、それぞれどのようなイメージを持っていますか?

一般的に知られている「camp(キャンプ)」の語源は、ラテン語の「campus(キャンパス)」からきているそうで、平らな場所や広場という意味を持っているのだとか。

元は、軍隊で共に生活しながら訓練をする場所、という意味で使われていました。しかし、今では、野外でテントを張り一時的な生活をすることが代表的な意味となったようです。

一方でグランピングとは、優雅な、魅力的なといった「glamorous(グラマラス)」と「camping(キャンピング)」を組み合わせて作られた造語。

つまり、優雅で魅力的かつ贅沢に満ちたキャンプというイメージです。どちらも、自然を楽しむことに変わりはありません。グランピングはキャンプで使用するものが、おおよそ施設で用意されているため、自身で必要な用品のみ持っていけばいいという点がメリットとして挙げられます。

テントの設営や、撤収の手間もなく、遊び疲れても身軽な状態で帰路につくことができます。また、施設の豪華さも魅力のひとつ。トイレやシャワーを完備している施設が多いですし、突然の悪天候でも豪華な室内で快適に過ごすことができます。

しかし、宿泊費用がそれなりにかかってしまうため、簡単に何度も行くことができないのがデメリットでしょう。何もかも用意されていることから、アウトドア感を感じないと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

キャンプは、道具をそろえるための初期費用がかかってしまいますが、一度そろえてしまえば低予算で、思い立った時にキャンプに行くことができます。自分好みのアイテムなどを少しずつそろえていく楽しさも味わうことができるでしょう。また、キャンプ道具はいざという時の防災グッズとしても役に立ちます。しかし、デメリットとしてたくさんの荷物を持ち歩くことになる大変さだったり、急な悪天候に見舞われた際のテントなどの撤収は、思いのほか時間がかかってしまうもの。ほかにも、トイレやシャワーの清潔さが気になってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。

 

非日常空間でアウトドアを手軽に楽しむことができるグランピング。

不便の中でいかに快適に過ごせるかを試行錯誤しながら解決し、自分たち好みに作り上げていくことができるキャンプ。

それぞれ違った魅力や楽しみ方があるようです。

 

02/グランピングの楽しみ方

自然の中で、優雅な時間を過ごすことができるような工夫がたくさんされているグランピング。

キャンプにおいて難しいと感じるポイントをサポートしてもらえ、贅沢なアウトドア空間を満喫することができます。

何と言っても、グランピング施設に設営してあるテントは、まるで豪華ホテルのよう。すぐそばに自然を感じながら、ふかふかのベッドやソファーに身をゆだねて、ゆっくりと読書をすることもおすすめの楽しみ方のひとつ。

また、自然の音を聞きながら、満点の星をただひたすら眺めるのもいいかもしれませんね。キャンプに比べ、自分で行うことが少ない分、ゆっくりと時間の流れを感じることができるでしょう。

バーベキューセットなどがあらかじめ用意されている施設もあるため、グリルの設置や火起こし、炭などの後片付けを考えることなくお料理を楽しむこともできますよ。また、海外のような素敵な雰囲気のレストランが用意されているグランピング施設もあるそう。

どのようなグランピングをしたいか、テーマを決め予約することでいろいろな種類のグランピングを楽しむことができます。もちろん、グランピングもキャンプ同様、外で遊ぶことに違いはありません。

 

03/海外のグランピング事情

海外に目を向けると、実はグランピングのルーツはずっと昔。諸説ありますが、ひとつはモンゴルの移動式住居ゲルがもとになっているのではないかといわれています。

テント内にベッドやテーブルなど、家具が置かれている様子は確かにグランピングを思わせます。

 

もうひとつは、イギリスを中心に産業革命が起こり、列強が世界中に植民地を広げていった1900年代のヨーロッパを起源とする説。

ヨーロッパの富裕層の人々は、休日を楽しむべく、郊外へ出かけ豪華なサファリキャンプを楽しんだのだとか。キャンプといってもテントには豪華な家具などが置かれ、料理もシェフを呼び用意してもらっていたと言われています。こうして現代のグランピングの発想に繋がる形が出来上がり、欧米からアジア、そして日本へと徐々に広がってきたようです。

日本では、ドーム型テントやヴィラタイプが一般的なグランピング。しかし、海外にはユニークなタイプのグランピングが多く存在します。

木の上にある「ツリーハウス」や、グランピングの原型といわれている「サファリテント」、アメリカンインディアンの住居といわれる「ティピー」、木でできた小型住宅「エコポッド」、日本でいうかまくら「イグルー」、泊まれる車両「カブース」水の上に浮かぶ住居「フローティングキャビン」、はたまた「お城」や「洞窟」など、皆様ならどんな施設に泊まりたいですか?

 

海外発祥のグランピングは、渓谷やジャングルまで、場所も形も日本では考えられないような個性派揃い。

例えば、ペルーの「ツリーハウスロッジ」。アマゾンのジャングルの中にあり、緑はもちろん、野生動物に囲まれた場所。朝起きたら野生の猿や鳥が飛びまわっているのだとか。(https://treehouselodge.com/)

また、メキシコ西海岸、シエラマドレ山脈と太平洋に挟まれるようにしてあるのが、メキシコの「プラヤ・ヴィヴァ」。ヤシの木を土台に造りあげた木の上のグランピング施設です。目の前にはダイナミックなオーシャンビューが広がります。背後にはヤシの木が茂る手つかずの森が広がっているようです。(https://www.playaviva.com/)

 

◆◆日常にない解放感を

 

都会の喧騒から離れて、自然の中に身を置き、心も共にリセットするような体験を感じてみてはいかがでしょうか。スマートフォンやテレビなどのデジタルデバイスと距離を置き、自然とのつながりにフォーカスしてみるのもいいかもしれません。デジタルデトックスは自然豊かな場所で行うと、効果が高まるといわれています。

 

次回は「【テーマ別】おすすめのグランピング施設10選」をお送りいたします。

ぜひ、皆様のイメージにぴったりの施設を見つけてみてください。