東京駅で待ち合わせることを約束し、ナルミは電話を切った。
今日の会食は、ごくプライベートなものだと聞いている。歯医者にとっては単にナルミの美脚を友人知人にお披露目したいだけかもしれない。それでもその他の参加者を聞けばナルミにとって大事な日に違いなかった。
手に持ったままのスマホがまた震えた。
着信は神崎だ。
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東京行きの新幹線に乗り込むと、ナルミは早速スマホでメールのチェックを始める。その時、見知らぬ男から話しかけられ怪訝そうな顔で彼を見つめるナルミだった。