トガル株式会社、名古屋駅東西南北地区のイメージ調査結果を公開
名古屋市を拠点とするコミュニケーションデザイン企業、トガル株式会社(本社:名古屋市中村区、代表取締役:小嶋 豊)は、名古屋駅周辺の東・西・南・北の4地区に関する愛知県民へのイメージ調査を実施し、その結果を公開いたしました。
本調査は、愛知県内に居住する方々を対象に、名古屋駅を中心とした各地区の特徴や印象を明らかにし、地域の魅力向上や効果的な情報発信に活用することを目的としています。調査結果から、各地区の独自性や県民が感じる魅力、そして改善点が浮き彫りになりました。
名古屋駅東西南北地区のイメージ調査調査
01. 名古屋駅 東西南北地区に対する印象とイメージ調査
◯名古屋駅 東西南北 各地区への印象は、東西で印象が分かれる、南北は知名度が低い結果
まず、名古屋駅周辺の各地区への印象を調査したところ以下の結果が出ました。
全体として中立的な回答をした方が多く、特に南側地区・北側地区においては「どちらでもない」の割合が約半数に上るなど、知名度に懸念が残るような結果となりました。また、名古屋駅の中心の玄関口となる東側と西側ではそれぞれ概ね良い印象(=東側)、やや否定的(=西側)に偏るなど、明暗がはっきりと分かれるような形となりました。
<イメージなど:各エリアについて>
名古屋駅 東地区:
印象が「良い」と回答した人が32.0%、「どちらでもない」と回答した人が43.7%と名古屋駅の玄関口である東側地区に対しては、概ね肯定的なイメージを抱いている方が多いことが明らかとなりました。
名古屋駅 西地区:
印象が「良い」と回答した人が19.4%、「どちらでもない」と回答した人が35%となり、この2つの評価が約半数を占めていますが、「悪い」と回答した人が22.3%に上るなど、やや否定的なイメージに傾いた結果となりました。
名古屋駅 南地区:
印象が「どちらでもない」と回答した方が50.5%で約半数、「分からない」と回答した方の割合が22.3%と若干高く、知名度の低さが目立つ結果となりました。
名古屋駅 北地区:
印象が「良い」と回答した人が24.3%、「どちらでもない」と回答した方が43.7%となり、概ね良い評価に偏っていますが、こちらも「分からない」と回答した人が23.3%に上るなど南側地区同様、東西地区に比べて知名度の低さが目立つ結果となりました。
◯「名古屋駅 東西南北各地区」がどのようになることを望みますか?については「ウォーカブル」「アクセス」「安心で暮らしやすい」への希望が多い結果に
「若者や最先端の文化が集う先進的な街」の項目においては、東側地区と西側地区の割合がやや高く、リニア中央新幹線による開発が期待される東側地区・西側地区に先進的な開発を望む声が集まりました。
また、「歩きたくなるウォーカブルで居心地の良い街」の項目では、人通りの多い東側地区と駅から距離感のある北側地区、「安全で暮らしやすい街」の項目では西側地区、「名古屋市内へのアクセスが良い」の項目では、玄関口としての東側地区・西側地区の割合がそれぞれ高くなりました。
<望む変化:各エリアについて>
名古屋駅 東地区:
東側地区では、1位が「歩きたくなるウォーカブルな街」、2位が「名古屋市内へのアクセスが良い」、3位が「安全で暮らしやすい街」となりました。その他の項目においてもバラつきなく評価が寄せられています。
名古屋駅 西地区:
西側地区では、1位が「歩きたくなるウォーカブルな街」、2位が「名古屋市内へのアクセスが良い」、3位が「安全で暮らしやすい街」となりました。様々な個店が立ち並び、飲食街として栄える西側地区にも、回遊性を高めることや市内へのアクセスを高める声が多く集まっていることが明らかになりました。
名古屋駅 南地区:
南側地区では、1位が「歩きたくなるウォーカブルな街」、2位が「名古屋市内へのアクセスが良い」、3位が「安全で暮らしやすい街」となりました。こちらも、回遊性の高い街になることや南側地区の市内へのアクセスを高める声が多くあることが明らかとなりました。
名古屋駅 北地区:
北側地区では、1位が「歩きたくなるウォーカブルな街」、2位が「安全で暮らしやすい街」、3位が「名古屋市内へのアクセスが良い」という結果になりました。市内へのアクセス経路となる東山線「亀島駅」が近く通る北側地区では、アクセスよりも安全で暮らしやすい街になることを望む声が多く上がり、北側地区の地区的特徴が反映された結果となりました。
◯「名古屋駅 東西南北各地区」を観光客に対してどの程度おすすめできますか?
アンケートの全体の結果として、「非常におすすめできる」・「おすすめできる」の肯定的な回答の割合が最も高かったのは東側地区であり、商業施設や飲食街が集まる名古屋の顔としておすすめできると回答した方が多かったようです。また、西側地区については、「おすすめできる」という肯定的な回答と「おすすめできない」という否定的な回答の割合が拮抗しており、南側地区と北側地区では「どちらともいえない」の中立的な回答が高い割合を占める結果となりました。
<観光客におすすめ:各エリアについて>
名古屋駅 東地区:
東側地区では、「おすすめできる」と回答した人が26.2%と4エリア中で一番高く多くの商業施設やビルが立ち並ぶ東側のおすすめ度は、概ね良い評価に偏っていることが明らかになりました。
名古屋駅 西地区:
「おすすめできる」と回答した人が18.4%、「どちらでもない」と回答した人が33.0%、2つの評価で約半数を占めた一方で、「あまりおすすめできない」と回答した人も19.4%に上り、賛否両論が分かれるような形になりました。
名古屋駅 南地区:
「どちらでもない」と回答した人が48.5%、「分からない」と回答した人も19.4%、また「おすすめできる」と回答した人が14.6%と一番低く、東西地区と比べ知名度の差に開きがあるような結果となりました。
名古屋駅 北地区:
「どちらでもない」と回答した人が50.5%、「分からない」と回答した人も19.4%と南側地区同様、東西地区と比べ、知名度の差に開きがあるような結果となりました。
02. 名古屋駅 東西南北地区の利用シーンと各地区への評価
◯「名古屋駅 東西南北各地区」をどのような場面で利用したいと考えますか?
アンケートの結果から、「ショッピング」利用の項目では商業施設やブランドの路面店が多く並ぶ東側地区が高い割合を占め、「観光」・「イベント」利用の項目においては、ささしまライブ周辺を始めとした広場やイベント施設を持つ南側地区が高い割合を占める結果に。しかし、南側地区は「ランチ・ディナー」利用の項目においてあまり評価されておらず、飲食街としてのイメージはあまり根づいていないような結果が伺えます。
また、西側地区は、「ランチ・ディナー」利用ができる飲食街として、北側地区は、地下鉄へのアクセスの良さも評価されてか、「交通・移動(通勤/通学)」の項目において高い評価を得る結果となりました。
<利用場面:各エリアについて>
名古屋駅 東地区:
東側地区では、「ショッピング」(54.4%)、「ランチ・ディナー」(48.5%)が多く選択され、商業施設や複合ビルが立ち並ぶ東側地区のイメージ通りの回答となりました。
名古屋駅 西地区:
東側地区同様の評価を受けていますが、「ランチ・ディナー」(43.7%)の項目が「ショッピング」(39.8%)を上回っており、飲食街として栄える西側地区の特徴が反映されたような結果となりました。
名古屋駅 南地区:
南側地区では、東西地区同様に「ショッピング」(31.1%)、「ランチ・ディナー」(38.8%)の項目が高いポイント数を獲得していますが、「イベント」の項目のポイント数が他地区に比べて際立って高く(20.4%)、催し物が多くある南側地区の特徴・イメージ通りの結果となりました。
名古屋駅 北地区:
北側地区では、概ねの評価は他地区と同様の評価となりましたが、際立って高いポイント数を獲得していたのが、「交通・移動(通勤/通学)」(20.4%)の項目であり、先の設問と同様にアクセスの良さが評価されたような結果となりました。
◯ 「名古屋駅 東西南北各地区」の安全性や治安についてどのように評価しますか?
安全性や治安については、西側地区を除く、他の3地区は「大変良い」・「良い」の肯定的な評価や「どちらでもない」といった中立的な評価に偏る結果となりましたが、西側地区のみは、肯定的な評価の割合が他の地区に比べて低く、反対に「悪い」の否定的な評価の割合が高くなるなど、治安や安全面において懸念が残る結果となりました。
<安全性や治安:各エリアについて>
名古屋駅 東地区:
「どちらでもない」と回答した人が51.5%と最も多く、続いて、「良い」と回答した人が29.1%に上るなど、人通りが多いにも関わらず、安全性や治安については概ね良いと評価している人が多いことが明らかになりました。
名古屋駅 西地区:
西側地区では、「どちらでもない」、「良い」の評価の割合が比較的少なく、その分、「悪い」と回答した人が18.4%、「大変悪い」と回答した人が13.6%に上るなど、東側とは対照的な結果となり、否定的な意見にやや偏っていることが明らかとなりました。
名古屋駅 南地区:
南側地区では、「どちらでもない」が53.4%で最も多く、続いて、「良い」と回答した人が17.5%を占めるなど、東側同様、肯定的な評価を受けていることが分かりました。しかし、「分からない」と回答した人が約2割を占めるなど、依然として南側地区のイメージが湧かない方も多いようです。
名古屋駅 北地区:
北側地区の評価は、南側地区とほぼ同様の結果となり、概ね良い評価を受けていますが、「分からない」と回答した人が20.4%を占め、こちらも知名度に懸念が残る結果となりました。
◯「名古屋駅 東西南北各地区」の利便性(交通の便・アクセスの良さ)をどのように評価しますか?
利便性の評価については、名古屋駅の中心玄関口ということもあり、東側地区・西側地区は高い評価を受ける結果となりましたが、反対に、南側地区については、利便性があまり良くないといった評価になりました。複合的な要因によるものと思われますが、南側地区に通る路線のダイヤの問題や徒歩圏内から少し外れていることが要因の1つとして推測されます。
<利便性の評価:各エリアについて>
名古屋駅 東地区:
東側地区では、「良い」と回答した人が44.7%と約半数を占め、メインロータリーを構える東側の都市圏ならではの交通アクセスの良さが評価されたような結果を示しています。
名古屋駅 西地区:
また、西側地区についても、東側地区にまでは及ばないも、概ね良い評価に偏っており、「良い」の割合も多い(33.0%)ことが分かります。新幹線口や高速バスなど交通の便の良さが評価されている様子をうかがうことができます。
名古屋駅 南地区:
南側地区の評価については、「どちらでもない」と回答した人が35.0%、「良い」と回答した人が25.2%を占めるなど、概ね良い評価を受けていますが、4地区の中で「悪い」と回答した人の割合が最も高く、やや否定的な評価を受けていることも読み取れます。
名古屋駅 北地区:
北側地区の評価については、「どちらでもない」と回答した人が41.7%と大半を占めていますが、「良い」と回答した人が28.2%と全体の約3割を占めており、交通アクセスの良さについては、比較的高く評価されていることが分かりました。
◯「名古屋駅 東西南北各地区」に住むとしたらどのように評価しますか?
居住地区としての評価は、全ての地区において概ね似通ったような結果となりましたが、これまで高い評価を受けていた東側地区において「悪い」の占める割合が若干高くなるなど、居住地としてはやや否定的な評価を受ける結果となりました。また、南側地区・北側地区においては「どちらでもない」という中立的な評価も多く、居住地としてのイメージがなかなか湧かないという方も多いような結果となりました。
<各エリアについて>
名古屋駅 東地区:
東側地区については、「どちらでもない」と回答した人が37.9%、「良い」と回答した人が16.5%となりました。良い評価がなされる一方で「悪い」と回答した人も15.5%おり、賛否両論が分かれる結果となりました。
名古屋駅 西地区:
西側地区については、肯定的な意見が一定数存在するものの、「悪い」/「大変悪い」と回答した人が全体の約3割を占め、他の地区に比べて低い評価が多い結果となりました。
名古屋駅 南地区:
南側地区については、「どちらでもない」と回答した人が45.6%、「良い」と回答した人が15.5%となりました。一方で「悪い」と回答した人も15.5%を占め、「良い」と評価した人と同数になるなど、東側地区と同様に賛否両論が分かれる形となりました。
名古屋駅 北地区:
北側地区については、「良い」と回答した人が28.2%となり、他の地区と比べて相対的に高い評価を得る結果となりました。また、「悪い」と評価をした人も8.7%と他の地区に比べて低く、居住地としての評価がやや高い傾向にあることが明らかになりました。
03. 名古屋駅 東西南北各地区の総合的な評価
◯「名古屋駅 東西南北各地区」を総合的に評価する場合、魅力度をどのように評価しますか?
総合的な評価では、全ての地区において50%以上の高い評価を受ける結果となりましたが、その中でも特に高い評価を受けていたのが東側地区であり、名古屋駅の顔としての知名度・項目ごとの高い評価が総合的に反映されたような結果となりました。また、西側地区についても総合的にバランスの取れた評価となり、項目ごとにやや低い評価も見受けられましたが総合的には高い評価に偏る形となりました。一方で、南側地区・北側地区については「魅力度50%」との中立的な回答が多く、知名度に懸念が残る結果となりました。
<総合的に評価:各エリアについて>
名古屋駅 東地区:
東側地区については、全体の8割以上が「魅力度50%以上」との高い評価をつけており、名古屋駅の玄関口である東側の総合評価は、他地区と比べてかなり高いことが明らかになりました。
名古屋駅 西地区:
西側地区の総合評価については、「魅力度50%以上」と評価した人が約7割を占めるなど、こちらも総合的に高い評価を受けました。東側地区同様、名古屋駅の新幹線口を持つ、主要地区としての評価が反映されたような結果となりました。
名古屋駅 南地区:
南側地区の総合評価については、「魅力度50%以上」と評価した人が約7割程度を占め、総合評価としては概ね良い結果に偏っていました。しかし、「魅力度50%」と回答した人の割合が33%と比較的多く、これからの魅力度向上に期待がかかる結果となりました。
名古屋駅 北地区:
北側地区の総合評価については、南側地区同様に「魅力度50%」と評価する人の割合が多かったものの、全体的に見ると「魅力度50%以上」と評価した人が全体の8割以上を占める結果となり、東側地区と並ぶ高い総合評価を受けていることが分かりました。
まとめ:名古屋周辺の東西南北各地区にはシーンにおける評価の差がある
トガル株式会社代表取締役の小嶋豊は、調査結果について次のようにコメントしています。
「今回の調査から名古屋駅周辺の東西南北各地区には、シーン的な評価の差があることがわかりました。ビル群が密集し都会的な雰囲気に包まれた東側地区は、ビジネス利用や商業施設利用としての評価が高く、一方で昔ながらの飲食店が集まるで大人向けな雰囲気の西側地区は、飲食街としての評価が高く人情味溢れる飲食街に魅かれる人が多いようなデータとなりました。
また、ささしまライブ等のイベント施設を擁する南側地区は、イベントスペース等としての評価が高く、主要地下鉄路線が通る北側地区は、都心部へのアクセス面や総合的な面で高い評価を受けるなど、各地区それぞれの特徴が顕著に表れた調査結果となりました。
私たちは、この調査結果を地域コミュニティや行政、企業の皆様と共有し、より良い名古屋と名古屋駅周辺の未来づくりに貢献していきたいと考えています」
■アンケート調査概要
「名古屋駅 東西南北地区のイメージ調査」にてご確認ください
https://togaru.co.jp/contents/3489/
■会社概要
トガル株式会社は、Webを中心としたコミュニケーションデザイン事業に取り組んでいます。ユーザーと地域・商品・サービスを結びつける戦略立案からクリエイティブ制作・施策実行・データ分析までを一貫して実行しております。
会社名:トガル株式会社 TOGARU Inc.
本社所在地:名古屋市中村区竹橋町5番5号 さかえビル4B
代表者: 小嶋 豊
コーポレートサイト: https://togaru.co.jp/
提供:PRTIMES