日本の暦に古くからある吉日。中でも一粒万倍日と天赦日は最高の開運日と言われています。開業や宝くじの購入、財布の新調、入籍日や結婚式の日取りとしても最適のようです。
このように暦にはたくさんの「縁起のいい日」があります。皆様はどのくらい知っていますか?
今回は、7つの吉日の紹介とその意味、その日にやった方がいいこと、悪いことなどをご紹介します。また、3つの凶日もご紹介しますのでこれから「何か」を始めようと思っている方はぜひ記事を参考にしてみてくださいね。
目次
01/縁起のいい7つの吉日
一粒万倍日
「籾(モミ)一粒から一本の稲(イネ)ができ、この稲から万倍もの数のお米を穫ること」すなわち「わずかなものが飛躍的に増えること」を意味しています。
この日に始めたことはやがて大きな成果を上げると考えられることから、新しいことをはじめるのにぴったりな日と言われています。仕事はじめや開店、開業、口座の開設、宝くじの購入、結婚などの日取りに最適です。
また、金運を上げたい方はこの日に財布を買い替えすることや新しい財布を使い始めるのもおすすめ。新しい財布に5円を入れておくとお金との「五円=ご縁」を呼んでくれるそうですよ。
反対に借金や他人とのトラブルなど、この日に始まると後に大きく膨らみ苦労してしまうので注意が必要です。
【2022年9月以降の一粒万倍日】 (※印は不成就日) 9月3日、11日、16日、23日、28日 10月5日、8日、11日、20日*、23日 11月1日、4日、16日、17日、28日*、29日 12月12日、13日、24日、25日 |
天赦日
「全ての神様が天に昇り天が万物の罪を赦(ゆる)すこと」を意味し、日本の暦の上で最上とされる日です。年に数回しか訪れない大開運日なのでこの日に始めたことはすべて成功すると言われています。
暦の中でもかなり貴重な開運日で、2022年は6日しかなく残すは10月22日と11月7日のみ。一粒万倍日と重なると更に最強の開運日となりますが、2022年分はもう過ぎてしまっています。残念ながら逃してしまったという方は、来年こそは逃さないようにチェックしてみてくださいね。
一粒万倍日と同様に金運にかかわる事や、開業、結婚にも吉の日。他にもやってみたかったことや諦めてしまったことに再チャレンジしてみるのもいいでしょう。
反対に、退職や閉店には不向きと言われています。
【2022年9月以降の天赦日】 10月22日 |
鬼宿日
「鬼は宿にいるから何事をするにも邪魔されないこと」を意味し、何か催し物をするのによい日です。
特に長寿を祝う日には最適と言われています。ただし、結婚や入籍は新しい家に入る日なので家にいる鬼と出会ってしまうと連想され、避けた方がいいようです。
【2022年9月以降の鬼宿日】 9月16日 |
巳の日・己巳の日
「干支のヘビのこと」を意味し、このヘビは七福神の弁財天の遣いとされています。七福神唯一の女神である弁財天は芸術・芸能・勝負事・学力・学問など、様々な分野の運気を上げる神とされており、幸福と財産の神様として信仰されています。巳の日は金運、財運が上がる日なので銀行口座の開設や、財布の購入などがおすすめです。
弁財天は元々水から生まれた神なので水との関係が密接。そのため、この日に1万円札を神社で洗って清めるという「銭洗い」をすると良いでしょう。
巳の日のなかでも特に金運アップにいい日とされているのが、弁財天の縁日でもあり、巳の日よりも希な「己巳(つちのとみ)の日」。弁財天を祀っている代表的な神社仏閣である「日本三大弁天」はこの日に縁日を行うとか。
巳の日にやってはいけないことは特にないようです。
【2022年9月以降の己の日】(※印は不成就日) 【2022年9月以降の己巳の日】(※印は不成就日) |
寅の日
「干支のトラのこと」を意味し、「虎は千里往って千里還る」すなわち「一日で千里の道を往復できる」とされ、出て行ったものがすぐに戻ってくるといわれています。そのことから宝くじの購入や旅行の出発日に最適なようです。
また、虎の体毛が金色であることから金運アップが期待できるとも言われています。そのため、財布の購入や使い始めにも適しています。お金を使うことにも相性がいいので住宅ローンの契約や車の契約など、大きな買い物をするときは寅の日を選ぶと良いでしょう。
反対に、すぐに戻ってくるということから、冠婚葬祭に関しては避けた方がいいようです。
【2022年9月以降の寅の日】(※印は不成就日) 9月10日、22日 10月4日*、16日、28日* 11月9日、21日* 12月3日、15日、27日 |
大明日
「天と地の道が開いて世の中の隅々まで太陽の光で照らされる」という意味があり、全ての行いに太陽の恵みが授けられる日とされています。未来につながる結婚や入籍、移動を伴う旅行や引越しなどに最適と言われています。
特に、婚礼には良いとされ結納、両家顔合わせ、入籍、結婚式など、新しい人生のスタートともいえる行事の日取りとして選ばれることが多いようです。また、納車にもおすすめの日取りだと言われています。
しかし、赤口と重なる日は避けましょう。大明日は万事において吉とされる日なので特に避けた方がいいことはなく、何事にも安心して取り組める日のようです。
【2022年9月以降の大明日】 9月2日、3日、4日、5日、13日、14日、15日、16日、17日、21日、26日、28日 |
母倉日(ぼそうにち)
「母が子を育てるように天が人を慈しむこと」を意味し、お祝い事に適した日とされています。多い時で月に10回以上訪れることもあるので、他の吉日と重なることも多々あるようです。
新しく始めたことがいい方向に育っていく日で告白や結婚式、入籍、引っ越しなどに最適。結婚は母になる準備段階、家の新築や修理、引越しは新しい家庭で子を育てる準備を連想させます。
母倉日は万事において吉とされる日なので特に避けた方がいいことはないようです。
【2022年9月以降の母倉日】 9月3日、6日、9日、12日、15日、18日、21日、24日、27日、30日 |
02/縁起の悪い3つの凶日
仏滅
「仏も滅する大凶」を意味し、すべてのことがうまくいかない大悪日と言われているほど六曜の中で最も悪い日です。
もとは「物滅」であり「物を失う」という意味だったようです。入籍や結婚などの祝い事やお祝いの品を贈ること、納車なども避けた方が良いようです。メリットとしては、他の日と比較して結婚式場の予約がしやすく、割引を受けられるケースがあること。
しかし、本人たちが縁起を気にしないとしても出席する親族や仕事関係の方などの中にはよく思わない方がいる可能性があるので注意が必要です。
【2022年9月以降の仏滅】 9月4日、10日、16日、22日、27日 |
赤口(しゃっこう)
赤口は「太歳神の王都の東門の番神、赤口神のもとに八鬼の鬼神がいて人や生き物を悩ませる日」に由来し、「何をしても支障が起こりやすい」といわれています。特に、祝い事は慎んだ方が良いようです。
ただし、1日の中で午の刻といわれる11~13時だけは吉なのでこの時間帯に挙式するのは良いと言われています。入籍日が赤口に重なってしまう場合も午の刻を狙って提出するのがいいかもしれません。
また、「赤」は火や血を連想させ災いや凶の意味合いを持ちます。火の元や刃物に注意すべき日とも言われており、凶や死を連想してしまうため、御祝い事となると仏滅より避けられることが多いとか。
他にも火災を思わせることから、引っ越しの日取りとしては良くないと言われています。
【2022年9月以降の仏滅】 9月6日、12日、18日、24日、29日 |
不成就日
読んで字のごとく「何事も成就しない日」を意味し、約8日に1回の頻度で訪れるため、身近な凶日として有名です。契約の解除やお葬式などの日取りとして選ばれます
物事を始める日に向いていないため、結婚、入籍、子供の名づけなどは避けた方が良いでしょう。
【2022年9月以降の不成就日】 9月5日、13日、21日、26日10月4日、12日、20日、28日11月5日、13日、21日、28日12月6日、14日、22日、28日 |
◆◆吉日を味方にしてポジティブに生きる
いかがでしたでしょうか。
日本には様々な吉日や凶日があるようです。縁起のいい日だからといって何かをはじめなくては!と思う必要はありません。しかし、今回、吉日の名前や意味を知ったおかげで、決め事の際に参考になるのではないでしょうか。そして、今日が縁起のいい日だと知るとそれだけで嬉しく、いい気分になれますよね。
この記事が「何か」のきっかけになれば幸いです。