LIFE STYLE

【親必見】海外エリート教育の選び方 失敗しないための4つのポイント

「将来、我が子には世界で活躍できる人物になってほしい!」そう願う親御さんは多いのではないでしょうか。海外のエリート教育は、そんな願いを叶える一つの選択肢として注目されていますが、高額な学費や子供へのプレッシャーなど、気になる点もたくさんあります。

この記事では、海外エリート教育のメリット・デメリットを詳しく解説し、失敗しないための4つのポイントを具体的にご紹介します。



海外エリート教育のデメリットとは?

エリート教育というと、幼少期から塾や家庭教師などの習い事に通い始めるイメージが強いかと思います。子ども自ら勉強が好きだったり、子ども自身がエリートを目指して勉強したい!といった意志があったりするわけではないでしょう。しかし、親の立場で考えると「将来のために勉強させなくては」「高い塾代を払っているのだから良い大学に入ってもらわなくては」などと、勝手に子供に期待してしまいがちです。その期待が大きくなればなるほど、子供が感じるプレッシャーやストレスも大きくなっていくでしょう。中には、プレッシャーに耐え切れず挫折してしまう子供も…。

エリート教育には、子供へのプレッシャーやストレス、親の金銭的負担など、デメリットも付き物のようです。

高額な学費

2022年夏に、450年の歴史を持つ英国名門校ハロウスクールをモデルに、日本初の英国式全寮制インターナショナルスクール「Harrow International School Appi Japan」が、岩手県八幡平市安比高原に開校しました。学業で優れた成績を目指すことだけでなく、次世代のリーダーとして活躍するための価値観や教育などを育む多様な課外授業を受けることができるなど、ヨーロッパに受け継がれるエリート教育のスピリットを持つ学校です。日本ではまだなじみの薄い全寮制の学校で、手厚いケアが期待でき、メリットも多く挙げられますが、授業料は年間約900万円。サラリーマンの平均年収を軽く上回る金額です。やはりエリート教育には、それなりの学費が付き物であるということがわかります。

インターナショナルスクールの年間費用は200万~300万円と総じて高め。早いうちから資金を貯めたり、国の奨学金制度を利用したりするなど、早め早めの情報収集と対策が必要となってきます。

厳しい競争によるストレス

志望校に向けて入試まで多くの時間を勉強に費やす受験生は「人生で一度しかない入試で失敗できない」というプレッシャーや焦り、緊張感から大きなストレスを抱えます。それが幼少期から塾に通うなどエリート教育を受けてきた子供であればなおさらでしょう。塾にお金を払っているのになんで成績が上がらないのかなど、金銭的なことを言われてしまうと、子供は言い返す言葉もなく、大変苦しい立場に立たされてしまいます。加えて、中学校受験などはちょうど思春期を迎える年齢と重なる時期。家族や友人との衝突など、心と体の成長過程からくるアンバランスさに戸惑う子も多く、急に意欲や熱意が消えてしまう燃え尽き症候群になってしまうことも少なくありません。

エリートを目指す限り、厳しい競争からくるストレスがなくなることはないでしょう。しかし、そのストレスとどう付き合っていくか、どう解消するか、自分の心との向き合い方もエリート教育の中で養っていきたいものです。

帰国後の進路

エリート教育の中には、留学を選択する人も多くいます。しかし、とりあえず語学学習という感覚で将来のスケジュールなどを全く考えずに留学してしまう人も少なくありません。そのため、留学をする際はしっかりと将来のプランを練りましょう。日本では留学経験の活かせる就職先が少ないので、KPOPが好きだから韓国留学、寒いところが嫌だからオーストラリア留学、という風に自分の好みだけを優先すると、帰国後の進路に迷うことになってしまいます。例えば、留学経験が活かせる就職先として、留学カウンセラーという職業があります。しかし、留学カウンセラーは大卒はもちろんのこと、中でも一流大学卒業後、海外でも学位を収めているような一般的にエリートと呼ばれる人が多く働いている、超がつくほど人気の職業です。海外留学経験を帰国後に活かしたいと考えている方は、就職の難易度が著しく上がっている事を理解しておく必要があるでしょう。他に留学経験が活かせる職業として、外資系企業などもありますが、そちらも非常に難易度が高く、世界の名門大学を卒業していることなどが条件に入るようです。

留学経験を活かし、自分のやりたいことを仕事にするためにも帰国後の進路については、留学前に大まかに決めておくことをおすすめします。

親子関係

「勉強しなさい」と言われ、子供が親に対してうんざりしてしまうのは今も昔も変わりません。それを理解しつつもつい口出ししてしまう方も多いのではないでしょうか。人間には「心理的リアクタンス」という反応があります。これは、特定の自由を侵害された時に喚起される、自由回復を志向した心理反応です。つまり「〇〇しなさい」のような命令や指示を受けると、自由に行動できる権利を制限されたと感じ、自分には自由があると確認するために反対の行動をとる傾向になるというわけです。このことから、干渉のしすぎは良い影響を与えないということがわかります。過干渉な子育ては、子供は親に会うたびに嫌なことを言われると感じ、無意識に親を避けるようになります。もちろん、口出しばかりしてくる親のことを、心から好きとは思えないでしょう。悩み事があっても親に相談できない環境を作ってしまいかねません。

子供の教育は、どこの学校に入れるかなどがフォーカスされがちですが、それ以上に「自己実現」できるようサポートするのが親の役目。また、親自身が自分を犠牲にして子供の教育に実を捧げてしまうのもよくありません。

さまざまなことを理解し合い共に並んで頑張っていく、そんな親子関係がエリート教育には大切になってくるのかもしれませんね。

 

いかがでしたでしょうか。

メリットが多いであろうエリート教育も、少しやり方を間違えると子供がプレッシャーに押しつぶされてしまいます。プレッシャーなどをかけることなく親子関係をしっかりと育めば、受験などのストレスも少しは緩和されるでしょう。将来のことを一緒に考え、子供の自己実現をサポートすることが親としての役割ではないでしょうか。

 

 

 

Text by yumeka