ママ友や義実家、ご主人の職場関係者の方々とのお食事会。
年齢を重ね人間関係が広くなればなるほど、お食事会へのお誘いは増えてくるものです。
昔から箸使いにはその人の育ちがでるといわれてきました。具体的な「箸の上げ下ろし」ももちろんですが、「箸の上げ下ろし」とは細かな一挙一動を表す慣用句で、些細なことにまで口やかましく言うことの例えになっています。
裏を返せば、食事のマナーはそれぐらい注目される大事なことといえます。食事のマナーの美しさは、あなたをよりエレガントに演出してくれます。
ここでは、知っていて当たり前の食事のマナーはもちろん、あなたの魅力を最大限アピールできるようなお食事会でのマナーについてお伝えしていきたいと思います。
Lesson1 ドレスコード
まず、注意しなければならないポイントが服装です。
「エノテーカ ピンキオーリ 名古屋」「オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ」のように、ディナーのみならずランチにもドレスコードがある場合もあります。
訪れる予定であるレストランのドレスコードを、チェックすることは怠らないようにしましょう。
ドレスコードを設けていない店の場合でも、カジュアルなスタイルは避けたほうが無難です。
バッグは小さめのものにすると、エレガントに見えるのでおすすめです。
落ち着いたイメージにしたいのなら、エルメスの「ジジェ デュオ クラッチポーチ」がおすすめです。
トリヨンクレマンスの柔らかい質感のレザーを使用した上品なベージュ色のバッグは、どんな服装や場所にも合わせやすく品のよさが際立ちます。
和食の場合は、お気に入りの和服をお披露目できる絶好のチャンスです。
お義母さまから受け継いだ和服を着こなして見せることで、お母様にあなたの心遣いが伝わることでしょう。
ただし、雰囲気や格式に合わせて着物を選ぶことが大切になってきます。
格式高いパーティーなどでは訪問着、少し改まった店では付下、カジュアルな店では紬や小紋などと使い分けるようにしましょう。
フォーマルな場には適しませんが、6月と9月は裏地のない単衣、盛夏の7月と8月は薄くて透け感のある薄物を着るのがマナーです。絽・紗・麻など、お相手の好みに合わせてセレクトしてみましょう。
また、アクセサリーは食事の邪魔にならない小ぶりで上品なものを選びましょう。
高級感とラグジュアリー感を兼備したカルティエのアクセサリーは、大人の上品さが漂い間違いのないセレクトと言えます。
ミキモトのパールシリーズは品格がある割にお手頃なお値段なので、遊び感覚で冒険してみてもおしゃれですね。
大きめなネックレスやスレットは、食器にぶつかる可能性があります。
高価な食器を傷つけてしまう心配があるので、避けるようにしましょう。
さらに、料理の香りも楽しめるように、香水などは控えめにするようにします。
Lesson2 来店
お食事会で、他のメンバーやお店に一番迷惑な行為が遅刻です。
早すぎる時間に行くこともマナー違反ですので、オンタイムに到着できるように綿密に時間調整しましょう。
早めの時間に行ってウェイティングバーで独りグラスを傾けながら待つということも、これからの楽しいお食事会を盛り上げる一つのエッセンスにもなります。
万一遅刻しそうな場合は、早めのタイミングでメンバーやお店に必ず連絡します。グループのうち1人だけが遅れるようなときには、お店に迷惑をかけないためにも先に入店してオーダーすることがマナーです。
1皿目を出してもらい料理を楽しみながら、遅れてくる人を待つようにしましょう。
Lesson3 着席
テーブルと椅子の場合、椅子に座る際にもマナーがあります。
どちらからでもよい気がしますが、「左から座る」「左に立つ」が基本です。
左から座るというマナーには、西洋の歴史が関係しています。
護身のために剣を携帯していた人々は剣を抜きやすいように、剣を体の左側に携帯していました。
そのため、腰の剣が邪魔にならないよう、左側から座る習慣となったのです。
持って行ったバッグをテーブルの上に置くなどということは、マナー以前の問題です。
さらに、多くの人がやりがちですが、バッグを背もたれにかけることもNGです。
ウェイターの方や他のお客様の行き来の妨げになるので、バッグは背中と椅子の背もたれの間に挟むようにしましょう。
和室の場合は、席次に注意します。
基本的に床の間にあるほうが上座で、出入り口に近い方が下座となることはご存じだと思います。
しかし、最近はおしゃれな間取りのお部屋を売りにしているお店も多く、テーブルの向きや人数、室内の造りなどによって上座が変わってきます。
もし分からないときは、部屋に入る前にお店の人に聞いてみるようにしましょう。
座布団に座る際に座布団の上に立ってから座る人がいますが、これはマナー違反です。必ず、座布団の下座から斜め45度の位置に立ち、そこから腰を落として膝をつきます。それからこぶしと膝を使って移動して座布団に座るようにしてください。
招待を受けたときなどは、座布団に座る前に招待してくれた方にお礼のあいさつをするとスマートです。
しびれが心配な場合は、フレアースカートやプリーツスカートを着用することで、崩した足を自然に隠すことができます。
カジュアルなイメージのフレアースカートやプリーツスカートですが、光沢のある素材だとお食事会の華やかな場にぴったりです。
Lesson4 お食事中
相手のお皿に手を伸ばして料理を取ったり、相手の皿に料理を渡したりするのは、気が利く人のように思われがちですが、マナー的には下品に見えてしまいます。
グループでお互いに違う料理を頼んで、交換したいときや分け合いたいときは、料理に手を付ける前にお店の人にとりわけをお願いしましょう
食事中に俯いて落ちてくる髪をかきあげたり耳にかけたりする仕草は、周囲の人に不快感を与える場合が多いです。
顔周りの髪の毛は食事前にピンやゴムで固定して、食事中は髪に触れないようにしましょう。
シュシュなどでまとめてもいいですが、シャネルのヘアウッドもおすすめです。
シルクを使ったシュシュやラムスキンを使ったヘアクリップなど、手を抜かないおしゃれがあなたをより一層エレガントに演出します。
Lesson5 食後
食事が済んだ後にあまり長い時間お店に滞在していることも、マナー違反です。
予約時に利用時間が決まっている場合は、その終了時間を守るようにしましょう。
決まっていない場合でも、お店の営業時間や込み具合を考慮して切り上げたり、お店を変えたりすることがスマートです。
お会計の際にも注意が必要です。
お開きが近づいてきたら、会計の旨をさりげなくスタッフに伝えて伝票をもらいます。伝票をもらったら、同席者に気付かれないタイミングで支払いをしましょう。割り勘の場合は、1人がまとめてお会計して、お店を出てから計算します。
テーブル上やキャッシャーの前で、お金を広げるのは見苦しい行為です。
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いかがでしたでしょうか?
お食事会でのスマートな振る舞いについてわかっていただけたはずです。
自分では正しいと思っていた行為でも、真のマナーに照らしてみるとNGな行動があったりするものです。
今回はお食事会全般についてのマナーでしたが、料理のジャンルによっても、あなたが美しく見えるマナーが異なってきます。
次回は、和食のお食事会についてのマナーについて説明していきたいと思います。お楽しみに!