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知ればもっと好きになれる クリスマスを120%楽しむ方法

 

クリスマスについてたくさんのことを知ると、より深くクリスマスを楽しむことができるようになり、もっともっとクリスマスが好きになっていきます。

 

前回:知ればもっと楽しめる あなたの知らないクリスマス

 

サンタクロース

 

イエス・キリスト以上に、クリスマスと切っても切れない存在と言えば、白く長いひげが特徴の赤い衣装を着た老人である、「サンタクロース」なのではないでしょうか。

もちろんサンタクロースは伝説上の人物であり、トナカイのそりに乗り1224日の夜に世界中の子どもたちにプレゼントを渡して回るとされています。

 

数々の映画やドラマなどでその実態(!)が描かれてきましたが、「煙突から入って来たり」「一晩で世界中の子どもたちにプレゼントを配り終えたり」…

改めて考えてみると本当に不思議な存在ですよね。

サンタクロースのモデルとは

サンタクロースのモデルは、4世紀のギリシャで活躍した聖職者であるトルコ生まれの「聖ニコラウス(ニコラス)」であるという説が有力です。

ギリシャ語の「セントニコラウス」をオランダ語で読むと「シンタクラース」となり、これがなまって「サンタクロース」となったとされています。

聖ニコラスは恵まれない人たちに贈り物をしたことでも有名で、彼を描いた肖像画からは、彼が白いあごヒゲを生やしていたことが分かります。

 

彼の名前を冠した「聖ニコラウスの日」は126日に祝われていて、子どもたちにプレゼントを送る習慣は中世まで続いていたそうです。

プロテスタントによる宗教改革で、聖ニコラウスの日は禁止されましたが、それでもプレゼントを贈り合う習慣が残り、それが今日のクリスマスプレゼントに繋がっているのです。

 

余談ですが…

オランダでは126日の聖ニコラウスの日の前日と1225日のクリスマスにプレゼントがもらえるそうです。

1ヵ月の間に2回もプレゼントがもらえるなんて、うらやましい限りですよね。

 

サンタのイメージを確立したのはあの企業

 

1800年代の後半から、聖ニコラウスは「白いひげを蓄えた太ったニコニコ顔のおじいさん」として描かれていましたが、服装の色は緑色や灰色などまちまちでした。

しかし、1931年、サンタクロース業界に激震が走ります。

コカ・コーラ社が自社の宣伝に使うために、コカ・コーラ社のコーポレーションカラーである赤と白を基調としたサンタクロースのキャラクターを発表したのです。

当時から人気を博していたコカ・コーラですが、「夏だけの飲み物」「大人の飲み物」というイメージが強く、「冬にも飲める」「子どもにも飲める」ということをPRする戦略だったのです。

このコカ・コーラの販売戦略は大成功となり、赤い服のサンタクロースは世界中に定着したのです。

コカ・コーラ社が赤い服を着たサンタクロースの生みの親だったなんて、子どもたちが知ってしまうと、夢がなくなってしまうかもしれないですね。

世界のおもしろいクリスマス文化

日本のクリスマスの過ごし方と言えば、1224日の夜に、家族や友人、恋人と一緒にパーティーをしたりディナーを食べたりすることが定番となっています。

このような過ごし方はクリスマスの本場であるヨーロッパの過ごし方と大きく異なっていますが、世界の国々の中にはもっと変わったおもしろいクリスマス文化を持った国があります。

 

オーストラリアのクリスマスはビーチ仕様

南半球にあるオーストラリアでは、クリスマスの時期は、夏真っ盛りのビーチシーズンになります。

そのため、多くの国々ではトナカイのそりに乗ってやってくるサンタクロースですが、オーストラリアのサンタクロースはサーフィンで登場するのです。

さらに、クリスマスを家族とビーチで過ごす人が多く、ビーチはクリスマスバーベキューを楽しむたくさんの人たちで賑わいます。

また、クリスマスに欠かせないクリスマスツリーですが、真っ白な綿で作った飾り物などはなく、何となく夏を思わせるような飾り付けがメインになっています。

フィリピンのクリスマスは世界最長

 

ヨーロッパのクリスマス準備は、約4週間前から始まることが多く、年明けの16日頃まではクリスマスツリーが飾られ、日本よりもクリスマスの期間は長いような印象を受けます。

しかし、フィリピンのクリスマスの長さはヨーロッパと比べ物にならないくらい長く、何と準備から片付けまでおよそ半年の期間を要するのです。

しかも、その理由が「クリスマスが好きだから」という単純すぎるものであるところが、おもしろすぎます。

 

9月から街にはクリスマスソングが流れ始め、人々はクリスマスプレゼントやクリスマスメニューを考え始めます。

12月に入るとクリスマスパーティーがあちらこちらで催され、人々は友人や職場の人たちと、楽しい時間を過ごします。

しかし、フィリピン人にはキリスト教徒が多いため、クリスマス当日は家族と一緒に厳かなクリスマスを送る場合が多いです。

本番を過ぎても街にはクリスマスムードの飾りつけが残っていますが、2月になるとバレンタインの飾りつけに変更する必要が出てくるために、泣く泣くクリスマスの飾りつけは撤去されるそうです。

 

フィンランドではお墓まいりの日

サンタクロースの出身地とも言われているフィンランドは、クリスマスの本場とも言えますが、非常に変わった習慣があります。

フィンランドでは、極寒の時期であるクリスマス当日の夜に、ご先祖が眠るお墓へお参りに行くのです。

家族でクリスマス料理を食べ、たくさんのクリスマスプレゼントを開封した後は、いよいよお墓参りの時間です。

 

 

フィンランドのお墓参りの必需品といえば、キャンドルとシャベルになります。

お墓にはお花を供える習慣がありますが、極寒のこの時期は、お供えした花がすぐに凍ってしまうため、お花の代わりに明かりを灯したキャンドルをお供えするのです。

また、大雪で埋もれてしまったお墓を雪かきするために、シャベルが必需品となるのです。

 

なぜ、そこまでしてクリスマスの夜にお墓参りに行くのか、私たち日本人からすると理解に苦しむ行動ですが、これもフィンランドのクリスマス文化なのですよね。

 

◆◆

 

今回は、クリスマスに最も関連深い人物である「サンタクロース」についてと、世界のおもしろいクリスマス文化についてご紹介しました。

年に一度のビックイベントであるクリスマス、せっかく楽しめるチャンスなのですから、満喫しないともったいないですよね。

この記事の情報を話題にしてクリスマスの会話を盛り上げ、大切な人とのクリスマスを楽しくお過ごしください。

 

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