新年になって、気になることのひとつといえば、やはり運勢ではないでしょうか。
入籍や結婚、引っ越し、納車、開業など、人生には大事な瞬間がたくさんあります。そんな日はやはり、お日柄が気になるという方もいらっしゃいますよね。ご存じの通り、暦にはたくさんの「縁起のいい日」が存在します。
今回は吉日や開運日、六曜の歴史や仕組みなどをご紹介します。
新しいことを始めたり、やってみたいと思っていたことに挑戦してみたり…行き当たりばったりで過ごすよりも「縁起がいい日」を意識して計画することで、2024年がより一層充実するはず。
まずは縁起のいい日について基本的な知識を覚えてみてはいかがでしょうか。思いもよらぬタイミングで役に立つときがくるかもしれません。
目次
縁起のいい日
普段何気なく過ごしていても、財布の買い替えや、開店、結婚式を決めるときは特に、吉日かどうかが気になるところ。
そうそうやってきてくれない貴重な開運日から、月に数回存在する開運日までいろいろあり、それぞれの日によって意味も存在します。何をするか、したいかによって、開運日を調べてみてもいいかもしれませんね。
「籾(モミ)一粒から、一本の稲(イネ)ができ、この稲から万倍もの数のお米をとることができること、すなわち「わずかなものが飛躍的に増えること」を意味しています。この日に始めたことはやがて大きな成果を上げると考えられることから、新しいことをはじめるのにぴったりな日です。
「天赦日」は「全ての神様が天に昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)すこと」を意味し、日本の暦の上で最上とされる日。この日に始めたことはすべて成功すると言われ、暦の中でもかなり貴重な開運日です。なんと2023年は1年間で、たった6日しかありませんでした。
また、「母が子を育てるように、天が人を慈しむこと」を意味し、お祝い事に適した日とされている「母倉日」や、全ての行いに太陽の恵みが授けられる「大明日」、「出て行ったものがすぐに戻ってくる」といわれている「寅の日」、天の恩恵を受けられる「天恩日」などがあるようです。
最後に併せて覚えておきたい日として「不成就日」という日が存在します。これは、その名の通り、何をやっても成就しないとされる縁起が悪い日のことです。しかし、暦の特定の条件を満たす日なので、一粒万倍日と不成就日が重なってしまうことも。
この場合は「不成就日の縁起の悪さを、一粒万倍日の効果で強めてしまう」という説や「不成就日と一粒万倍日のプラスマイナスが打ち消しあってゼロになる」という説など、さまざまな説があるようです。
六曜の歴史
カレンダーに記載されている六曜は現代に、どのように伝わってきたのでしょうか。その歴史は諸説あるようです。
六曜ははじめ中国で時間を区切るものとして使われていました。太陽が昇ってから日が落ちるまでを3つ、そこから日が昇るまでを3つというように、1日を6つに区切り、そこに六曜を当てはめたそう。
日本へ伝わったのは鎌倉時代末期から室町時代とされており、はじめは現在の曜日のようなものだったと言われています。
江戸時代に入ると、現代のように、日の吉凶を占うものへと変化していきました。
明治時代に社会が西洋化する中で、暦は迷信であるとして使用を禁止されたこともあったそう。六曜の統制が解除されたのは、第二次世界大戦が終わった頃。しかし、現代でも六曜に関して賛否両論あるのが事実のようです。
六曜の決まり
先ほどご紹介した通り、六曜は「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の順番で続きます。しかし、カレンダーなどで、同じ六曜が続いているのを見かけたことはないでしょうか。
理由は、旧暦で毎月1日の六曜が決められているから。現代の暦で、旧暦の1日に当たる日は六曜がリセットされるため、同じ六曜が続くというわけです。
少しややこしいと感じるかもしれませんが、ちょっとした知識として覚えておくとよいでしょう。
六曜の意味
先勝
一般的に「せんしょう」と呼ばれますが、他に「せんかち」や「さきがち」と言った読み方もあります。先んずればすなわち勝つ、という意味を持ち急ぐことが吉。
また、午前中が吉、午後2時から6時までは凶と、時間帯によっても吉凶が変わるので注意が必要です。
友引
読みはそのまま「ともびき」、語源は「共に引き分ける」からきていると言われています。現在は、友達を引くという意味で凶事に良いとされる日です。友人を冥土に引き寄せるという迷信から、葬式等は避けるべき日です。
また、こちらも朝が吉、昼が凶、夕方は大吉と、時間帯によっても吉凶が変わるので注意が必要です。
先負
一般的に「せんぶ」と呼ばれますが、他に「せんぷ」「せんまけ」「さきまけ」と言った読み方もあります。先んずればすなわち負ける、という意味を持ち勝負事や急用を避けるべき日です。
万事に平静であることが良いとされています。こちらも時間帯によって吉凶が変わり、午前中が凶で午後は小吉です。
仏滅
読みは「ぶつめつ」、物事が終わるという意味があり、六曜の中で最も縁起が悪く、字の通り仏すらも減る大凶日と言われています。
葬式など、仏事に適した日です。
大安
一般的に「たいあん」と呼ばれますが「だいあん」と呼ばれることもあるそうです。大いに安し、という意味を持ち、六曜の中で最も縁起がいい日とされ、何をするにも吉。
また、時間帯による吉凶の区分がありません。
赤口
一般的に「しゃっこう」と呼ばれますが、他に「しゃっく」「じゃっく」「じゃっこう」「せきぐち」と言った読み方もあります。赤下日という、陰陽道で縁起が悪いとされる日に由来する、全てが滅びる凶日。
現在でも、刃物など死を連想するものに注意すべき日とされています。ただし、正午だけは吉。
開運日と六曜の知識で運を逃さない
いかがでしたでしょうか。
今回は、縁起のいい日の基礎知識として、開運日や六曜についてご紹介しました。意味を理解することで、これまで以上に素晴らしい日々が待っているかもしれません。
2024年が実りある1年になるよう、開運日をチェックしておきましょう。
次回は「縁起のいい日2024年の開運日は⁉vol.2」をお送りいたします。お楽しみに。