長方形のなだらかなフォルムが美しい「フィナンシェ」。
表面のさっくり感と、一口食べるとジュワっとコクのあるバターが染み出す贅沢な味わいを楽しめるのが特徴の焼菓子です。
フランス発祥のお菓子で、日本でもお茶菓子として幅広い世代に愛されています。スーパーやコンビニで気軽に買うこともできますし、整った見た目の美しさから贈答品、手土産にも多く用いられる人気スイーツとなっています。
気軽につまめるサイズ感で、リモートワークのお供にもぴったりですよね。今回は、そんなフィナンシェの特徴や歴史などについてご紹介します!
フィナンシェの特徴
小麦粉やバターなど、シンプルな素材で作られているフィナンシェ。その分、素材や作る工程のこだわりが如実に表れます。
たとえば最初に焦がしバターをいれるところも重要でバターをあらかじめ少し焦がすことで香ばしさが加わり、より一層コクと風味がアップします。この焦がし具合によって生地の色合いや風味に違いが出てきます。そしてアーモンドを粉末にしたアーモンドプードルを多く使うため、アーモンドの香りが強めです。
コーヒーや紅茶にもよく合うので、バターやアーモンドの味わいや小麦の香りを感じながら頂きたいですね。バターのとろけるような柔らかい食感、アーモンドの芳香がたまりません。
小さめのサイズ感も特徴で、重たすぎず、手軽に贅沢感が味わえる焼菓子です。
【兵庫県芦屋市】アンリ・シャルパンティエ芦屋本店
アンリ・シャルパンティエのフィナンシェが大好きというInstagram@travel.arachanさんが紹介しています。他にもたくさん素敵な投稿がありますので是非、覗いてみてください。
芦屋本店では店舗限定で焼き立てフィナンシェが食べられるそうですよ。ぜひ、足を運んでみて!
フィナンシェの発祥地や歴史は?
「パリ証券取引所近くのサン・ドゥニ通りに店を構えていた、菓子職人ラヌが考案したもの」とされています。金の延棒の形をしてるのは証券取引所の金融家達が背広を汚さずに素早く食べられるように、との工夫があったそうです。
その形から金融街で働く人にとって縁起の良い食べ物として人気となりました。「フィナンシェ」という言葉は「financier」と表し、フランス語で「金融家」という意味があります。
このように、フランスの証券取引所付近から広まったと言われるフィナンシェですが、その発祥をさらに辿ると17世紀から存在していました。このフィナンシェの原型となるお菓子は、17世紀にカトリック教会の女子修道会の修道女が作っており、その頃は「ヴィジタンディン」と呼ばれていました。
一説には宗教上の理由で肉が食べられない時の代替え品として、アーモンドを使用したお菓子が作られたといわれています。当時、アーモンドは肉に変わるタンパク源だと考えられていました。ヴィジタンディンは現在のフィナンシェと形は大きく異なり、円形状のバターケーキだったようです。
フィナンシェは昔から庶民に愛されて、フランスを代表する焼き菓子だったことが分かりますね。
フィナンシェとマドレーヌの違いは?
マドレーヌとフィナンシェは同じバターケーキでよく似ていますが、何が違うのでしょうか?
まず、フィナンシェは長方形であるのに対し、マドレーヌはホタテの貝殻をイメージした形が特徴的ですよね。また、使用する材料はフィナンシェが卵白のみを使用するのに対して、マドレーヌは全卵を使用します。さらに、マドレーヌには溶かしバター、フィナンシェには焦がしバターを使用するところが違いとして挙げられます。
素材が違うことによってフィナンシェは焦がしバターの風味が強く、香ばしくて軽い食感です。表面がサクサクで中が柔らかいのも特徴です。マドレーヌはバターの風味が甘く香る、ふわふわと柔らかい食感になります。
このように味わいにもそれぞれ特徴があるのです。
バター香るフィナンシェのレシピ
特別な材料がなくても作ることができるので、初心者の方もおススメです。卵白が余った時などにぜひ作ってみてください。
材料
卵白50g
グラニュー糖50g
アーモンドプードル20g
薄力粉20g
発酵バター(食塩不使用)50g
工程
準備 オーブンを180℃に予熱しておく。型に溶かしバターをはけで塗る。
1.焦がしバターを作る。
バターを鍋に入れて常に混ぜながら薄茶色になるまで加熱し、ボウルに移す。
※余熱でバターが焦げすぎてしまうことがあるので、鍋に入れたままにしないように注意しましょう。火力に注意しながら丁寧に作ることがポイントです。
2.別のボウルに卵白とグラニュー糖を入れて混ぜ合わせる。
3.薄力粉、アーモンドプードルを合わせてふるい、粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。
※フレーバーを加える場合、粉類と一緒にココアパウダーや抹茶パウダーをふるう
4.適度に冷めた1の焦がしバターをしっかりと混ぜ合わせる。
5.型の8分目まで流して180℃のオーブンで10~12分焼く。
6.ケーキクーラーにのせ、粗熱が取れたら型から外して完成。
完成後は、時間が経つほど生地がしっとりとしてきます。しっとり感が増したフィナンシェももちろんおいしいのですが、実は焼きたてもおススメ。表面がカリッとしていて、中はしっとり。この食感のコントラストがとっても絶妙です。焼き上がり5分後くらいがベストのタイミングです。作った人の特権ですので、ぜひとも味わってみてくださいね!
◆◆さまざまなバリエーションが楽しめるスイーツ
専門店があるほど人気のスイーツであるフィナンシェ。贅沢な味わいや、手軽に食べられるサイズ感が人気の理由と考えられます。
専門店でバリエーション豊かなフィナンシェを味わったり、ご家庭で作ったり、さまざまな楽しみ方ができるスイーツです。
▼記事内でご紹介したアンリ・シャルパンティエ芦屋本店の店舗情報はこちら
【店舗情報】
店名 | アンリ・シャルパンティエ芦屋本店 |
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住所 | 〒659-0065 兵庫県芦屋市公光町7-10-101 |
営業時間 |
ブティック:10:00 - 20:00サロン・ド・テ:11:00 - 20:00(L.O:19:30)※12/24、25日はサロン営業をお休みさせていただきます。 |
席数 |
16席 |
お問い合わせ |
TEL 0797-31-2753(直通)/ FAX 0797-31-2753(直通) |
お取り扱い商品 |
焼き菓子 生ケーキ 記念日・お誕生日 デセール |
アクセス |
電車でお越しの方阪神「芦屋駅」から徒歩2分お車でお越しの方提携駐車場:タイムズ阪神芦屋第3/タイムズ公光町※2,000円(税抜)以上のご利用でサービス券をお渡しします。店舗には駐車証明書を発券しお持ちください。 |
ブランドサイト |
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公式アカウント | https://www.instagram.com/p/ChHRBXvj6R-/ |
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