靴がきれいになるという効果以外にも ~一流のビジネスマンほど靴磨きをする理由~
スーツやワイシャツには気を配るのに、靴に気を配っていない人を時々見かけませんか?
汚れた靴を履いているだけでその人の評価は低くなります。
ヨーロッパには、「靴」にまつわることわざや言い伝えが多くあります。
例えばイタリアでは、「靴はその人の人格を表す」と言われていて、汚い靴を履いているだけで印象が悪くなってしまいます。
さらに、オシャレ大国のフランスには、
“素敵な靴はあなたを素敵な場所に連れていってくれる。そしてその素敵な場所で素敵な出会いを与えてくれる。”
ということわざがあります。
きれいな靴はその人にとって変化の始まりであり、人生を好転させるきっかけにもなるということなのです。
そして、エリートビジネスマンは、意識している、していないにかかわらず、靴を磨くことの大切さをしっかりと理解しているのです。
≫ 一流は足元からvol.1 ビジネスエリートは靴で決める!
目次
靴を磨くだけで人生は好転し始める
エリートだから靴がきれいなのではなく、靴をきれいに保てる行動を実践できるからこそ“エリート”と呼ばれる人間になれるのです。
靴をきれいに保てるような「靴磨き」。
それは、究極のセルフマネジメント、つまり「自己管理」になります。
「靴磨き」は、見た目を整えられる簡単な方法であり、簡単に行えることだからこそ、手を抜きがちになります。
自分に甘えず努力を続けられるということが、仕事ができるという人格形成に役立って行くのです。
さらに、エリートが靴磨きをする理由は、他にもたくさんあるのです。
■スッキリとした心持ちになれる
成功者の部屋は、例外なく余計なものがなく、スッキリとしています。
スッキリとした空間にいることや、スッキリときれいになったものを身に付けることは、心持ちまでスッキリとさせられると知っているのです。
靴の汚れを丁寧に取り、革に栄養を与え、丁寧に磨きあげ、ツヤを出す。
そんな作業を無心で行ううちに、気持ちが穏やかになり心が整います。
すると、混乱していた頭がスッキリとして、悩みが解消することもあるでしょう。また、後ろ向きだった考え方も建設的になり、何かをしたいという積極的な気持ちも出てきます。
それによって、仕事でもプライベートでも、よい影響しか出なくなります。
■仕事へのモチベーションが上がる
多くのエリートビジネスマンが、靴磨きの効果としてまず挙げるのが、仕事へのモチベーションが上がるということです。
彼らの多くは、本格的な靴磨きを週末に自宅で行います。
休日の昼下がり、やるべきことを片付けて、キリッと冷えた白ワインのグラスを用意します。
グラスを傾けながら、毎日の仕事のパートナーであるビジネスシューズを手に取り、丁寧に磨いていきます。
時間をかけて磨きあげられた靴は、最高の輝きを放ち、見ているだけでワクワク感が止まらなくなります。
「仕事に行くことが楽しみになる」
「会社に行きたくなる」
こんな気持ちが湧いてきて、モチベーションがアップされていきます。
月曜の朝には、その靴を履きたい気持ちが最高潮になっています。
「仕事場に行きたくてワクワクする」
「この靴を履いたら自信がわいてくる」
「仕事がなんだかうまくいきそうな気がする」
靴を磨くだけで、仕事へのモチベーションが上がってくるのです。
■人からの印象がよくなる
きれいに磨かれた靴から漂うのは「清潔感」と「さわやかさ」であって、それに嫌悪感を示す人はいないでしょう。
外観には個性があり、ファッションにも好みがあるので、すべての人に好印象を与えることはできません。
しかし、清潔感とさわやかさは、人による感じ方に大きな差はありませんし、不変のものと言ってもいいくらいでしょう。
逆にいえば、靴をきれいにするだけで、全体の印象を一気にアップさせることができるのです。
こんなに得なことはないですし、ビジネスエリートはこのようなことをしっかりと把握しているのです。
足元を整えることで、見た目がどんどんよくなり好印象な人に変わっていくのです。
お気に入りの靴に最高の輝きを ~鏡面磨きの極意~
お気に入りの靴をもっときれいにしたい!
今日は気合いを入れたい!
そんなあなたにおすすめしたいのは、靴を上品に光らせてくれる「鏡面磨き」です。
鏡面磨きとはその名の通り、自分の顔が映り込むほどに、靴のつま先部分やかかとをピカピカに磨き上げることを言います。
名前を聞いたことがある人は多いかもしれませんが、実際にやったことがある人は少ないかもしれません。
難しそうに感じる鏡面磨きですが、特別な道具も必要なく、ひと手間でお気に入りの靴がもっともっと特別になっていきます。
■まずは汚れ落とし
靴に汚れがついている上から鏡面磨きをしても、うまく輝かなくて失敗してしまいます。
ですから、鏡面磨きの本番に入る前に必要なことが、「汚れ落とし」になります。
①馬毛ブラシでブラッシングして、ホコリをとっていきます。
②汚れ落とし用のクリーナーを布につけ、クリーナーが靴に馴染むように優しく拭いていきます。
③靴の色に合わせた保湿クリームを塗って、革が乾燥しないように潤いを与えます。
④最後にクロスで磨きあげたら、汚れ落としは完了です。
■次は靴磨きの工程です
汚れが完全に落ちたら、いよいよ靴磨きのスタートです。
①靴にシューキーパーをはめて形を固定します
新聞紙を丸めたものでも、代用が可能です。
しかし、せっかくの靴磨きですから、気分を盛り上げるためにも、シューキーパーを用意しましょう。
②ワックスをとります
指か指にしっかりと巻き付けた専用のクロスに、ワックスを少量だけ取ります。
クロスでもよいのですが、指で塗るほうが直接触れられるので靴の凹凸を感じやすくなり、必要な部分にピンポイントで塗りこめます。
③ワックスを塗り込みます
仕上げたい部分にまんべんなく、優しく円を描くようにワックスを塗り込んでいきましょう。
撫でるようなイメージで、表面の凸凹をワックスで埋めていくようにすると上手くいきます。
④ ②~③を繰り返します
ワックスをとって塗る作業を繰り返します。
表面が白くツヤのない状態ではなくなったら、塗り終わりの合図なので、3分ほど放置して乾かします。
■とうとう鏡面磨きに入ります
鏡面磨きの極意は、“根性!”これに尽きます。
①靴に水を一滴垂らします。
乾燥した靴に、水を一滴だけ垂らします。
スポイトのようなものでも代用可能ですが、ハンドラップという専用の道具があると、気分が上がり楽しくなってきます。
②指で磨いていきます
ワックスをかけるときと同じように、優しく円を描くように塗り込んでいきます。
ひたすら、ゆっくり、じっくり、丁寧に磨いていくことが、成功へのポイントです。
③ ①~②を繰り返す
水滴を垂らして指で磨くという工程を、納得いくまで繰り返します。
地味で忍耐力のいる作業ですが、20分以上の時間をかけて、諦めずにしっかりと磨いてください。
④努力の成果が輝きに現れている
根気強く繰り返していると、しっかりと光沢を帯びてきます。
ここで、終了です!
今回は、エリートにとっての最高のセルフマネジメントである靴磨きの効用について、ご説明いたしました。
靴磨きには、見た目がきれいになるというだけではなく、いろいろな効用があるものであり、それを知っているからこそ、ビジネスエリートたちは自分で靴を磨くのです。
見た目も心も整う靴磨き、今度の休日、じっくりと時間をかけて鏡面磨きを行ってみてはいかがでしょうか。
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