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意外に知らない!日本と海外のバレンタインの違い

 

華やかなチョコレートが売り場に溢れるバレンタインシーズン。全国各地ではイベントが開催され、日本で一番チョコレートが売れる日ともいわれています。

前回は、バレンタインの歴史や由来、ホワイトデーやオレンジデーについて紹介しました。

「女性から男性へチョコレートを贈り、愛を告白する日」というイメージが強い日本。しかしそれは日本独自の文化であり、欧米のバレンタインデーは、感謝の気持ちを伝えるのが一般的だとか。

今回は、日本と海外のバレンタインの違いについてご紹介します。

 

前回:意外に知らない!バレンタインの文化とは?

 

8ヵ国それぞれのバレンタイン事情

【韓国】

韓国は、日本と同じように女性から男性にチョコレートを贈るのが一般的。

日本のように欧米の有名店のものや、高級感のあるものを贈る人もいるようですが、主流はお菓子やぬいぐるみ、花、アクセサリーなどをたくさん詰めて派手にラッピングした「バスケット」。インパクトがあるバスケットは、どんなプレゼントが入っているのか、ワクワクするようです。

 

また、日本のようにホワイトデーも存在します。

ちなみに、韓国にはバレンタインデー、ホワイトデーに贈り物をもらえなかった男女が集まり、ブラックコーヒーやジャージアンミエンという麺を口にする「ブラックデー」が存在します。

 

【台湾】

台湾では、男性が女性にプレゼントを渡すのが一般的。

花束を贈る男性が多いようです。そんな台湾のバレンタイン、実は年に2回あるといわれています。

1回目は「西洋情人節」と呼ばれる214日。しかし、旧正月が近いためあまり盛り上がりは見られないようです。

2回目は「七夕情人節」と呼ばれる旧暦77日。台湾ではこちらの方がより重要なバレンタインだといわれています。

「七夕情人節」が近付くと、日本のようにバレンタイン商品が店頭に多く並び、レストランやホテルでは、カップル用のメニューやプランが多く登場するようです。

 

【フランス】

フランスでは、男性から女性に贈り物をするのが一般的のようです。

「恋人たちのお祭りの日」とされ、一緒に過ごす日として認識されているようです。

 

プレゼントの定番は、真っ赤なバラ。また、アクセサリーや本、香水、ランジェリーも人気だとか。女性がプレゼントを用意する場合はお酒や葉巻、嗜好品が人気。

レストランで食事を楽しむことの他に、映画やコンサートに行くカップルも多いようです。

 

【イタリア】

バレンタインデー発祥の地・イタリアでは、恋人同士がお互いの気持ちを深め合い、一緒にお祝いするのが一般的。

イタリア語では「サン・ヴァレンティーノ(San Valentino)」または、「フェスタ・デッリ・インナモラーティ(Festa degli Innamorati)」“恋人たちの記念日”と呼ばれています。

プレゼントの定番は真っ赤なバラ。バラ以外ですとチョコレートやアクセサリー、香水などを贈るのだそう。また、レストランでロマンティックなディナーを楽しむのが最もポピュラーな過ごし方であるため、人気のレストランは予約争奪戦だとか。

「バレンタインデーに婚約すると縁起が良い」とも考えられているため、その日にプロポーズする人も多いようです。

 

ちなみに、バレンタイン翌日の15日は、恋人のいない独身者たちが集まってディナーやホームパーティーを開催し、恋人探しやシングルでいることを楽しむ日です。日本でいう合コンと言ったところでしょう。

 

【スペイン】

スペインでは、男性から女性にプレゼントを送るのが一般的。女性も男性からのプレゼントを予想して、お返しに贈り物をすることが多いそう。

日本のように女性から告白する日という認識はなく、既に愛を育んでいる関係にある二人が愛を確認する日のようです。

スペイン語では「ディア デ サン バレンティン(Dia de San Valentin)聖バレンタインの日」や「ディア デ ロス エナモラドス(Dia de los Enamorados)恋する人たちの日」と呼ばれています。

 

男性から女性へのプレゼントの定番は、スイーツや花、アクセサリー、洋服。

女性から男性へは香水が多いそう。

また、形のないプレゼントとして、レストランでバレンタインデー用のコース料理が提供されることが多いようです。スペインでは、バレンタインデーが告白の日ではないので、告白に応える日であるホワイトデーもありません。「僕(私)にとっては1年中が恋する人たちの日だよ」という言い回しがあるほど、普段から情熱的なイメージの強いスペイン。

わざわざ告白の日を設けなくても良いようです。

 

【イギリス】

イギリスでは、恋人同士でプレゼントを贈り合うのが一般的。しかし、どちらかというと男性が女性を一生懸命喜ばせる日のようです。

また、想いを寄せる人にひそかに想いを伝える日ともいわれています。カードに名前を書かずに、「Be My Valentine.(特別な人になってください)」「From Your Valentine(あなたの特別な人より)」「From your secret admirer(あなたに密かに思いを寄せる者より)」などのメッセージを贈る風習があるそう。

主流のプレゼントは、メッセージカードに加え、花束、ワインやシャンパン、香水、アクセサリーなど。男性が自宅でご馳走を作り、女性を招待することもあるとか。

日本よりも少し年齢層が高めで、社会人から老夫婦カップルのイベントという雰囲気があるようです。

 

【ベルギー】

ベルギーでは、男性が女性にプレゼントを渡すのが一般的。また、男女間にとどまらず、お世話になっている人に感謝を伝える日とされています。

プレゼントは、やはりベルギーだけあってチョコレートなのでは?と思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、主流はメッセージカードに加え、花束、香水、ランジェリー。

また、高級レストランの予約を取り、ディナーを楽しむカップルや夫婦も多いようです。愛する人とゆっくり時間を過ごし、愛を深めていくのがベルギー流だとか。

 

【アメリカ】

アメリカでは、男性から女性にプレゼントを送るのが一般的。

ハート型のバルーンは定番で、花束やスイーツ、ジュエリーなどと一緒にメッセージカードを贈るのだそう。子供たちも学校で、カードや小さなプレゼントを贈り合うそうです。

バレンタインシーズンは、nickersskittleといったおなじみのチョコレートキャンディーもピンク色のバレンタイン仕様のパッケージになるようです。

 

◆◆海外バレンタインを取り入れて

いかがでしたでしょうか。

メディアで海外のバレンタインに関する風習が広く伝えられるようになり、近頃は「逆バレンタイン」をする男性も多いとか。海外の男性に比べ、消極的な性格の日本人男性。バレンタインやホワイトデーの習慣を避けてしまう人も多いとか。しかし「自分のために何か考えてくれた」ということに喜びを感じる人がほとんどでしょう。

 

今年のバレンタインは海外の習慣を取り入れて、大切なあの人へサプライズを仕掛けてみませんか?

 

 

前回:意外に知らない!バレンタインの文化とは?