年が明けるとやってくる、卒業・入学シーズン。
そろそろスーツの購入を考えているママさんや学生さんも多いはず。たった数時間とはいえ、長い間思い出に残るもの。
しかも、仕事で着るようなスーツと違って、選択肢の幅が広いのも悩む理由のひとつ。
そこで使えるのが「パーソナルカラー」なのですが…。最近では、春・夏・秋・冬と、自分に似合う色がどのシーズンに属するのか判断するスタイルや、イエベ、ブルべなどといった用語もよく見かけるようになり、余計に混乱してしまっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなパーソナルカラーについて、2回に分けて詳しくご紹介します。
自分に似合う色を理解することで、億劫に感じてしまっていた洋服選びもきっと楽しくなるはずです。
目次
パーソナルカラーとは
パーソナルカラーとは、自身の持って生まれた肌の色や、瞳の色などに調和する色のこと。つまり「第三者から見て似合う色」というように考えると簡単かもしれません。
一見同じように見える肌や瞳、唇などのパーツ。しかし、人によって濃淡やツヤ感、コントラストの強弱など細かい要素に違いがあります。
そんな異なる色素特性に対して、肌映えや、輪郭を際立たせることなどといった相対的にプラスの印象をもたらしてくれる色がパーソナルカラーです。
パーソナルカラーの歴史
パーソナルカラーの起源には様々な説があります。はじまりは1940年代頃。すでにアメリカではカラーコンサルタントという職業が存在していたとか。
最初の色彩調節の対象は工場や公共施設、一般住宅でした。
その後、色彩調節の効果が認められ、服装やメイクにも取り入れられるようになり、ファッションコーディネーターたちが、色彩調和中心のカラーアドバイスを行うようになったそうです。
また、ケネディ候補が1960年の大統領選挙において、色彩の効果をうまく利用して自己アピールしたというのは有名な話。
1970年代になると、企業がイメージ戦略を重要視するようになりました。
特に接客や取引のような場面で、パーソナルカラーへの関心が高まったようです。
1980年代になると、ゲリー・ピンクニー氏がカラー分析の4シーズン法を創案します。
それが現在よく耳にするようになった「春・夏・秋・冬」という、自分に似合う色がどのシーズンに属するのか判断するスタイルのこと。
そして、キャロル・ジャクソン氏が発売したのが「カラー・ミー・ビューティフル」というパーソナルカラーの教本。
この教本が大ヒットし、ついには日本にもパーソナルカラーが上陸したというわけです。
イエベとブルべ
4つの種類に分けることができるパーソナルカラーですが、まずは2つに分類されます。
それが雑誌やドラッグストアでよく目にするようなった「イエベ」「ブルべ」という言葉です。そもそもイエベ、ブルべといった言い方は略であり、正確には
- イエローアンダートーン(イエローベース)
- ブルーアンダートーン(ブルーベース)
と言います。
診断方法
肌の色:a黄みが強い/b赤みが強い
手のひら:a黄みが強い/b赤みが強い
瞳の色:aブラウン系/bグレー系
髪の色:aこげ茶(ライトブラウン)/b黒(ソフトブラック)
日焼けした時:a小麦色になる/b赤褐色にある
aが多い方はイエベ、bが多い方はブルべの可能性が高いといえるでしょう。
チェックしたけれどわからないという方は? ゴールドとシルバーのアクセサリーを腕の内側などに当て、どちらが肌と調和して見えるかを確かめてみてください。 ゴールドのアクセサリーが馴染んで見える方はイエベ、シルバーのアクセサリーが馴染んで見える方はブルべの可能性が高くなります。 |
4つのカラータイプ「春夏秋冬」
イエベとブルべ、2つに大きく分けた後は「春夏秋冬」の季節になぞらえて、パーソナルカラーを4つに分類します。
- 明るく鮮やかなスプリング(春)
- あわく穏やかなサマー(夏)
- 濃く落ち着いたオータム(秋)
- メリハリのある鮮やかなウィンター(冬)
イエベは春と秋、ブルべは夏と冬のそれぞれ2タイプに分けられます。
このような4シーズンの分類方法は、色の明るさで決められます。
しかし、パーソナルカラーといっても「赤が似合う、青が似合わない」といったように、色を限定するものではありません。
例えば、赤の中にも、春系の赤、夏系の赤、秋系の赤、冬系の赤があり、4シーズンそれぞれに似合う赤がある、というわけです。
イエベ春に似合う色
明るく透明感のある肌質で、キュートな印象が強いイエベ春。
ピーチピンク・コーラルレッド・ライトオレンジ・ライトターコイズ・ライトカーキ・パンジーなどが似合うでしょう。
一方、青みの強い色や、暗くて重いくすみカラーは、肌が青ざめて見えてしまうので注意が必要です。
イエベ秋に似合う色
マットで厚みがありツルっとした肌質で、ナチュラルな印象が強いイエベ秋。
サーモンピンク・トマトレッド・ディープオレンジ・ティールブルー・カーキ・くすみパープルなどが似合うでしょう。
一方、青みが強い色や淡い色は、印象がぼやけてしまうので注意が必要です。
ブルべ夏に似合う色
明るく薄くマットな肌質で、爽やかかつ芯の強そうな印象が強いブルべ夏。
パステルピンク・モーヴピンク・チェリーレッド・パステルブルー・ペパーミント・ライトパープルなどが似合うでしょう。
一方、原色など鮮やかな色は、色負けしてしまうので注意が必要です。
ブルべ冬に似合う色
白く赤みの少ない肌質で、クールな印象が強いブルべ冬。
アイシーピンク・ザクロレッド・アイシーブルー・フォレストグリーン・パープル・ペールモーヴなどが似合うでしょう。
一方、くすみカラーや地味な色は個性がぼやけてしまうので注意が必要です。
◆◆自分の魅力を引き出す技を身につけて
いかがでしたでしょうか。
今回は、パーソナルカラーについての基本をご紹介しました。
一度パーソナルカラーがわかれば、一生使えて、服や化粧品を購入する際に失敗を防ぐことができます。自分に似合う色を上手に取り入れて、好感度アップを目指しましょう。
この記事が、今まで自分のタイプがわからなかったという方のヒントになることができていたら幸いです。
次回は「私に似合う色の選び方②」。パーソナルカラーの取り入れ方、服装やメイク、ヘアカラーについてご紹介します。お楽しみに!