「美髪=清潔感」
人の印象の7割~8割は「髪型で決まる」と言われていますが、顔や肌のこと以上に髪に気を配っている人は少ないのではないでしょうか。しかし、印象に直結するとなれば軽視することはできません。前回は美髪についての基礎知識と髪質に合ったシャンプーの選び方をご紹介しました。美髪の基準の6つの項目は、チェックしていただけましたでしょうか?また、ダメージの原因やキューティクルを心がけた生活は送れましたでしょうか?
今回は、美髪のための必要ケア、正しい髪のとかし方やドライヤーのかけ方をみていきましょう。また、併せておすすめのブラシやドライヤーもご紹介します。ぜひ記事を参考にしてみてください。
前編はこちら ≫ 美髪で印象アップ!知らなきゃ損!美髪のためにできる正しいヘアケア方法 ~前編~
目次
01/基本のヘアケア (ブラッシング)
普段何気なくしているブラッシングには髪の汚れや抜け毛を取り除くこと以外に、頭皮の血行促進、育毛効果、髪のツヤや潤いをもたらす効果があります。
ブラッシングのタイミングはシャンプー前の他に寝る前や朝起きたてにも効果的です。ブラッシングすることで適度な刺激が頭皮に伝わり安眠を促進し、朝は寝ている間に絡まった毛先をほどき、スタイリングがしやすくなります。
【ブラッシングの手順】
①毛先をとかす
絡まりやすい毛先から徐々にとかし、髪のもつれをとっていきます。無理に引っ張ると、枝毛や切れ毛の原因になってしまうので気を付けましょう。
②上から下に向かってとかす
自分の力をあまり使わないように、優しくゆっくりとかします。ブラシの重さを利用することがポイントです。
③髪の内側を上から下に向かってとかす
髪の表面同様にゆっくり優しくブラシの重さを利用しながらとかします。
【目的別ブラシ】
ご存知の通り、ブラシには多くの種類が存在します。特徴を活かして、使い分けしましょう。
✓シャンプー前のブラッシングには、パドルブラシがおすすめ。
✓ヘアケアにはクッションブラシがおすすめ。
ヘアオイルなどつけてからブラッシングすると効果的です。豚毛は細毛、軟毛、毛量が少ない方に。猪毛のブラシは太く毛量が多い方に。
02/基本のヘアケア (洗髪)
ヘアケアで最も重要なのは、やはり洗髪。睡眠の質が向上し、髪の育成に繋がる夜がベストなタイミングだと言われています。
悪者だと思われがちの皮脂ですが、実は紫外線や乾燥から髪や頭皮を守ってくれる大切な存在です。夜に洗髪することで、朝までの間に頭皮から皮脂が分泌され、髪全体を保護してくれるようになります。
反対に、朝に髪を洗う、いわゆる朝シャンはおすすめとは言えません。なぜなら、洗髪してすぐは頭皮から皮脂が分泌されないため、保護なしに出かけてしまうことになるからです。すると、紫外線で髪が傷みやすくなってしまいます。また、朝は時間に追われることも多いかと思います。急いでいると、すすぎや乾かしがおろそかになってしまいがち。どうしても朝シャンをしたいという方は、しっかりと時間を確保することが大切です。
洗髪のタイミングが分かったところで、基本のヘアケアをみていきましょう。
【洗髪の手順】
①髪をとかす
あらかじめブラッシングで髪の絡まりをとき、頭皮の汚れを浮かせます。そうすることによって、洗髪がスムーズに行えます。おすすめは先ほど紹介したパドルブラシ。
②お湯だけで髪と地肌を予洗いする
予洗いだけでも汚れの7割~8割を落とすことができます。適温は36度~38度。40度を超えると本来は溜めておくべき必要な皮脂まで溶けてしまったり、頭皮が乾燥しやすくなってしまうので注意します。
③シャンプーを手に取りよく泡立てる
髪と頭皮全体にいきわたって、十分に泡立つ量が適量と言われています。
④こめかみ、もみあげなど生え際から頭頂部に向かって洗う
地肌を洗う時は、指の腹を使って力を入れずに洗います。濡れた状態の髪はキューティクルが剥がれやすいので泡で包みこむようにするのがポイントです。
⑤頭頂部を洗う
⑥うなじから頭頂部の順に頭の後ろを洗う
⑦こめかみ、もみあげ、頭頂部の3か所をマッサージするように優しい力で洗う
⑧お湯でしっかり洗い流す
⑨トリートメントを塗布します
髪の長さや量によって適量が異なりますが、分からない時は500円玉程度の大きさを目安にし、全体にいきわたらなかった場合は少しずつ足していくようにしましょう。
⑩お湯でしっかり洗い流す
03/基本のヘアケア (ドライヤー)
髪を洗った後、タオルで強くこすったり濡れたまま放置していませんか。
前回お話しした通り、摩擦や自然乾燥は髪にダメージを与えます。おすすめのドライヤーを紹介したあとに、ドライヤーの正しい使い方をみていきましょう。
【おすすめのドライヤー】
ブラシやシャンプーに種類があるように、ドライヤーにも多くの種類があります。選ぶポイントは風量や重さ、温度調節を確認することです。
【ドライヤーの手順】
①髪の根元から首筋方向へ手のひらで押さえながら水分をしぼる
洗髪直後の水が滴る状態で髪を乾かそうとすると、時間がかかり、乾かしにムラがでてしまいます。まずは、水滴が落ちない程度にタオルドライしましょう。
②タオルで髪を包み込み、押さえるようにしてタオルに水分を吸収させる
髪が絡まっている際は、ブラシを使用するとキューティクルが傷んでしまうので、手でほぐすようにしましょう。
③強温風で髪の根元を中心に全体を80%ほど乾かす
一か所に熱を当て続けると髪が痛む原因になるため、ドライヤーは小刻みにふって、熱を分散させるように使用します。また、濡れている状態の髪は熱の影響を受けやすいため、最低でも10㎝離して使用しましょう。
④弱温風に切り替え、前髪を乾かしたあと全体をしっかり乾かし整える
⑤仕上げに冷風を全体に当てて髪の熱を逃がす
余熱を逃すことによって、髪の過度な乾燥を防ぎます。
⑥洗い流さないトリートメント
髪のダメージを補修しつつ、ツヤ感を高めたい場合は、髪をコーティングしてくれる洗い流さないタイプのトリートメントがおすすめです。しかし、保湿成分やダメージ補修成分をしっかり浸透させたいなら、シャンプー後の髪が濡れた状態で使う洗い流すタイプのトリートメントも使用するようにしましょう。
【洗い流すトリートメント】
【洗い流さないトリートメント】
美髪のためにはトリートメントの力を借りてケアすることも欠かせません。毎日のケアでダメージを補修したいなら、洗い流すタイプ、流さないタイプの両方を取り入れることをおすすめします。
◆◆美髪と共に美の雰囲気も手に入れる
人を見るとき、正面からよりも斜めや横から見ることの方が多いと思いませんか。
そのとき目に入るのは、顔ではなく髪。ばっちりメイクしていても、整っていないボサボサの髪より、多少メイクが薄くても、丁寧にセットされた髪の人とでは後者に軍配が上がるのではないでしょうか。つまり、髪を整えるだけで、美の印象も手に入れることができるというわけです。
大抵の習慣は21日で身につくと言われています。最初は面倒だと思っていても、続けてみましょう。美髪は、すぐそこ、ですよ!
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