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秋山シーズン到来!これを読めば大丈夫 初心者向け登山の基本【服装・装備編】

 

夏が終わり、冬を迎えるまでの短い秋。

暑すぎず寒すぎず、過ごしやすい気温が続くので、アウトドアには最高の季節です。

ここ数年、キャンプやグランピングなど、アウトドアに挑戦する人が急増しています。そんな中で登山を始める人も増えてきたとか。

やはり秋の登山の醍醐味といえば「紅葉」ではないでしょうか。山頂から見る紅葉はもちろん、登山道や、池の周辺、滝の周辺などの紅葉も魅力的で、山によって違う景色を楽しむことができます。

しかし、登山に興味があっても、何から始めればいいの?という疑問を持っている方も多いはず。そんな疑問を解決するために、今回は、服装や装備についてご紹介します。

 

【登山ウェアの基本 3つのレイヤリング】

登山の服装はレイヤリング(重ね着)が肝。山は標高100m程度の差で、気温は0.50.6℃違ってきます。また、汗が蒸発すると体温が奪われてしまうため、低体温症などのリスクも高まってしまうのです。

そのため夏場でも重ね着して体温調節を行うほど。特に気温が下がり、行動中の体温と気温の差が大きくなる秋には、その重要性が増します。

服装についてご説明した後に、重要なレイヤーについてご紹介します。

 

 

まず初めに、ズボンは乾きやすくストレッチ性のある素材のロングパンツタイプを選ぶようにしましょう。

靴下は、足を疲れにくくするために、登山用として販売されているものをおすすめします。日差し避けに重要な帽子もあると良いでしょう。防水性があるタイプにすると、雨が降っても安心です。ケガや寒さから守ってくれるアイテムとして手袋もあると便利です。

 

ここからは、最も重要だと言えるレイヤーについて順番に見ていきましょう。

レイヤリングといっても、何でもかんでもとにかく重ね着すればいいというわけではありません。ウェアの特徴や機能に注目することが重要です。

 

ベースレイヤー

直接肌に触れる重要な存在であるベースレイヤーは、体温を維持する役割があります。

汗で体が冷えないように吸湿速乾性の高い素材が最適です。代表的な素材は、ポリエステルやメリノウール。綿は乾きにくいので、アウトドアメーカーのものであっても、基本的には避けるべき素材です。

ポリエステルは、軽量で通気性が良く速乾性に優れています。比較的低価格なので購入しやすいのではないでしょうか。

メリノウールやシルクは、柔らかな着心地で高い保温性を発揮します。繊維の表面に撥水性があるなど、汗冷えしにくい素材です。しかし、他のものに比べ価格はやや高めになっています。

 

また、素材の他に、半袖、長袖、ジッパーなどタイプも様々。合わせるミドルレイヤーとの相性で選ぶと良いようです。厚みに関しても、気温の高い時期は薄手のもの、気温の低い時期は厚みがあるもの、といったようにシーズンに合わせて選ぶようにしましょう。基本的に、登山用のベースレイヤーとして販売されているものなら間違いありません。

 

ミドルレイヤー

ベースレイヤーとアウターレイヤーの中間に着る層のミドルレイヤーは、レイヤリングの調整役。空気の層を作り体から発生した熱を保つ、逃すといった役割です。ミドラーやミッドレイヤーとも呼ばれています。

通気性を重視したものから、撥水性を持ったアウターレイヤーに近いものまで、種類も豊富。汗をかきやすい夏山では、山シャツと呼ばれている速乾性に優れたタイプがおすすめ

 

秋冬は、フリースや、化繊インサレーションが定番のようです。フリースは、ふわふわとした起毛が特徴で、保温性が高く汗抜けも良好。化繊インサレーションは、アクティブインサレーションとも呼ばれ、本格的な冬山の行動着。アウターレイヤーに近い機能を持っています。

他にも、撥水性、通気性、防風性を備えた活用の幅が広いソフトシェルもおすすめです。春や秋はアウターとして、夏は羽織の1枚に。冬はミドルレイヤーとしても活躍します。

 

 

アウターレイヤー

レイヤリングの最上層にあたるアウターレイヤー。雨・風の侵入を防ぎ、過酷な天候から体を防御する役割があります。

山では平地よりも風が強く吹くことが多いため、防風の役割を持つアウターレイヤーは欠かせません。雨用はレインウェア、寒さが厳しい冬山ではハードシェルと呼ばれることも。できるだけ軽くてかさばらないものを選ぶようにしましょう。

初心者や、少しでも荷物を軽くしたい人は、1枚で防寒着にも防風着にもなるレインウェアがおすすめ。雨の時だけでなく、天候に関わらず使用できます。しかし、冬山での使用には適しませんのでご注意を。

 

また、ミドルレイヤーでも説明しましたが、ソフトシェルも軽く、収納性が高いのでおすすめです。しかし、完全防水ではないので、雨には適しません。ハードシェルは、寒冷で強風の中着用する前提で作られているので、生地が分厚く摩擦に強いのが特徴です。

また、アウターレイヤーに分類されますが、レインウェアやハードシェルとは異なるウェアとして、ウィンドシェルがあります。防水性はないものの、風を遮ることで体を温かく守ってくれるアイテムです。薄手で軽量のものも多く、コンパクトに収納することができます。1枚持っていると、休憩時や体が冷えている出発時など、幅広いシーンで活躍します。

 

 

【基本の装備】

レイヤリングについて分かったところで、お次は安全に楽しむための登山道具について見ていきましょう。

登山靴

簡単な山歩き程度であればスニーカーでも可能です。

しかし、登山はほとんど舗装されていない道を歩くため、登山靴は必須だと思っていた方がよいでしょう。中でも防水性のあるものを選ぶことをおすすめします。

リュック

数時間の簡単な山歩きであれば、普段使いできるようなものでも可能です。

形や大きさなど、さまざまな種類がありますが、これから本格的に始めるというのであれば、30リットルサイズがおすすめです。

※リュックの中には、ヘッドライト、ファーストエイドキット、タオル、登山計画書、保険証、サバイバルシート、コンパス、地図、筆記用具、携帯、モバイルバッテリー、ティッシュ、ゴミ袋、現金、行動食、水筒などを入れます。

 

 

◆◆登山を快適に楽しむために

いかがでしたでしょうか。

服装や装備に「これ」という正解はありません。自分に合った組み合わせを知るために、まずは手ごろな山から実践してみると良いでしょう。

経験が何よりもの学びとなります。その経験を活かし、自分に最も合うものを知ることで、登山がより快適に感じられること間違いなし!そして、経験が力となり、安心して楽しむことができるようになります。

 

次回は、初心者におすすめの山をご紹介します。

登山へのはじめの一歩を、ぜひこの機会に。

 

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