NOVEL

年収一億超えの妻たち vol.1~結婚記念日なのに~

こうして彼は私に出会ったという。

 

だが…その先で知り合いに会うなど、そうある話ではない。

つまり、私との出会いに何かしらの縁を感じたのだという。

一言でいえば運命…。

きっと私も、この出会いにそう言ったものを感じていたのだろう。

こうして翔平との交際は始まったのである。

彼は代表取締役社長という立場で威張り散らすこともなく、とても紳士的に接してくれた。

そんな彼に惹かれ、私たちは順調に交際を積み重ねていく。

 

そして・・・交際を始めてから一年後。

 

「一緒になってくれないか?」

ベッドの上で口づけを終えた後、彼は私にそう告げてきた。

「本当に私でいいの?」

「結婚するなら君しかいなよ美佳。私と結婚してくれ」

囁くような口調で、そう告げる翔平。

 

当然、断る理由などなかった。

これから幸せになれる…。

紳士的で、気遣いもできて、体の相性も良い。

二人がこれから歩む人生に対し幸せ以外、想像できなかったのだから。

そして、私は彼のそんな言葉に感激し涙を流す。

 

その後、再び口づけを交わし、私たちは愛を確かめ合う行為に至った。

熱い一夜を終え、私たちは結婚した。

 

それなのになぜ、こんな事になってしまったのだろうか…?

いったい何時から…。

結婚した年は、変わらず愛し合えていたはずなのに…。

彼は変わってしまった。

変わってしまったのは子供ができてからなのか…。

 

それとも、それ以外の別の何かが原因なのか…。

今となっては私にも分からない。

何で、こんなことになってしまったのだろうか…?