NOVEL

Silver Streak vol.5~元彼と友人のように接することができ安心したのも束の間、望まない相手からメッセージが届いて…。~

落ちたらショックかもしれないが、ここで応募しなかったらもっと後悔しただろうと思う。

次の募集がいつあるかはわからないのだしその時に応募できるようなキャリアを積んだ自分でいたい。

「チャンスの神様は前髪しかないのよ。そのタイミングを逃さないようにね」

美果にそう言ってモンブランを一口含んだ。

今日加奈子をここに呼んだのは理由があった。

ラウンジでは話せないことだったからだ。スイートルームの中では周りに遠慮することがない。

「で、今日の本題は何かしら?」

加奈子は艶っぽく微笑みながら目を合わせた。

 

 

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新一から再度会うことを誘われた美果は、約束しつつも夫・高史への罪悪感を会社の先輩社員・加奈子に打ち明ける。