NOVEL

絶対美脚を持つ女 vol.4~不審な男の正体~

それよりも、見れば見るほど端正な顔立ちに思わずナルミは見とれ、ふいに興味が湧いた。

 

「私の仕事より、あなたの仕事はなに?」

「おれの仕事? うーん」

 

男は少し思案してから、ふいに被っていたキャップを脱いだ。

 

「これ。分かる?」

 

 

Next412日更新予定

キャップを被った若い男は自身の正体を明かし、東京駅に着くまでずっとナルミの横に座り続け、二人はとりとめのない話をして盛り上っていた。