NOVEL

男の裏側 vol.6~親友の助け~

(でもそれって、私の選択は間違っていたってこと……?)

 

環はこの期に及んで、そう思いたくない自分がいることに気付いた。

 

「別れなよ。私も、手続きとか手伝ってあげるから」

樹里はそうも言ってくれた。しかし、何てありがたい親友なんだろう……と、何故かこの時素直に思えなかった。

 

「ご、ごめん。もうすぐ、密さんが帰ってくるの。私も早く帰らなきゃ。あの人、怒るとすごく怖いの」

それは本当のことだった。時間を見るともう夜になっている。密は怒らせると怖いということを環は、身をもって知っていた。

「環……。あの、またすぐ連絡して。お願いだから。私、待ってるから」

樹里の言葉を背に、環はまた、あの新居へと歩き出した。

 

そして、そこで最大のピンチに遭うことになる……。

 

 

Next930日更新予定

環が家に帰ると不快感をあらわにした表情で、密はリビングで待ち構えていた。その後、モラハラ行動を繰り返す密に環は耐えられず、家を飛び出してしまう。